アヴェ・マリア・インマクラータ!
聖伝の典礼暦による2017年のカレンダー日本語版が出来上がりました。
12月2日(初金曜日)、大阪の御ミサから販売開始いたします。
愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
【2017年のカレンダーに寄せて】
アヴェ・マリア・インマクラータ!
聖伝の典礼暦による2017年のカレンダー日本語版を、おとりになっている愛する兄弟姉妹の皆様、
2017年は、ファチマにおける聖母マリアの御出現100周年です。また同時に、聖マキシミリアノ・コルベ神父様の創立した無原罪の聖母の騎士会の創立100周年です。
そこで、このカレンダーはこれらの100周年をより良く過ごすことを目的に作られました。今年は特別に、このカレンダーを手にしたら、まず全ての内容に目を通すことを提案します。そうすると、ファティマのマリア様のご出現について深い理解をもつことができ、聖母の汚れなき御心の中に深く入り、100周年の良いスタートになると思われるからです。
100年前の1917年は、イエズス・キリストが昇天して以来、世界史の中で、最も恐るべき年でした。ヴィッテンベルクにおけるプロテスタント宗教革命(1517年10月31日)とロンドンにおけるフリーメーソンの最初のロッジ創立(1717年6月24日)とペトログラードにおける共産主義ボルシェビキ革命(1917年11月7日)と地獄の勢力と、人類を天国に導いて救おうとする天からの力(特に1917年10月13日の太陽の奇跡)との対立が人々の目の前で現実のものとなったからです。プロテスタント革命と共産革命との間には、フリーメーソンの娘であるフランス革命を経て、絶え間ない論理の流れがあります。それをピオ十二世教皇が1952年10月12日に「ネル・コンテンプラーレ」(Nel Contemplare)という訓話で、プロテスタント主義、啓蒙哲学、無神論的マルクス主義を次のようにまとめています。
「キリストは良いが、教会はダメだ。次は、天主は良いが、キリストはダメだ。最後には不敬の叫びとなって、天主は死んだ、さらには天主などいなかった。」«Cristo sì, Chiesa no. Poi: Dio sì, Cristo no. Finalmente il grido empio : Dio è morto; anzi : Dio non è mai stato.»「天主の無い経済、天主の無い権利、天主の無い政治」un'economia senza Dio, un diritto senza Dio, una politica senza Dio という基礎の上に、世界の構造を構築しようとしています。私たちは、このことを深く理解しなければなりません。
このカレンダーは、私たちを救おうとする天からの聖寵と憐れみとの業を理解するために、次ごとに、聖母マリアがファチマでなさって下さったことを黙想することを提案しています。ファチマの出来事を世界的な歴史の文脈で、いえ、天と地と地獄の壮大なドラマとして理解することは、ファチマで何が起こっていたのかを知るために、深い意義があります。これについては、カレンダー付録「1917年」をご覧下さい。
2016年10月30日、イタリア中部を襲った大地震によって聖ベネディクト大聖堂が瓦解しました。聖ベネディクトの生家に13世紀に建てられた教会でした。イタリアで同性愛の「結合」が2016年7月に合法化された後、イタリアでは地震が急増した(Giovanni Cavalcoli, O.P.)と言われます。同性「婚」で家庭という天主の作った制度を壊し、道徳的社会的激震を起こしたことが、この地震による教会の破壊によって、象徴されているのかもしれません。
2016年11月08日、福岡市の博多駅前で、早朝の5時14分、しっかりとしていたはずの道路が突然に陥没しはじめましたが、7時20分すぎには、ドドドという地鳴りがして、土煙を上げて幅が約30メートルある5車線の道路全体が崩れ落ちました。こうして九州の玄関口にある大通りに突如、巨大な穴が出現し、汚臭と茶色く濁った下水で池のように変わりました。
日本は、天主様の御憐れみで、今は表面上は、平和で「異常は何もない」かのように思えます。私たちの人間の技術で「万全を期して」平和を作ろうと努力していますが、しかし、もしも私たちが天主の無い、世界を作り上げようとしているのなら、博多駅前の道路のように、土台があまりにも弱く不安定なので、思ってもいなかったその時に、もろくもあっという間に崩してしまうでしょう。ファチマの聖母は私たちに教えてくれました。
「もし私があなたたちにこれから言うことを人が実行するなら多くの霊魂たちは救われ平和になるでしょう。戦争は終わるでしょう。しかし、もし天主を侮辱することを止めないなら、・・・別の更にひどい戦争が起こるでしょう。
・・・もし人が私の要求を聞くなら、ロシアは回心し平和がやってくるでしょう。さもなければロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害とをもって挑発するでしょう。多くの善良なものが殉教し、教皇様は多く苦しまねばならないでしょう。無くなってしまう国々もあるでしょう。」(7月13日)
「彼らはもうこれ以上天主なる私たちの主に罪を犯してはなりません。すでに主はあまりにも多く犯されています。」(10月13日)
2017年は、人類の歴史にとって、カトリック教会の歴史にとって、私たちの救霊にとって、極めて重要な壮大なドラマが繰り広げられる年となることでしょう。私たちがこの年をどのように過ごすかに、人類の歴史かかっています。私たちは、ルシアやフランシスコやジャシンタたちのように、聖母の御助けにより、聖母の汚れなき御心の要求に従ってこの年を過ごしましょう。聖母の汚れなき御心をますます愛し、お慰めする年といたしましょう。そのためにこのカレンダーが一助となれば、これを作った私たちにとってそれより大きな喜びはありません。
2016年11月21日 聖母の御奉献の祝日、
ルフェーブル大司教様の宣言42周年の日、
オーストリア皇帝、ハンガリーの使徒的王、フランツ・ヨーゼフの崩御100周年忌に
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
聖伝の典礼暦による2017年のカレンダー日本語版が出来上がりました。
12月2日(初金曜日)、大阪の御ミサから販売開始いたします。
愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
【2017年のカレンダーに寄せて】
アヴェ・マリア・インマクラータ!
聖伝の典礼暦による2017年のカレンダー日本語版を、おとりになっている愛する兄弟姉妹の皆様、
2017年は、ファチマにおける聖母マリアの御出現100周年です。また同時に、聖マキシミリアノ・コルベ神父様の創立した無原罪の聖母の騎士会の創立100周年です。
そこで、このカレンダーはこれらの100周年をより良く過ごすことを目的に作られました。今年は特別に、このカレンダーを手にしたら、まず全ての内容に目を通すことを提案します。そうすると、ファティマのマリア様のご出現について深い理解をもつことができ、聖母の汚れなき御心の中に深く入り、100周年の良いスタートになると思われるからです。
100年前の1917年は、イエズス・キリストが昇天して以来、世界史の中で、最も恐るべき年でした。ヴィッテンベルクにおけるプロテスタント宗教革命(1517年10月31日)とロンドンにおけるフリーメーソンの最初のロッジ創立(1717年6月24日)とペトログラードにおける共産主義ボルシェビキ革命(1917年11月7日)と地獄の勢力と、人類を天国に導いて救おうとする天からの力(特に1917年10月13日の太陽の奇跡)との対立が人々の目の前で現実のものとなったからです。プロテスタント革命と共産革命との間には、フリーメーソンの娘であるフランス革命を経て、絶え間ない論理の流れがあります。それをピオ十二世教皇が1952年10月12日に「ネル・コンテンプラーレ」(Nel Contemplare)という訓話で、プロテスタント主義、啓蒙哲学、無神論的マルクス主義を次のようにまとめています。
「キリストは良いが、教会はダメだ。次は、天主は良いが、キリストはダメだ。最後には不敬の叫びとなって、天主は死んだ、さらには天主などいなかった。」«Cristo sì, Chiesa no. Poi: Dio sì, Cristo no. Finalmente il grido empio : Dio è morto; anzi : Dio non è mai stato.»「天主の無い経済、天主の無い権利、天主の無い政治」un'economia senza Dio, un diritto senza Dio, una politica senza Dio という基礎の上に、世界の構造を構築しようとしています。私たちは、このことを深く理解しなければなりません。
このカレンダーは、私たちを救おうとする天からの聖寵と憐れみとの業を理解するために、次ごとに、聖母マリアがファチマでなさって下さったことを黙想することを提案しています。ファチマの出来事を世界的な歴史の文脈で、いえ、天と地と地獄の壮大なドラマとして理解することは、ファチマで何が起こっていたのかを知るために、深い意義があります。これについては、カレンダー付録「1917年」をご覧下さい。
2016年10月30日、イタリア中部を襲った大地震によって聖ベネディクト大聖堂が瓦解しました。聖ベネディクトの生家に13世紀に建てられた教会でした。イタリアで同性愛の「結合」が2016年7月に合法化された後、イタリアでは地震が急増した(Giovanni Cavalcoli, O.P.)と言われます。同性「婚」で家庭という天主の作った制度を壊し、道徳的社会的激震を起こしたことが、この地震による教会の破壊によって、象徴されているのかもしれません。
2016年11月08日、福岡市の博多駅前で、早朝の5時14分、しっかりとしていたはずの道路が突然に陥没しはじめましたが、7時20分すぎには、ドドドという地鳴りがして、土煙を上げて幅が約30メートルある5車線の道路全体が崩れ落ちました。こうして九州の玄関口にある大通りに突如、巨大な穴が出現し、汚臭と茶色く濁った下水で池のように変わりました。
日本は、天主様の御憐れみで、今は表面上は、平和で「異常は何もない」かのように思えます。私たちの人間の技術で「万全を期して」平和を作ろうと努力していますが、しかし、もしも私たちが天主の無い、世界を作り上げようとしているのなら、博多駅前の道路のように、土台があまりにも弱く不安定なので、思ってもいなかったその時に、もろくもあっという間に崩してしまうでしょう。ファチマの聖母は私たちに教えてくれました。
「もし私があなたたちにこれから言うことを人が実行するなら多くの霊魂たちは救われ平和になるでしょう。戦争は終わるでしょう。しかし、もし天主を侮辱することを止めないなら、・・・別の更にひどい戦争が起こるでしょう。
・・・もし人が私の要求を聞くなら、ロシアは回心し平和がやってくるでしょう。さもなければロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害とをもって挑発するでしょう。多くの善良なものが殉教し、教皇様は多く苦しまねばならないでしょう。無くなってしまう国々もあるでしょう。」(7月13日)
「彼らはもうこれ以上天主なる私たちの主に罪を犯してはなりません。すでに主はあまりにも多く犯されています。」(10月13日)
2017年は、人類の歴史にとって、カトリック教会の歴史にとって、私たちの救霊にとって、極めて重要な壮大なドラマが繰り広げられる年となることでしょう。私たちがこの年をどのように過ごすかに、人類の歴史かかっています。私たちは、ルシアやフランシスコやジャシンタたちのように、聖母の御助けにより、聖母の汚れなき御心の要求に従ってこの年を過ごしましょう。聖母の汚れなき御心をますます愛し、お慰めする年といたしましょう。そのためにこのカレンダーが一助となれば、これを作った私たちにとってそれより大きな喜びはありません。
2016年11月21日 聖母の御奉献の祝日、
ルフェーブル大司教様の宣言42周年の日、
オーストリア皇帝、ハンガリーの使徒的王、フランツ・ヨーゼフの崩御100周年忌に
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)