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聖ピオ十世会 聖伝のミサ(ラテン語ミサ)の報告 Traditional Latin Mass SSPX Japan

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

先日の大阪と東京での聖伝のミサのご報告をいただきましたので、ご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

先日の御ミサの報告をお送りいたします。

9月8日金曜日 13名
9月8日のマリア様の御誕生日の祝日を大阪の御ミサでお祝い出来た事は大きな喜びでした。
イエズス様の十字架のもとで、私達を超自然の命に産んで下さった、霊的お母様のお誕生日のプレゼントとして、小野田神父様が勧めて下さったように、
今まで以上にロザリオの祈りを心を込めて一生懸命お捧げしたいと思います。
イエズス様への愛のため、罪人の改心のため、マリア様の汚れなき御心への冒瀆の罪の償いのために、教皇様のために、多くのロザリオの祈りがこれからもずっと日本から毎日たくさん捧げられることを希望しています。

9月9日土曜日 11名
ファチマの第三の秘密についてシュテーリン神父様の新著から概要をお話頂きました。
ファチマの聖母ご出現100周年の聖ピオ十世会公式ファチマ巡礼も終わり、ロザリオ十字軍も一息ついたところで自分の中でどこか、達成感というか、終わった感が否めないこの頃でしたが、ファチマの第三の秘密について知って、もう一度目が覚めたようでした。
神父様がおっしゃるように、ファチマでマリア様がご要求された事はまだ、実現されていないのだから、私たちはファチマの牧童たちがしたように、多くの犠牲と祈りをもっと真剣に、中断することなく、最後の息を引き取るまで続けなければいけないのだと、マリア様の勝利の凱旋のために働かなくてはいけないのだと緊張感をもってお説教を聞きました。ロザリオの祈りと聖母の汚れなき御心への信心が日本中、世界中に広がり、愛され、信頼されますように!
教皇様や司教さま方のためにも今まで以上に祈り、犠牲を捧げることで、マリア様のご要求が一日も早く果たされますように!

公教要理では、新約聖書の時代のファリサイ派と、サドカイ派について復習をしたのち、
大司祭とエルサレムの神殿について勉強しました。
アンナが長期にわたって実権を握っていた理由や、エルサレムの神殿の建築の歴史もよくわかりました。
紀元70年のエルサレムの神殿の崩壊については、至聖所に安置されていた聖櫃が崩壊の少し前に行方不明になっていたことや、
二人の歴史家がその著書の中で「神殿から天主が去られた」と声がしたことを記録に残していることなど、聖書の史実性をはっきりと表わしていることに感動しました。神殿から至聖三位一体が去られた事と、マリア様の被昇天に何か関係があるのかもしれないという意見がでて、マリア様の天主様のご関係の深さを想像することが出来ました。

その後、主日のミサのグレゴリオ聖歌の練習を有志でして、解散しました。

9月10日聖霊降臨後第14主日 21人
前日の練習の甲斐があって、御ミサの聖歌はうまくいきました。ε-(´∀`*)ホッ
レネー神父様のお説教の中で、罪はすべて悪魔が原因ではなく、自分の自由意志が原因である事を聞いて、ハッと目がさめました。
今まで、罪を犯すと、悪魔の誘惑に負けたとか、悪魔がひつこく自分を誘惑することに勝てなかったなどと、罪の原因を悪魔のせいにしていたことを反省しました。
恐ろしいことだと思います。子供の頃、公教要理で、地獄の霊魂たちは、地獄に堕ちたのは誰それのせいだ、とか、あの人せいで自分は地獄にいるとかいってお互い争っているという話を聞いた事を思い出しました。
丁度御ミサの始まる少し前に、自分の失敗を家族と責任を押し付け合って口論したことが恐ろしくなりました。
まず、自分のうちからくる罪の原因を改め、もうちいさな罪でさえ犯さないようにマリア様に助けて頂こう思いました。

9月11日月曜日は、15日に迎える七つの悲しみの聖母の随意ミサをしていただきました。
日本から聖なる召命が出ることをこの御ミサでお祈りしました。

至聖なるイエズスの聖心我らを憐み給え
聖母の汚れなき御心よ我らのために祈り給え

【報告】【東京】
Dear Fr Onoda:

今日の東京でのミサの参列者数は下記の通りです。

ミサの参列者数
男: 19人(内、子供2人)
女: 24人(内、子供3人)
計: 43人(内、子供5人)


【報告】【東京】
+アヴェ・マリア・インマクラータ!
トマス・マリア小野田神父様

こんばんわ! 先日は日本でのミッション、ありがとうございます。

午後の講話はエルザレムの神殿について、ということでとても興味深かったです。
なぜ天主様は御自分の生ける地上の神秘体の中心をローマに定められたのか、
今のエルザレムはもちろん聖地ですがカトリック教会の中心地でないことに疑問を感じていました。
しかし、契約の櫃がなく空っぽだった「第三」神殿のこと、また、マリア様の御生涯とエルザレムの神殿の建立・崩壊の時期的一致、
神殿崩壊前に聞かれ歴史家たちが記しているという声の話で、旧約は完全に終わったのだ、ということを再認識し、
ローマに天主様が教会の中心を置かれたことに納得致しました。
いつも小野田神父様は、貴重な講話を私たちにしてくださって本当に本当に感謝致します。
このような講話を伺う度に、カトリック教会の聖伝の教えることは一つ一つが別々のことのように見えても、その一つ一つの全てに意味があって
しかもそれが繋がっており、またそれがあまりにも完璧に、広さでも高さでも長さでも深さでも完璧に天主様という一点へ繋がっているので
これだけが唯一私たちの心を満たすことのできるものだと、いつも感動致します。
もっと多くの方が聖伝を、真のローマカトリック教会に出会うお恵みをいただくことができるように願わずには居れません。
そのお恵みをイエズス様からマリア様の汚れなき御心を通していただく事ができるように
もっともっと祈りと犠牲をしようと、また決意を新たにすることができました!!!デオグラチアス!

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

主日の御ミサのご報告申し上げます。
10日の主日は「まず天主の国とその正義を求めよ」のお話でした。

私は自分をこの世的なことより天主と天主のみ国を求めてきたと思っておりましたが、御ミサに与りお説教を拝聴して天主のみ旨を果たすと言いながらもそこに自分の思いを入れて自分の思うように考え振舞ったことがどれだけ多いのであるかと気づかされました。中途半端は役に立たないという神父様のお話のとおり私がどれだけ役に立たないどころか害を与えることが多いものであるかということも反省いたしました。

マリア様の汚れなき御心から離れているなら、頭の中をそれら(邪念・雑念)は我が物顔に颯爽と通過占領しようとします。知らず知らずのうちにわたしは天主によって支配されているのではなく悪く行動し悪く話してしまっています。自分がなんとくだらなくつまらないものであるか知らされます。

神父様の仰られましたように天主の御助けがなければすぐにこの世の君に靡いて動きおしゃべりしてしまうのだと思います。(時折頭が雑念でいっぱいの時は歩きながら遠い方のスーパーマーケットまでのロザリオ一環唱えることのできる道を、ようやく3連や4連しかとなえることができません。このような時も自分がこの世の思いになされるがままになっているという隠された自分の選びがわかります。)

このようなことを反省しながら、マリア様が私たちにイエズス様を思い出させてくださり、助けの手を差し伸べてくださいますとのこと、ロザリオを祈ることによりマリア様の助けがあることをあらためて教えていただくことができました。

またロザリオは国や民族の危機をも救い助けてくださるとのお話を伺うことができました。私は初めてオーストリアにおいてのロザリオを通しての聖母の助けを知りました。それはロザリオを唱えるという百万名以上もの署名が当時オーストリアの国民から集められていたこと、それによって説明できないような敵(ロシアの共産党・軍隊)の撤退があったということ。ロザリオによりオーストリアは自由諸国の中に留まることができたということでした。戦後のアメリカでもファチマのマリア様のおかげで多くのアメリカ人が共産党員だった人達でさえも回心して一年に10万名以上もの人々が毎年カトリックになったというお話しにも感動しました。

今の日本でも毎日数知れないロザリオが祈られていることと思います、たとえロザリオを祈ることをお勧めしない神父様のいる教会においてでさえ心ある伝統的なカトリック信仰を守り通そうと努めるカトリック信者によりロザリオは祈られているに違いありません。そのような方たちにも今回のお説教を聞いていただけたらどれだけ励まされて勇気を与えられてますますマリア様をお愛し申し上げるようになりますことでしょうと思いました。

またマリア様のお恵みでこれまでロザリオを祈らなかったカトリック信者もロザリオを祈るようになることでしょうと思いました。出口をふさがれたかのような霊的と軍事的との破滅の脅威のもとにある現代の日本でこそ公のお達しによりすべての教会でロザリオの聖母に解決策をお願いするようになりますことを願わずにはいられません。(ロザリオ十字軍は終わったけれど毎日同じようなペースでわずかですがロザリオを祈っています。)

今回神父様のお説教で『ロザリオによって霊的な太陽の奇跡を起こすことができる』とお話しくださり『罪で膝までびしょびしょに濡れている罪人も霊的な太陽の奇跡により即座に罪の汚れから清め乾かしてくださり回心して跪き天主を礼拝することができるようになるでしょう』というお話を拝聴して一層毎日のロザリオを真剣に祈るよう努めようと決意を新たにすることができました。

これまで多くそうだったように漫然とロザリオを祈るのではなくお説教でお話しいただいたようにマリア様と聖ヨハネ様や聖マグダレナさまのように十字架のもとに留まり続けているかのようにイエズス様への侮辱冒涜をわずかでも償えますようにとの思いでロザリオを祈ろうと決心してそのようにできますようにとお恵みを願い求めました。来るべき危険から救うことができるのは私だけですという聖母のお声は何と頼もしく力強いことでしょう。聖母の汚れなき御心の中にいつも御守りいただけますように。

また公教要理のお話もありがとうございました。
このところ怠りから復習をしないままでした。先日ふと聖書を開いてルカ福音書第3章第1節を読みましたら、それまで意味のない人名・国名だった文字がその歴史的流れの厚みや実際の地理的状況も頭に浮かんできて描かれるようになり背景が深く偲ばれるようになったことを感じました神父様いつも貴重なお話を本当に、ありがとうございます。

まず前回の復習としてサドカイ派とファリサイ派についてもう一度教えていただきました。途中大祭司アンナのことも詳しく説明していただきアンナがほとんどの後続の大司祭職を娘婿とか実子にやらせていたことで実質的にアンナが大司祭の職を操っていたのだということがわかりました。それでイエズス様の処刑の時もアンナとカイファと二人の名前が出てきているとのこと教えていただきました。(カイファは大司祭としての預言「人民を滅ぼさないために一人の人が死ななければならない」を残している人。【その年大司祭だったカヤファが、「あなたたちには、何一つわかっていない。一人の人が人民のために死ぬことによって、全国民が亡びないほうが、あなたたちにとってためになることだとは考えないのか」といった。かれは、自分からこういったのではない。この年の大司祭だった彼は、イエズスがこの国民のために、また、ただこの国民のためだけではなく、散っている天主の子らを一つに集めるために死ぬはずだったことを預言したのである。】)

今回はエルサレム神殿についてのお話を伺いました。エルサレム神殿については詩編や雅歌のなかでも触れられていて現実のエルサレム神殿よりも象徴的なエルサレム神殿のほうが思い浮かんでしまいます。実際のパレスチナ・イスラエルの地に建てられていたエルサレム神殿についてのお話が楽しみでした。次にわかったことを箇条書きにしてみます。

1、ユダヤ民族というのはアブラハムという人から始まった。アブラハムだけが唯一の天主を信じアブラハムだけが天主の聖心にかなっていた、そして「アブラハムの子孫から救い主を出すお前の子孫は星より砂より多くなるだろう」と言われた。それから本当に約束の地が与えられた。パレスチナに土地が与えられてアブラハムは最初エルサレムという所でサレムの王に頼んで、パンと葡萄酒を罪のいけにえとして捧げてもらった。その時以来エルサレムという所は最も聖なるところとなった。

2、その後ユダヤ民族はエジプトに避難しなければならなくなったがモーゼに率いられ約束の地へ戻って来ることができた。モーゼのもとでどのようにいけにえを与えたらよいかという詳しい規定が与えられた。この時は幕屋で移動式の祭壇だった。

3、それからダビド王の子供のソロモンが初めてエルサレム神殿を建てる。神殿はあまりにも豪華で当時の貴重な建築材料の最高のものをふんだんに使ったものだった。

4、これをナブコドノゾルという王が破戒してしまう。バビロン捕囚から戻ったのちに壊された神殿を再建するもののそれほど立派な神殿を作ることができなかった。

5、戻ってきてからパレスチナをシリアのセレウコス朝の人が狙っていた。エジプトからもプトレマイオス朝の人が狙っていた。そのような中でアスモネ朝という王朝ができる。最初のうちは良かったが、権力争いからその王朝は力を落としてイドメア人のヘロデがその地を支配するようになる。そのヘロデによりエルサレム神殿はB.C.20年から10年の時立て直される。(バビロン捕囚中も70年間生贄は同じように捧げられていたからこれは第二神殿と呼ばれる。)少しだけ天井が高かったがほとんどソロモンの時代と同じような立派なものが建設された。一万名の労働者が携わり1000名の司祭が建築学を学んで聖所・至聖所の建築に従事し8年を費やした。完成したのは紀元後の60年から62年の間、破壊されたのは西暦70年で、破戒される前のほんの数年前に完成した。(そしてこの時代のエルサレム神殿の構造を教えていただきました。)

6、エルサレム神殿についてのいちばん興味深いお話はヘロデがエルサレム神殿を建築しようとしたときがちょうどマリア様が御生まれになられた頃でマリア様がイエズス様を御懐妊された時とちょうど時を同じにする頃にヘロデが神殿を復興させていた、そしてちょうどマリア様が亡くなられた頃にエルサレム神殿も失われた、というお話でした。

7、そして二人の歴史家が書いていることだが(フラヴィウス・ヨゼフという人と、コルネウス・タキトゥスという人)、ユダヤ神殿が崩壊する少し前のある五旬祭の日つまりペンテコステの日(聖霊降臨祭のとき)突然家が震え出して大音響が聞こえて我々はここを去るという声が聞こえたとのことです。ヤーウェが去ったということのようです。

8、その後エルサレム神殿の崩壊後はローマ人がキリスト教を迫害するようになる。その迫害の仕方があまりに残酷でありあたかもイエズス様が侮辱冒涜痛めつけられたと同じほどにローマ軍によってユダヤ人がやられたという史実が残されているとのこと。そしてローマの皇帝ユリヤヌスという人が洗礼を受けていたものの背教していたが、その彼が信仰を失っていたにもかかわらずもう一度エルサレム神殿を建設しようとしたところ地の下から火が噴き出してくるとか雷が落ちたりなどしてどうしても再建できなかったという。エルサレム神殿は70年に崩壊されてから一度も再建されることなく現在に至っている。

9.エルサレム神殿がマリア様という人間の誕生と死と同調するかのように再建されて崩壊したというお話をはじめて知って不思議な印象を受けました。あたかもマリア様の御誕生とマリア様の被昇天との間のみ地上にも目に見えるエルサレム神殿が建立されていたかのようだったというお話がとても興味深かったです。イエズス様が亡くなられて時刻に神殿の幕が裂けたという聖書の話も思い出されました。

10、アブラハムの時代より目に見える生贄を捧げ続けていて、さまざまな苦難試練を経てその後ようやくエルサレム神殿が再建された時期に、救いの御業としてマリア様という聖霊の神殿を通して御子イエズス・キリストがご自分を私達人類の罪の贖いとしてお捧げくださった。
「旧約は新約の影です」ということを講義の初めに話していただいたけれど、このエルサレム神殿の話も、新約でマリア様をとおして私たちにうちにイエズス様が来てくださったということの影ということなのかなと思いました。
この救いの御業に対してどれだけ感謝しても足りないというのに、感謝を忘れているということをあらためて反省いたしました。ファチマでの天使から教えられた祈りを、お祈りしなければと思いました。

最後に。天のエルサレムは目に見えないけれど天国のイエズス様とマリア様の玉座のあるところでありイエズス様が場所を用意してくださると言われたその所でしょうか。信仰によって私たちは肉体に留まっているこの地上でも霊魂を高く揚げて聖霊の神殿である霊魂のうちの玉座に近づきひれ伏して天主を礼拝し日ごろのすべての苦しみ喜び悲しみなどを犠牲としてお捧げすることができるのかなと黙想しました。聖霊の神殿である聖マリア様の汚れなき御心に深く入ることができますように。神父様、今回もとても貴重な素晴らしいお話をありがとうございました。

聖マリアの汚れなき御心のうちに!


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