2017年5月7日(主日)復活後第3主日のミサ
シュテーリン神父様御説教
同時通訳:小野田圭志神父
日本の聖なる殉教者巡回教会にようこそ。
今日は私たちのアジア管区の管区長、シュテーリン神父様を迎えて大変嬉しく思っています。2017年5月7日、主の復活後第3主日を祝っております。神父様のお話を御説教を聞く前に2つほどお知らせがあります。
まず1つは、今日の14時30分から神父様の講話が、ファチマについての講話があります。ファチマ100周年ですので、貴重なお話ですので、聞いて頂きたいと思っています。
16時からは晩課があります。そして明日の朝はシュテーリン神父様の7時のミサと、また私のミサと2回ミサがあります。是非いらして下さい。
2つ目のお知らせは、次のミサですけれども、6月4日第1主日となっております。どうぞご注意下さい。次のミサは、6月の最初のミサです。
それから、今日はシュテーリン神父様と一緒に、ドイツから最初に修道士となったブラザークラウスがいらして、今回は式長をして頂いています。
ブラザーはツァイツコーフェンの神学校に17年間ずっと働いた後に、シュテーリン神父様と一緒にポーランドに行って22年、ポーランドで今でも働いています。ポーランドからロシアの方にもメディカル・ミッションに行って、トラックにもう何百万円分の医薬品を持ってロシア中に行って助けています。それで今回はブラザーを受けて本当に嬉しく思います。このブラザーのような方が日本からもたくさん出るようにお祈りしましょう。
ではシュテーリン神父様のお説教を伺いましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
親愛なる兄弟の皆さん、100年前、ポルトガルのファチマでマリア様が現れたその100周年を迎えて、この今日皆さんにファチマについての話をするようにと依頼されました。
この事をよく理解して下さい、これは非常に大切です。ファチマのマリア様の御出現というのは、今までマリア様が何度も出現されたその内の1つではありません。カトリック教会の歴史において、最も重要な御出現の1つという特別の御出現という性格です。
特に日本のようなカトリックの人口があまり多くない所では、ファチマで「太陽の奇跡」という、今までイエズス様の御復活以後かつて無かったような大奇跡が起こったというこの事を知って下さい。この奇跡をみると、「確かに三位一体の天主こそが真の天主であり、世界の創造主であり、そして天主の御母は聖マリア様である」という事が分かります。
まず、子供たちが「ファチマでマリア様を見た」と言った時に、司祭、その両親、その周囲の村人たちは皆批判しました、疑いました、馬鹿にしました。特に誰からも信じてもらえなかったルチアは、非常にこの攻撃や屈辱を受けて苦しみました。そこで第3回目の御出現の時に、マリア様に特別にお願いしました、「マリア様、お願いですから私たちの為に、私の言葉を私を誰も信じてくれないので、皆さんが信じる事ができるように奇跡を行なって下さい」と懇願しました。「お願いです」と。
マリア様はすぐに、「はい、奇跡を行いましょう」と仰り、この「奇跡を行いますよ」という事を3回、3ヶ月の間続けて約束しました。そしてしかも、奇跡を行う日も、日付もはっきりと仰って下さいました。
このマリア様の予告によって、既にポルトガル全土に渡ってファチマの奇跡の話が伝わっていました。多くの人々が、「その奇跡というものを見てみたい」と思いました。
特にファチマの御出現の年、またその以前からはポルトガルの政府はフリーメーソンであり、反キリスト教政府であって、キリスト教教会をカトリック教会を何とかして迫害しようと狙っていました。そのファチマで奇跡が起こるという話を聞いた時に、「しめた!」と政府の高官たちは思いました。「これを使おう。奇跡など起こるわけがない。これを理由に彼らを逮捕しよう。教会を破壊しよう、禁止しよう。民衆を騒がしている。」「もしも奇跡を信じる事ができなければ、天主を信じる事もできない。」
そしてマリア様は数ヶ月3回に渡って、「はい、私は奇跡を行ないます。」「10月に奇跡を行います。」「10月に奇跡を行います」と予告し続けます。
この時に10月に、ポルトガルではかつてなかったような出来事が起こります。何かというと、ポルトガルの最も僻地の何もないような部落、家が数件あるような集落に、10万人ほどの人々が、自動車もなければ電車もなければ飛行機もない、コミュニケーションの手段もないのにも関わらず集まったという事です。しかも御出現の所に人が場所を占める為にその場所を取る為に、その前夜から人々は集まって来ました。
詳細な事ですけれども、10月12日、御出現のその前日から1日中、御出現のその13日のお昼まで1日中、ひっきりなしに雨がザーザーと滝のように降っていました。多くの目撃者が証人が口を揃えて言います、「私たちはもう肌まで雨でずぶ濡れになっていた。」
この奇跡を見に集まった大群衆の大部分は、実は好奇心から、「一体何が起こるだろうか」と面白半分で来た人です。そして多くの人々はそもそも信じてなどいませんでした。「だいたい教会のこの子供のような話を、馬鹿げた話を信じる人がいるのだ」という事を笑いに、軽蔑しに、嘲笑いに来た人たちでした。
新聞を売る為に新聞記者もたくさんやって来ました。ポルトガルの大臣まで、内務大臣もそして法官さえもやって来ました。
雨、そしてそのような敵対するような権威当局の人々の存在。
一部の人たちは熱心にお祈りをしています。そしてその他の人々は嘲笑って、大きな声でおしゃべりしながら、「ああ、マリア様などどこにいるのか!奇跡などどこにあるのか!」と、ヘラヘラしています。
そして子供は、「マリア様はここにいらっしゃる」と言い、子供たちはマリア様の仰る話を聞きます。教会を信じないような人たちは、「あぁ、子供が木と話をしている。何と下らない話だ!誰が信じる事ができるか!」と嘲笑っています。
突然ルチアは声をあげます、「太陽を見て下さい!」「傘をさしている人は傘をすぼめて下さい!」とルチアは言います。
私が今言う事は、今申し上げた事は、これは全て記録に残っています。写真にも撮られています。1つ、ある写真には、何千という人が傘を持ってそこに集まっているのが写っています。
信じられない事がこの瞬間起こりました。今までザーザー降っていた雨がピタリと止まり、そして天を覆った黒い雲がカラッと避けて、そして太陽がギラギラと光り出したのです。すると皆はその太陽を、その突然現れた太陽を直視しました、「ああ、太陽。」そしてこの人たちは皆、太陽を10分ほどずっと直視します。これはもしもその後で何の目も悪くならずに太陽を直視する事ができたという事は、医者たちは「不思議な事だ」と言います。
突如、太陽がぐるりぐるりと、ものすごいスピードで回り出し、3回それが起こりました。
言う必要もありませんけれども、今まで馬鹿にしていた嘲りの声は何も聞こえず、沈黙でした。
太陽がものすごいスピードで3回グルグルッ、グルグルッと回った後に、恐ろしい事が起こりました。太陽は今まで踊っていたかのようですが、その軌道を離れて、地球の方をめがけて落ちて来出したのです。
多くの人々は叫び出して、「もう世の終わりだ!」「世の終わりだ!」と言いました。ある写真には、人々が地面にこう倒れて、もううつ伏せになっているような写真もあります。多くの人は、自分の過去犯した罪を告白し出しました。太陽が今、地球を直撃しようとしているその事を見た人々の姿の事を思って下さい。
信じられない事が起こりました。地球に直撃しようとしたその直前、太陽がそこで止まり、ゆっくりと元の位置に戻って行きます。
もしかしたら皆さんもそうかもしれませんが、批判する人たちは、「あぁ、この人たちは心理的に何かおかしかった、皆一緒になってそういう幻覚を見たのだ。」
しかしそうではありません。もしもデマゴギーの社会現象で皆が一緒になって熱狂的になって、一人のリーダーに向かって「ワーッ!」熱狂的にこう叫んでいた時に、もしかしたらそういうような幻覚的を生じるかもしれません。
しかしファチマではその反対でした。何故かというと、元々そこにいた群衆のほとんどが、信じていなかったからです。その嘲笑いに来て、信じていなかった人たちが口を揃えて、「私たちは奇跡を見た。」信じようとしなかった人々が、この奇跡の後で、回心して信じた。
この太陽の奇跡を見た10分の後、今までずぶ濡れになって、もうベトベトであった服がカラリと乾燥していました。
これが有名な、1917年10月13日に起こった有名な太陽の奇跡です。マリア様はこの太陽の奇跡という、この今までかつて歴史上見た事がなかった奇跡を起こして、今からこのファチマのメッセージがどれほど重要であるか、という事を教えようとしています。
この午後には、マリア様がファチマで仰ろうとした最も大切なテーマは何か、という事を話したいと思っています。この午前中のミサの間には、皆さんに提案します。現代このマスメディアなどによって、100年前に一体何が起こったのかという事を読んだり、或いは写真で見たりする事は簡単にできます。
特に私の同僚の司祭たちは、「この10月13日の奇跡について色んな人々に話、特に信じようとしない人々にも話をした」と言っています。ところでその同僚の報告によると、「未信者の人たちが、『えぇ!?ファチマのこの太陽の奇跡!?そんな事もあったのか!』という事で、非常に深い関心を示した」と言っています。それらのフィードバックによると、「この太陽の奇跡の事をよく考えると、これは自然の現象ではない。これは超自然の誰かが、力のあるどなたかがいらっしゃるはずだ」と、「天主がいらっしゃるはずだ」と言っています。
現代21世紀の、異教の、何も信じようとしない、或いは天主を信じたけれども信仰を失ったような人々が、もう一度信仰を受ける事ができるようにする事ができる特別の奇跡でした。特にこの皆さんの祖国では、もしもこの太陽の奇跡の事を皆さんが教えてあげたら、「あぁ、カトリックの教えには特別のものがある」という事に気付く事ができる人がいらっしゃるはずです。
特に無原罪の聖母の騎士の会員たちは、ファチマの奇跡の事を利用して使って、信じない人々にうまく説明する為の教材としているのを知っています。特にこの無原罪の聖母の騎士は、3つの事をよく知っています。
1つの事は、ファチマで起こった太陽の奇跡です。
第2の出来事は、グアダルーペのマリア様の出来事なのです。今でも見る事ができますけれども、マリア様とお会いした男の服に、マリア様の像が絵がプリントされた。これは今でも残っている奇跡です。グアダルーペのマリア様のこの絵なのですけれども、これを最新の技術を使って分析したり、コンピュータにかけたりすると、その絵のどれほど不思議な事であるかという事の大発見が、次から次へと今起こっています。
カトリックの信仰を持っていない、或いは異教の人々に、太陽の奇跡とそしてグアダルーペのマリア様について説明した時の事を覚えています。「あぁ、すると神父様、あなたの天主様というのはこの女性ですか?」「違います。ただこの方は、天主からそのような奇跡をする事ができる力をただ受けただけで、単なる被造物です。天主の御母です。」
しかしマリア様に対して深い関心を持っているような人々は、マリア様からイエズス様、天主様へと行くには本当にあとちょっとです。
第3の奇跡が、トリノの聖骸布です。このトリノの聖骸布についても最新の技術を使って分析すればするほど、これが本当にまさに正真正銘のものだという事で、次から次へと奇跡的な事実が分かります。
何で私が今この事を申し上げているのでしょうか?
何故かというと、皆さんの祖国の同胞たちを憐れんで下さらなければならないからです。何故かというと、信仰のない方々にミサの偉大な神秘、或いはマリア様について深く知って頂きたいという事が、まだそこまでにはとても距離があるからです。彼らの事を憐れんで、どうぞ彼らが信仰を持つように、回心するように助けて下さい。
皆さんよくご存知の通り、回心の主要な手段は祈りと犠牲です。しかしそれでは十分ではありません。皆さんに少し知性を与えて下さったならば、もしも皆さんがほうきで自分のお部屋をきれいにする、掃除をする事ができる以上の事ができるならば、この世で今現代何が起こっているかというニュースを知るのみならず、更に100年前、或いはこの3つの奇跡がどんな事であるか、という事を知るように努めて下さい。
それからそのご家族の方々や、或いは職場で、お友達とご飯を食べる時に、或いは何かの時にその方々に、そのご自分の知っているその奇跡についての話を少しなさって下さい。そうすれば多くの方が救いの道へ導かれます。
私は繰り返して申し上げますけれども、ファチマの太陽の奇跡というのは最も大切な事ではありません。皆さんが手紙を書いた時に、手紙の中で一番大切なのはどこでしょうか?手紙の内容です。でも、その確かに皆さんのお手紙だという事を証すものが、本物だという事がなければなりません。ですからその為に署名します、サインします。もしもこれが公の公式の手紙ならば、ハンコも打ちます。ファチマのメッセージのその署名とこのハンコは、これが太陽の奇跡です。ではこの手紙が確かに天主様からマリア様から来た、という本物の手紙だという事が分かったのならば、一体何が書かれているか、その内容も知らなければなりません。
そこで皆さんを招待する事を許して下さい、どうぞこの100周年の間に、ファチマに関する本をお読みになって下さい。私は既に2巻のファチマに関する本、ファチマの出来事とファチマの霊性に関する本を書く事ができました。そのうちの1冊はここで購入することができます。今現在、英語とドイツ語とポーランド語で読む事ができます。
まだ日本語にはなっていませんけれども、今年はマリア様を通して皆さんのもとに、天主様から特別の、更に特別のお恵みが来る年です。皆さんがもしもマリア様の事をよく知り、そしてこのよく知ったおかげでますますマリア様の事を愛する事ができるならば、特別のお恵みがあります。
現代において私たちの霊魂を救う為の最後の手段が、マリア様です。今日必ず確固とした決心を立てて1日を終えて下さい。
「マリア様、私はあなたの事をよくまだ分かっていません。もっと知る必要があります。私はますます御身の良い子供でなければなりません。何故ならば、御身が私のますます良き母となって下さる為です。何故なら、天主様が御身に私の霊魂の世話を委ねたからです。もしも御身の世話がなければ、私は地獄に落ちてしまいます。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
シュテーリン神父様御説教
同時通訳:小野田圭志神父
日本の聖なる殉教者巡回教会にようこそ。
今日は私たちのアジア管区の管区長、シュテーリン神父様を迎えて大変嬉しく思っています。2017年5月7日、主の復活後第3主日を祝っております。神父様のお話を御説教を聞く前に2つほどお知らせがあります。
まず1つは、今日の14時30分から神父様の講話が、ファチマについての講話があります。ファチマ100周年ですので、貴重なお話ですので、聞いて頂きたいと思っています。
16時からは晩課があります。そして明日の朝はシュテーリン神父様の7時のミサと、また私のミサと2回ミサがあります。是非いらして下さい。
2つ目のお知らせは、次のミサですけれども、6月4日第1主日となっております。どうぞご注意下さい。次のミサは、6月の最初のミサです。
それから、今日はシュテーリン神父様と一緒に、ドイツから最初に修道士となったブラザークラウスがいらして、今回は式長をして頂いています。
ブラザーはツァイツコーフェンの神学校に17年間ずっと働いた後に、シュテーリン神父様と一緒にポーランドに行って22年、ポーランドで今でも働いています。ポーランドからロシアの方にもメディカル・ミッションに行って、トラックにもう何百万円分の医薬品を持ってロシア中に行って助けています。それで今回はブラザーを受けて本当に嬉しく思います。このブラザーのような方が日本からもたくさん出るようにお祈りしましょう。
ではシュテーリン神父様のお説教を伺いましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
親愛なる兄弟の皆さん、100年前、ポルトガルのファチマでマリア様が現れたその100周年を迎えて、この今日皆さんにファチマについての話をするようにと依頼されました。
この事をよく理解して下さい、これは非常に大切です。ファチマのマリア様の御出現というのは、今までマリア様が何度も出現されたその内の1つではありません。カトリック教会の歴史において、最も重要な御出現の1つという特別の御出現という性格です。
特に日本のようなカトリックの人口があまり多くない所では、ファチマで「太陽の奇跡」という、今までイエズス様の御復活以後かつて無かったような大奇跡が起こったというこの事を知って下さい。この奇跡をみると、「確かに三位一体の天主こそが真の天主であり、世界の創造主であり、そして天主の御母は聖マリア様である」という事が分かります。
まず、子供たちが「ファチマでマリア様を見た」と言った時に、司祭、その両親、その周囲の村人たちは皆批判しました、疑いました、馬鹿にしました。特に誰からも信じてもらえなかったルチアは、非常にこの攻撃や屈辱を受けて苦しみました。そこで第3回目の御出現の時に、マリア様に特別にお願いしました、「マリア様、お願いですから私たちの為に、私の言葉を私を誰も信じてくれないので、皆さんが信じる事ができるように奇跡を行なって下さい」と懇願しました。「お願いです」と。
マリア様はすぐに、「はい、奇跡を行いましょう」と仰り、この「奇跡を行いますよ」という事を3回、3ヶ月の間続けて約束しました。そしてしかも、奇跡を行う日も、日付もはっきりと仰って下さいました。
このマリア様の予告によって、既にポルトガル全土に渡ってファチマの奇跡の話が伝わっていました。多くの人々が、「その奇跡というものを見てみたい」と思いました。
特にファチマの御出現の年、またその以前からはポルトガルの政府はフリーメーソンであり、反キリスト教政府であって、キリスト教教会をカトリック教会を何とかして迫害しようと狙っていました。そのファチマで奇跡が起こるという話を聞いた時に、「しめた!」と政府の高官たちは思いました。「これを使おう。奇跡など起こるわけがない。これを理由に彼らを逮捕しよう。教会を破壊しよう、禁止しよう。民衆を騒がしている。」「もしも奇跡を信じる事ができなければ、天主を信じる事もできない。」
そしてマリア様は数ヶ月3回に渡って、「はい、私は奇跡を行ないます。」「10月に奇跡を行います。」「10月に奇跡を行います」と予告し続けます。
この時に10月に、ポルトガルではかつてなかったような出来事が起こります。何かというと、ポルトガルの最も僻地の何もないような部落、家が数件あるような集落に、10万人ほどの人々が、自動車もなければ電車もなければ飛行機もない、コミュニケーションの手段もないのにも関わらず集まったという事です。しかも御出現の所に人が場所を占める為にその場所を取る為に、その前夜から人々は集まって来ました。
詳細な事ですけれども、10月12日、御出現のその前日から1日中、御出現のその13日のお昼まで1日中、ひっきりなしに雨がザーザーと滝のように降っていました。多くの目撃者が証人が口を揃えて言います、「私たちはもう肌まで雨でずぶ濡れになっていた。」
この奇跡を見に集まった大群衆の大部分は、実は好奇心から、「一体何が起こるだろうか」と面白半分で来た人です。そして多くの人々はそもそも信じてなどいませんでした。「だいたい教会のこの子供のような話を、馬鹿げた話を信じる人がいるのだ」という事を笑いに、軽蔑しに、嘲笑いに来た人たちでした。
新聞を売る為に新聞記者もたくさんやって来ました。ポルトガルの大臣まで、内務大臣もそして法官さえもやって来ました。
雨、そしてそのような敵対するような権威当局の人々の存在。
一部の人たちは熱心にお祈りをしています。そしてその他の人々は嘲笑って、大きな声でおしゃべりしながら、「ああ、マリア様などどこにいるのか!奇跡などどこにあるのか!」と、ヘラヘラしています。
そして子供は、「マリア様はここにいらっしゃる」と言い、子供たちはマリア様の仰る話を聞きます。教会を信じないような人たちは、「あぁ、子供が木と話をしている。何と下らない話だ!誰が信じる事ができるか!」と嘲笑っています。
突然ルチアは声をあげます、「太陽を見て下さい!」「傘をさしている人は傘をすぼめて下さい!」とルチアは言います。
私が今言う事は、今申し上げた事は、これは全て記録に残っています。写真にも撮られています。1つ、ある写真には、何千という人が傘を持ってそこに集まっているのが写っています。
信じられない事がこの瞬間起こりました。今までザーザー降っていた雨がピタリと止まり、そして天を覆った黒い雲がカラッと避けて、そして太陽がギラギラと光り出したのです。すると皆はその太陽を、その突然現れた太陽を直視しました、「ああ、太陽。」そしてこの人たちは皆、太陽を10分ほどずっと直視します。これはもしもその後で何の目も悪くならずに太陽を直視する事ができたという事は、医者たちは「不思議な事だ」と言います。
突如、太陽がぐるりぐるりと、ものすごいスピードで回り出し、3回それが起こりました。
言う必要もありませんけれども、今まで馬鹿にしていた嘲りの声は何も聞こえず、沈黙でした。
太陽がものすごいスピードで3回グルグルッ、グルグルッと回った後に、恐ろしい事が起こりました。太陽は今まで踊っていたかのようですが、その軌道を離れて、地球の方をめがけて落ちて来出したのです。
多くの人々は叫び出して、「もう世の終わりだ!」「世の終わりだ!」と言いました。ある写真には、人々が地面にこう倒れて、もううつ伏せになっているような写真もあります。多くの人は、自分の過去犯した罪を告白し出しました。太陽が今、地球を直撃しようとしているその事を見た人々の姿の事を思って下さい。
信じられない事が起こりました。地球に直撃しようとしたその直前、太陽がそこで止まり、ゆっくりと元の位置に戻って行きます。
もしかしたら皆さんもそうかもしれませんが、批判する人たちは、「あぁ、この人たちは心理的に何かおかしかった、皆一緒になってそういう幻覚を見たのだ。」
しかしそうではありません。もしもデマゴギーの社会現象で皆が一緒になって熱狂的になって、一人のリーダーに向かって「ワーッ!」熱狂的にこう叫んでいた時に、もしかしたらそういうような幻覚的を生じるかもしれません。
しかしファチマではその反対でした。何故かというと、元々そこにいた群衆のほとんどが、信じていなかったからです。その嘲笑いに来て、信じていなかった人たちが口を揃えて、「私たちは奇跡を見た。」信じようとしなかった人々が、この奇跡の後で、回心して信じた。
この太陽の奇跡を見た10分の後、今までずぶ濡れになって、もうベトベトであった服がカラリと乾燥していました。
これが有名な、1917年10月13日に起こった有名な太陽の奇跡です。マリア様はこの太陽の奇跡という、この今までかつて歴史上見た事がなかった奇跡を起こして、今からこのファチマのメッセージがどれほど重要であるか、という事を教えようとしています。
この午後には、マリア様がファチマで仰ろうとした最も大切なテーマは何か、という事を話したいと思っています。この午前中のミサの間には、皆さんに提案します。現代このマスメディアなどによって、100年前に一体何が起こったのかという事を読んだり、或いは写真で見たりする事は簡単にできます。
特に私の同僚の司祭たちは、「この10月13日の奇跡について色んな人々に話、特に信じようとしない人々にも話をした」と言っています。ところでその同僚の報告によると、「未信者の人たちが、『えぇ!?ファチマのこの太陽の奇跡!?そんな事もあったのか!』という事で、非常に深い関心を示した」と言っています。それらのフィードバックによると、「この太陽の奇跡の事をよく考えると、これは自然の現象ではない。これは超自然の誰かが、力のあるどなたかがいらっしゃるはずだ」と、「天主がいらっしゃるはずだ」と言っています。
現代21世紀の、異教の、何も信じようとしない、或いは天主を信じたけれども信仰を失ったような人々が、もう一度信仰を受ける事ができるようにする事ができる特別の奇跡でした。特にこの皆さんの祖国では、もしもこの太陽の奇跡の事を皆さんが教えてあげたら、「あぁ、カトリックの教えには特別のものがある」という事に気付く事ができる人がいらっしゃるはずです。
特に無原罪の聖母の騎士の会員たちは、ファチマの奇跡の事を利用して使って、信じない人々にうまく説明する為の教材としているのを知っています。特にこの無原罪の聖母の騎士は、3つの事をよく知っています。
1つの事は、ファチマで起こった太陽の奇跡です。
第2の出来事は、グアダルーペのマリア様の出来事なのです。今でも見る事ができますけれども、マリア様とお会いした男の服に、マリア様の像が絵がプリントされた。これは今でも残っている奇跡です。グアダルーペのマリア様のこの絵なのですけれども、これを最新の技術を使って分析したり、コンピュータにかけたりすると、その絵のどれほど不思議な事であるかという事の大発見が、次から次へと今起こっています。
カトリックの信仰を持っていない、或いは異教の人々に、太陽の奇跡とそしてグアダルーペのマリア様について説明した時の事を覚えています。「あぁ、すると神父様、あなたの天主様というのはこの女性ですか?」「違います。ただこの方は、天主からそのような奇跡をする事ができる力をただ受けただけで、単なる被造物です。天主の御母です。」
しかしマリア様に対して深い関心を持っているような人々は、マリア様からイエズス様、天主様へと行くには本当にあとちょっとです。
第3の奇跡が、トリノの聖骸布です。このトリノの聖骸布についても最新の技術を使って分析すればするほど、これが本当にまさに正真正銘のものだという事で、次から次へと奇跡的な事実が分かります。
何で私が今この事を申し上げているのでしょうか?
何故かというと、皆さんの祖国の同胞たちを憐れんで下さらなければならないからです。何故かというと、信仰のない方々にミサの偉大な神秘、或いはマリア様について深く知って頂きたいという事が、まだそこまでにはとても距離があるからです。彼らの事を憐れんで、どうぞ彼らが信仰を持つように、回心するように助けて下さい。
皆さんよくご存知の通り、回心の主要な手段は祈りと犠牲です。しかしそれでは十分ではありません。皆さんに少し知性を与えて下さったならば、もしも皆さんがほうきで自分のお部屋をきれいにする、掃除をする事ができる以上の事ができるならば、この世で今現代何が起こっているかというニュースを知るのみならず、更に100年前、或いはこの3つの奇跡がどんな事であるか、という事を知るように努めて下さい。
それからそのご家族の方々や、或いは職場で、お友達とご飯を食べる時に、或いは何かの時にその方々に、そのご自分の知っているその奇跡についての話を少しなさって下さい。そうすれば多くの方が救いの道へ導かれます。
私は繰り返して申し上げますけれども、ファチマの太陽の奇跡というのは最も大切な事ではありません。皆さんが手紙を書いた時に、手紙の中で一番大切なのはどこでしょうか?手紙の内容です。でも、その確かに皆さんのお手紙だという事を証すものが、本物だという事がなければなりません。ですからその為に署名します、サインします。もしもこれが公の公式の手紙ならば、ハンコも打ちます。ファチマのメッセージのその署名とこのハンコは、これが太陽の奇跡です。ではこの手紙が確かに天主様からマリア様から来た、という本物の手紙だという事が分かったのならば、一体何が書かれているか、その内容も知らなければなりません。
そこで皆さんを招待する事を許して下さい、どうぞこの100周年の間に、ファチマに関する本をお読みになって下さい。私は既に2巻のファチマに関する本、ファチマの出来事とファチマの霊性に関する本を書く事ができました。そのうちの1冊はここで購入することができます。今現在、英語とドイツ語とポーランド語で読む事ができます。
まだ日本語にはなっていませんけれども、今年はマリア様を通して皆さんのもとに、天主様から特別の、更に特別のお恵みが来る年です。皆さんがもしもマリア様の事をよく知り、そしてこのよく知ったおかげでますますマリア様の事を愛する事ができるならば、特別のお恵みがあります。
現代において私たちの霊魂を救う為の最後の手段が、マリア様です。今日必ず確固とした決心を立てて1日を終えて下さい。
「マリア様、私はあなたの事をよくまだ分かっていません。もっと知る必要があります。私はますます御身の良い子供でなければなりません。何故ならば、御身が私のますます良き母となって下さる為です。何故なら、天主様が御身に私の霊魂の世話を委ねたからです。もしも御身の世話がなければ、私は地獄に落ちてしまいます。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。