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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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2018年8月22日 聖マリアの汚れ無き御心の大祝日のミサ御説教 聖ピオ十世会 デ・ガラレタ司教様 「聖主が全世界にもたらす愛の火とは」

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2018年8月22日(水)聖マリアの汚れ無き御心の大祝日のミサ
デ・ガラレタ司教様御説教
同時通訳:小野田圭志神父

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

とても親愛なる兄弟の皆さん、私たちは今日、マリア様の汚れなき御心の祝日を祝っています。日本の守護者、そしてこの御聖堂の守護の聖人です。

マリア様の御心は、その最も高貴で、最も完全で、最も崇高なものを意味しています。つまり、マリア様のその霊魂とその御人柄、その人格の最も高貴なものです。それをこそ私たちは今日、お祝いしています。

まず第1に、マリア様のその罪の無さ、その完璧な清らかさ、純潔さ。そして罪の存在していない事。聖寵に充ち満ちておられる事。天主の聖寵が充ち満ちておられる事。そして今では天主の栄光に満ちておられる事。

マリア様の御心は同時に、命の充満であって、私たちの主イエズス・キリストの現存が溢れています。聖霊の現存も溢れています。ですから私たちはマリア様の事を、「聖霊の御聖櫃」とも言います。三位一体がそこにで住んでおられる、その御聖櫃。そしてその住居、住処です。

また今日私たちは、マリア様の完璧な燃える愛徳を祝っています。それは天主に対する愛であり、御子イエズス・キリストに対する愛であると同時に、全ての人々、私たちに対する愛であって、母の愛、憐れみ深い愛を持っておられます。そして今日、私たちはこの憐れみ深い愛を崇敬し、そして祝っているのです。

私たちの主イエズス・キリストは、その福音においてこう仰っています、「私はこの世に、火をもたらす為に来た。そしてこの火によって世界中が燃えている事を見るのを望む」(ルカ12章49節)と。

現代において私たちの主は、この火が燃えているのを見る事を望んでいます。特にマリア様の汚れなき御心の愛の火が燃える事を見るのを望んでいます。世界中において燃えている事を望んでいます。全ての人において。これは、私たちがマリア様の汚れなき御心に対して持つ愛の火です。私たちの主はこの火を点ける為に特別な事をされました。私たちはですから心において、霊魂において、この火が具体的に、マリア様に対する、子供の、忠孝の心として、子供の孝愛の心として、実現化されなければなりません。つまり子供としての、息子が持つ母に対する愛です。「子供の心を以て、マリア様の汚れなき御心を愛する」という火の事です。

ですから、私たちの主イエズス・キリストが教えて下さった、「霊的幼児」の道を生きる、私たちの小ささを、全くの信頼と委託の霊性を生きる、という事です。

「私たちがこの愛の火に燃えている」という事はつまり、「霊的な内的な生活に燃えている」という事です。なぜかというと、マリア様の御心は私たちの心に、内部に、霊的な命を思い出させてくれるからです。ですから私たちは、黙想、観想を愛さなければなりません。マリア様をお慰めし、そしてマリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償い、私たちがマリア様の心を愛さなければなりません。

もしも私たちが本当にマリア様に対する信心を行おうとするならば、天主様の御旨を果たします。なぜかというと、ファチマで天主は、「この地上に、マリア様の汚れなき御心の信心を確立する事を望んでいる」と仰ったからです。

この「信心」というのは、“devotion(信心)”というのは、「私たちがすぐに、喜んで、マリア様の奉仕の為に熱心になる」という、宗教という徳の重要な行為です。

そしてこの信心、マリア様の御心に対する信心というのは特に、「聖別」に、「私たちがマリア様の心に奉献される事」によって完成されます。

「奉献する」という事は、「自分を与え尽くす」「自分自身をマリア様のものとする」という事です。これを完全に、そして永久に、常に、取り戻す事なくする、という事です。そうする事によって私たちの心には、マリア様に対する火が燃え尽くす事になります。なぜかというと、自分を全く与え尽くす事だからです。

私たちの主が全世界に点けようとされたこの火は、私たちもその火が広がる為に協力しなければなりません。全ての人たちがこの火に燃えるようにしなければなりません。その為に私たちは何をしたら良いのでしょうか?

まず、マリア様の汚れなき御心に対する信心を、あるいは公の崇敬を、公の信心をする、という事です。公にマリア様の汚れなき御心を崇敬する、という事です。

第2に、私たちが、家族たちや、あるいはあるグループ、あるいはある団体たちが、あるいは色んな人々の集まりが、国家が、地域が、マリア様の汚れなき御心に対して奉献するように、とそれを促進する、その為にそれを勧める、出来る限りの事を尽くす、という事です。

また第3に、私たちは罪人の回心、霊魂の回心の為に償いをする、という事です。そうする事によって、火がますます燃え盛るようになります。ファチマでもマリア様は、「祈り、犠牲を捧げなさい。」「罪人の回心の為に、祈り、犠牲を捧げなさい」と仰いました。私たちがそのように回心の為にそうする事は、愛の火を外側へともたらす事であって、それが愛徳の実践となる事です。

第4番目には、私たちがそのマリア様の御心がよく知られ、よく愛される事ができるように、使徒とならなければなりません。つまり、私たちのできる範囲において、私たちの周りにいる霊魂たちがマリア様の事を知り、マリア様の事を愛する事ができるように、と助ける事です。

そうする事によって、このイエズス様が点けようと御望みになったマリア様の御心に対する愛の火は、世界中の色々な所に各地に点いて、ますます燃え広がります。このこれこそが、天主がファチマで私たちに明らかにされた御計画であって、私たちに対する望みです。

今日、マリア様の汚れなき御心の大祝日において、この聖寵の玉座に、信頼を持って近づく事に致しましょう。ちょうど入祭誦でもこう歌いました“Adeamus cum fiducia ad thronum gratiae”と。

そしてこのマリア様の汚れなき御心は、聖寵の玉座であり、御恵みの聖寵の源であり、泉であり、私たちがそこに於て天主を見出す事ができる、特別の場所です。私たちの主イエズス・キリスト、天主聖三位一体のように私たちがなる事ができる、特別の鋳型です。私たちがそこの中に入る事によって、御恵みを受けるのみならず、イエズス様とますます似通った者になります。私たちが天主を見出す事ができる神秘的な街であって、国であって、そして私たちの保護を受ける避難所であり、私たちの慰めの場所です。

私たちはこのマリア様の御心の中に入る事によって、天主の凱旋の為に、私たちの主イエズス・キリストの凱旋の為に、そしてマリア様の汚れなき御心の凱旋の為に、天主の最後の勝利の為に、働く事ができるのです。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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