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2018年7月13日(金) 聖母の汚れなき御心の随意ミサ 「今日、マリア様が私たちに思い出させようとされる、第二バチカン公会議の後に全く失われ、忘れ去られようとしつつある真理」

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2018年7月13日(金)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
小野田神父 説教

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2018年7月13日、聖母の汚れなき御心の随意ミサをしています。

このミサが終わった後に、一緒に終課を唱える事に致しましょう。

聖ピオ十世会では今総会がなされています。

7月11日にまず最初に、12年の任期で新しい総長様が選ばれました。その方は日本にも来られた事がある、イタリア人のダヴィデ・パリャラーニ神父様で、そして補佐としては、今度日本にいらっしゃるデ・ガラレタ司教様が第一補佐に、そして第二補佐には、フランスの管区長を今までなさっておられたブシャクール神父様が第二補佐になられました。とても3人とも素晴らしい神父様たちで司教様で、そして私もよく存知上げているので楽しみにしております。

フェレー司教様と今までの補佐をなさって下さった方は、本当に長い間、しかし大変な仕事をなさって下さって、本当に感謝しております。フェレー司教様については、堅振などでまた日本にも度々いらして下さる事を期待しています。この新しい総長様と補佐の為にお祈り下さい。



“Adeamus cum fiducia ad thronum gratiae.”
「信頼を持って、恵みの玉座に近付こう。」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は7月13日です。

「あれ?金曜日なのに、なぜマリア様の汚れなき御心のミサをするのですか。」
なぜかというと、今日は7月13日で、マリア様がファチマで子供たちに重大な秘密を与えて下さった、ファチマの中で最も重要な御出現の1つであるからです。また同時に、マリア様の汚れなき御心は、イエズス様の聖心に近付く一番の近道ですから、天主へと向かう道ですから、このマリア様の汚れなき御心の随意ミサをしようと思いました。

もう1つの理由は、日本では1948年から(私の記憶が正しければ)、本当は刑法では今でも禁止され続けているのですけれども、しかしその禁止されているはずの堕胎が、罰を受けない、という法律ができた、そこでこの日から日本での国民が、自分の最も将来の日本の未来である子供たちを、無残にも虐殺して、闇に捨て去ってしまうという悲しい戦争が始まった日だからです。

そこで、2つの意向でこのミサを立てています。1つは、マリア様の汚れなき御心の御恵みが皆さんに、聖ピオ十世会に、日本の皆さんに、たくさんありますように、皆さんの意向の為に、この前の25周年のお祝いの感謝として、皆さんの為に御ミサをしたいと思っています。

そしてもう1つは、今まで犯された日本で亡くなった多くの、3,846万人の子供たち、その罪の償いの為に、ミサを捧げたいと思っています。早くこの日本の戦争が終わりますように、との願いを込めて捧げたいと思っています。

では今日このミサでは、もう既に何度も何度も黙想しましたけれども、

⑴ 7月13日にあった事を黙想致しましょう。

⑵ そして私たちはその黙想で、マリア様が特に仰りたかったこの2つの事を黙想して、

⑶ 最後に遷善の決心を立てる事に致しましょう。


⑴ マリア様はいつもの通り7月13日に、3人の子供たちに現れました。マリア様はルチアが、「あなた様は一体何をお望みですか?」と聞くと、「私は、あなたたちが13日に毎月ここに来る事を望みます。そして平和の為にロザリオを毎日唱える事を望みます。なぜならば、私だけがそれをあなたたちを助ける事ができるからです」と仰いました。するとルチアは、あまりにも多くの人々が「嘘だろう」「嘘だろう」と言うので、マリア様にお願いをします、「是非、皆が信じる事ができるように、奇跡を行って下さい。」

ルルドでも同じ事が起こりました。ベルナデッタにマリア様が現れた時に、皆が信じないので、聖ベルナデッタは、「どうぞ奇跡を行って下さい」と言うと、マリア様はにこりと微笑むだけでした。そしてルルドから後に、「泉が湧く」という奇跡を行いました。

しかしファチマでは、「はい、10月に奇跡を行ないましょう」という約束をします。この約束は8月にも9月にも2回なされます、「10月に必ず奇跡を行う」と。そして太陽の大奇跡を、10万人の前で行ないました。そしてその後に第3に、「特に祈りと犠牲を捧げなさい」と仰いました。「特に犠牲を捧げる時には、『イエズスよ、これは御身を愛する為、罪人の回心の為、また聖母の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為です』と言って犠牲をしなさい」と仰いました。

すると突然マリア様は、5月にも6月にもなさったように、手を広げて、御自分から光を出されます。でも今度は、子供たちが天主の中に包まれている、あるいはマリア様の汚れなき御心を見る、というのではなくて、この光は地を貫いて地面に光が貫きます。すると、地面はあたかも無かったかのようになって、火の大海原を見ます。そこには多くの霊魂たちが、雪のようにたくさん舞い降りていて、そして燃えた炭火のように、轟々と上がっては落ち、上がっては落ち、そして恐ろしい獣のような形相をした悪魔たちによって、拷問を受けている姿を見ます。その時に子供たちは、苦しむ地獄の霊魂たちの叫び声や恐ろしい様子を見ました。その時にあまりの恐ろしさのあまり、死んでしまうかのようでした。ただ見ただけで、恐怖のあまり心臓が止まってしまうかのようでした。「もしもマリア様が助けてくれなかったら、恐ろしさのあまり、もう死んでいたでしょう」と言っています。

私たちも、何か身の毛のよだつような恐ろしい光景を見た、と想像して下さい。もうこれでもう死んでしまうかもしれない、という恐ろしい恐怖を感じたと思って下さい。子供たちはそれを一瞬見ます。しかしマリア様は優しい御母であったので、本当の事を見せながらも、それをほんの瞬間で終わらせて下さいました。

「あなたたちは、かわいそうな霊魂、罪人たちが落ちる地獄を見ました。彼らを救う為に、天主はこの世で私の汚れなき御心に対する信心を確立する事を望んでいます。もしも人々がそれを聞くならば多くの霊魂は救われるでしょう。」

もしもマリア様の汚れなき御心の信心を確立できないならば、マリア様のご要求がなされないならば、「ロシアは世界中に誤謬を広めて、教会を迫害して、飢饉、戦争と、教会の迫害を以て、多くの人々は、善人も悪人も死ぬでしょう。無くなってしまう国々もあるでしょう」と、この地上があたかも地獄のようになってしまうかのような事を仰います。

しかしそれを防ぐ為にマリア様は、「後にロシアを汚れなき御心に貢献する事をお願いしに来るでしょう」と言いました。そして、「最後には汚れなき御心は勝利するでしょう。ロシアは回心するでしょう。教皇様は汚れなき御心にロシアを奉献するでしょう」と約束しました。

「ロザリオを唱える時に、一連の後に、『あぁイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国へ導き給え』と祈りなさい」と仰って、ルチアに「何か願う事はあるか?」と聞くと、「ありません」とルチアは答えます。するとマリア様は話を終えて、天に戻られました。

⑵ 一体この7月13日で、私たちにマリア様は今日何を思い出させようとしているのでしょうか?

第二バチカン公会議の後に全く失われ、忘れ去られようとしつつある真理を思い出させようとしています。

1つは、「私たちは、永遠の命を受ける為にここに生まれてきたけれども、しかしそれをする事を拒否して、多くの霊魂たちが地獄に落ちている」という現実です。

イエズス様が、もしも天主の御一人子が人としてお生まれになったのも、十字架の上で亡くなったのも、御血を流されたのも、そして御聖体を制定されたのも、公教会を制定されたのも、司祭を世界中に送ったのも、世の終わりまで私たちと共に留まるのも、私たちを地獄の火から救おう、という思し召しからでした。

しかしイエズス様の聖心のこの愛の御業も、多くの人にとっては、冷淡と、忘却と、そして軽蔑とを以て報いられています。現代に至っては、未信者のみならず、イエズス・キリストを信じるという人でさえも、聖書の中でイエズス様がこれほど仰っているにもかかわらず、地獄を否定したり、あるいは「何をしても地獄には行かない、救われる。憐れみの天主は誰をも救ってくれるから大丈夫だ。何をしても良いんだ」と、そう否定する人もいます。

しかしマリア様は、そのような時代が来る事を予見したかのように、御存知であるかのように、私たちにあらかじめ警告されています、「多くの霊魂たちは、一生の、人生の目的を果たさずに地獄に落ちている。それによってマリア様は非常に悲しんでいる。天主は悲しんでおられる。

この霊魂を救う為には、天主は特別の宝物を与えられた、最高の手段を与えられた。それが聖母の汚れなき御心である。これを使わなければ、この最後の手段を使わなければ、多くの霊魂はもうこのまま地獄に行ってしまう。それを救うか救わないかは、私たちが汚れなき御心の信心をするかしないかにある」という壮烈な、最高の最後のメッセージを、私たちに下さったのです。

ですから今日の7月13日のメッセージは非常に大切です。霊魂を、たった一人の霊魂を救われる事を望んでおられるマリア様、イエズス様。この霊魂を救うか救わないかは、この汚れなき御心の信心にかかっています。

第2に私たちに教えようとしている事は、「もしも私たちが天国へのこの救い、天主への信仰・礼拝・希望・愛、霊魂を救う、というこの超自然の意向がなければ、もしもこの地上の事だけを考えてしまっていたとしたならば、この地上は地獄のようになってしまう」という事です。

「人々は人々に対して戦いを挑んで、特に弱い者は守られずに、更にロシアは無神論とそして共産主義、唯物主義による誤謬を広げて、『この地上の事だけで全てだ。人間は動物と同じだ、物質しかない。寝て食べるだけだ』という世界を作ってしまう、その挙句の果ては、人間の世界が、奴隷のような状態となってしまう、そして地獄の恐ろしい世界がやって来るのだ。」

この地獄のような世界が、共産主義の下で地上にまだあります。このような国々の話を聞くと、身の毛ものよだつばかりのかわいそうな国民たちの話を聞きます。「しかし、もしも私たちが、『マリア様の汚れなき御心』という最高の武器を使わなければ、最高の手段を使わなければ、その世界はますます広がってしまうだろう。」

今ちょっと後退したかのように見える、眠っているかのように見えるけれども、また息を吹き返して、世界中にその誤謬を浸透させて、ただ単にイデオロギーや思想だけではなく、本当にそのような世界を作り出してしまう危険があります。

昔あったソ連が世界中に広がり、世界がソビエト連邦になってしまう危険さえもあります。アメリカの大統領がどれほどネゴシエーションが上手くて、色々なやり方が上手い人であったとしても、そのような国々の会談にまんまと上手く丸め込まれて、結局は大損をした、という事もあり得ます。

私たちにとって唯一の手段は、「聖母の汚れなき御心に対する信心」です。これを以てマリア様は特別に私たちを憐れんで、特別の方法で平和を与えて下さるに違いありません。「霊魂の救い」という私たちの究極の目的と、社会の平和。ですから、特に日本が平和でありますように、特に弱い者たちが守られますように、私たちが守られますように、この為にもマリア様の汚れなき御心に対する信心を持たなければなりません。

⑶ では最後に、今日は7月13日ですから、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う、という初土の意向を持って、今日は初土ではありませんけれども、その信心を持ってこのミサに与って下さい。御聖体を拝領して下さい。

そしてマリア様の汚れなき御心に、特別の御憐れみと御恵みを乞い求めましょう。私たちがイエズス様の聖心にますます適う者であって、救霊をより簡単に、より早く聖徳に達する事ができますように、日本と世界の平和の為に、特にマリア様の汚れなき御心にお祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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