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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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「『主よ、主よ』と口で言う者が天の国に入るのではない。私の聖父の御旨を果たす者が、天国に入る。」 聖父の聖旨とは何か?

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2017年1月22日(主日)に東京で、フルーガー神父様が聖伝のミサを捧げてくださいました。その時のお説教をご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

2017年1月22日 御公現後の第3主日のミサ 
フルーガー神父様御説教
同時通訳:小野田圭志神父

小野田神父:聖なる日本の殉教者巡回教会にようこそ。

今日は御公現後第3主日のミサをしております。そして今日は聖ピオ十世会の総長第1補佐のフルーガー神父様をお迎えして、私たちはとても嬉しく思っています。今日神父様のミサの退場の時には、2017年ファチマ100周年ですから、ファチマのアヴェ・マリアを歌いますが、今回は英語で歌います。まず日本語で歌って、その次に英語があります。

次に、いつもの通り感謝のお祈りをした後に私たちは、踏み絵の償いの為の儀式を毎年恒例のように致しましょう。フルーガー神父様に司式をして頂きたいと思っています。特に昨日から日本では「沈黙」の映画で、背教をする事が勧められているような映画ですので、特にそのような映画の躓きを償う為にも踏絵に接吻もお願いしたいと思います。

今日は14時30分から神父様からの講話があります、どうぞ皆さんいらして下さい。16時からは晩課があります。明日は月曜日7時と7時45分からミサがあります。神父様はその後に大阪に行かれて、大阪の御聖堂でミサをしてから長崎にも行かれて、その後にアメリカに行く予定です。



フルーガー神父様:聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

親愛なる兄弟の皆さん、私はまたもう一度東京で、ここで皆さんとミサをする事ができて本当に嬉しく感謝しております。本来ならば去年の11月1日、諸聖人の大祝日に私は皆さんの所でミサをする予定でしたけれども、残念ながら私の足の化膿の病気で長い回復の期間と治療の期間が必要でした。しかし御摂理によってこの時期に、御公現の後に皆さんを訪問する事ができたのを感謝しています。まず皆さんに新年の挨拶を、総長様であるフェレー司教様の名前によってご挨拶と、そして祝福と、そして新年の良いお恵みをお願いを申し上げます。

私はこのフェレー司教様の名前で日本を今訪問しておりますし、この後にはフェレー司教様の代理としてアメリカの神学校を訪問し、次にケニア、特にケニアにいる聖ピオ十世会のミッショナリーシスターのナイロビにも訪問する予定です。

聖ピオ十世会の全ての名前において、皆さんに特に感謝を申し上げます。皆さんのその古い伝統聖伝のミサを守るその熱心、教会がいつもやっていたように秘蹟を受けたいというその熱心にそれに感謝致します。そして私は皆さんがこの同じ道を、信仰を守るという道を続けられる事をお願い致します。全てのカトリック信仰をそのまま守る、信仰を守る、イエズス・キリストを信じる、という事をお願いします。そしてまさにこれこそが御公現後の典礼のテーマであります。

御公現後第3主日の福音は、「私たちの主イエズス・キリスト様が山から、至福八端を教えられた山から下りられて、その多くの群衆が大きな群衆がイエズス様を慕ってその後へ続いた」という事を語っています。イエズス様は公生活の最初に山に登られて、そして至福八端やその他多くの新しいイエズス様の教えを皆に、何度も、何度も、説教されました。聖マテオの第5章6章7章は、イエズス様が教えられた新しいメッセージの新しい教えの要点であって、その要約であって、それが凝縮されたものです。

このイエズス様が御説教されたという事が記録された聖マテオの福音の最後には、「これらを聞いた群衆たちは感嘆してイエズス様の教えを聞いた。何故ならばイエズス様はファリザイ人や律法学士のように語ったのではなかったからだ」とあります。ではイエズス様はどのように語られたかというと、イエズス様は新しい観点から天主について語られたからです。一体ではどこが新しかったのでしょうか?

新しかった点は、イエズス様が「天の御国」について説教した事です。何故かというと、ファリザイ人も律法学士たちも長い間、この地上での楽園を期待していました。イスラエルが政治的に解放される事を、そしてこの世が良くなる事を、そしてこの地上での王国を期待していました。しかしイエズス様が話したのは「天の王国」の事でした。

天主が幼子となって生まれて来たという事は全く想像もできない事でした。救い主、天主がこんなにも弱々しく生まれて来たというのは、彼らのファリザイや律法学士たちのビジョンや、その思っていた事と正反対だったからです。彼らは信じる事ができませんでした。彼らは王を期待していました。力強い男が出て来るのを期待していました。主を、栄光の主を待ち望んでいました。しかしあったのは弱々しい子供でした。このしるしとして与えられたのはこの子供でした。ただ数名の羊飼いと、そして東の博士たちだけがこれを認める事ができました。しかしエルサレムのその大都市と、その王と、ファリザイ人と律法学士たちは、これに救い主を認める事ができませんでした。

この救い主が幼子として生まれたというのは、「御託身の玄義」と申します。天主様が霊魂を救う為に子供となってやって来られた。そしてしかも十字架の上で死ぬ事によって、この世を救う為に霊魂を救う為にやって来られた。全く信じ難い、信じられない事です。救い主はこの世に勝利を収めて、そして自分に従って来た者たちに富を与えて、また力を与えて、権力を与えて、そしてこの世を権力とお金によって支配する為によるのではなくて、救い主の勝利は、十字架の死によって与えられる。これは、これこそが贖いの神秘であって、御受難の神秘です。

これが私たちが置かれている状況と全く同じです。天主様はこの悪い邪悪な悪者たちをきれいに掃除して片付ける為にやって来られて、そして私たちは悠々自適に快適な生活をこの世で送る事ができる、というのが天主様の御計画ではありません。天主様の御計画は、私たちにおける人間に対する御計画とは一体何なのでしょうか?

やはり同じ福音の御説教の終わりにイエズス様はこう言われます、「『主よ、主よ』と口で言う者が天の御国に入るのではない。そうではなくて、私の聖父の御旨を果たす者が、彼こそが天国に入るのだ」と。

では聖父の御旨とは何でしょうか?
それは、「イエズス・キリストを信じ、彼に従う事」です。イエズス・キリストを信じるという事は、イエズス様が真の天主であるという事を、そしてその贖いの御業と救いの御業を信じるという事です。そしてこれこそが私たちの義務であって、そうする事によってこれを信じる事によって天国に入る事ができます。御公現後の後の主日、それから聖霊降臨の後の主日のテーマはまさに、「イエズス様の御旨に従って、主を信じる」という事です。

ではこのカトリック信仰とは一体何なのでしょうか?カトリックに於いて信じるとは何なのでしょうか?

それは今日の午後のテーマで、その続きは今日の午後にお話をします。この東京のこの共同体は子供たちがたくさんいて、成長があり、増加があり、とても美しく、本当に見て喜ばしく思います。

今日の福音は奇跡について語られます。それは私たちが信じる事ができる為です。第1に出てくるのは癩病の患者です。彼は言われます、「もしも信じるならば、癒やされる事ができる、きれいになれる。」そして信じて、きれいになります。

これはまさに私たちの置かれた状況で、私たちもやはり霊的な癩病者で、体において誘惑を受けたり或いは弱さを持っております。しかしもしもイエズス様を信じるならば、イエズス様は私たちを癒やして下さる事ができます。イエズス様は私たちに本当の幸せと救いを与える事ができます。

いくつか体の病を癒やす奇跡がイエズス様によって行われるのですけれども、その後には「嵐を静める」という奇跡も行う事が福音に書かれています。弟子たちは漁師でした。彼らと一緒に舟に乗ったイエズス様は大きな嵐に巻き込まれます。しかし彼らに言います、「信じるように。」そしてあたかも、もう物凄い嵐でもう舟が沈没してしまうかのようであっても、イエズス様に信頼するように。イエズス様は救う事ができるから。

どうぞ皆さん、ミサ典書をお持ちになって、そして福音書をお読みになって、典礼に沿って色々な事を学んで下さい。使徒たちから学んで下さい。私たちが何をすべきかを学んで下さい。私たちが信じ、そしてイエズス様に従う事ができるように、というのは何と美しい私たちの目的でしょう目標でありましょうか。

この世が非常に悪くなっている、無神論が浸透してしまっている、異教の主義が浸透してしまっている、将来は暗闇だ、明日は一体どうなってしまうのだろうか、正しい事を考え正しい事を行なっている人は非常に数が少ない、というのは私たちの関心事ではありません。

私たちの関心事は、「イエズス様に信頼する事」「イエズス様に委ねる事」であります。私たちの天主はあまりにも全能であったので、子供になりました。私たちの主はそれほど非常に聖なる方であったので、十字架のしるしによって私たちを救われました。私たちの義務は、私たちの関心は、私たちの心を砕なければならない事は、このイエズス・キリストに信頼する事です。

聖父と聖子と聖霊と御名によりて、アーメン。


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