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洗礼式の解説

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ゴフィネ神父の「教会暦年」による洗礼式の解説

洗礼式
洗礼とは、水と天主のみ言葉によって、私たちがすべての罪から洗われて、永遠のいのちのためにキリストにおいて再生され、聖化される秘蹟です。

洗礼には、どのような儀式がありますか? それは次の三つです。

1.準備の儀式
2.洗礼式自体
3.締めくくりの諸儀式

教えの第一段階、すなわち聞き取りの段階に、教会の扉の前で行われる準備の儀式は、以下の通りです。

1.洗礼志願者は、洗礼を受けなければ教会に属することはできませんから、教会の外にいます。
2.洗礼志願者には、聖人の名が与えられます。それは、その聖人を天主の御前で代願者とすることができるように、またその聖人の生き方を模範とすることができるようにするためです。
3.洗礼志願者は、洗礼と、洗礼を通して永遠のいのちを望んでいるかどうかを尋ねられます。
4.司祭は、「汝、不浄な霊よ、この者から離れよ、慰め主なる聖霊に道を開けよ」(ヨハネ20章22節)と言いながら、洗礼志願者に三回息を吹きかけます。
5.司祭は、洗礼志願者が十字架に付けられた救い主のものになり、救い主の教えを心で大切にし、公に宣言するしるしとして、洗礼志願者の額と胸に十字架のしるしをします。
6.司祭は、「知恵の塩を受けよ。汝にとって永遠のいのちへ至るための償いとなるであろう」と言いながら、祝別された塩を洗礼志願者の口につけます。塩はキリストの知恵と、罪の汚れからの保護の象徴です。
7.祓魔式を繰り返すことによって、「死の力を持つ」(ヘブライ2章14節)サタンの力は、三位一体の天主の御名によって、打ち破られます。
8.再び、司祭は、「非難されるべき霊よ、われらがこの者の額にしるすこの十字架のしるしを汚すな」と言いながら、洗礼を受ける人の額に十字架のしるしをします。
9.司祭が、 両手で按手をするのは天主の御保護の象徴であって、また洗礼志願者にストラを置きながら教会内に導くのは、司祭が教会の力によって洗礼志願者を囲いの中に受け入れることの象徴です。


第二の段階の儀式、すなわち、嘆願者のための儀式は、教会の中で行われます。それは、

1.洗礼は信仰の秘蹟ですから、教会の中に入りながら、使徒信経と主祷文が唱えられます。
2.司祭は、イエズスの模範(マルコ7章33節)に倣って、「エフェタ」すなわち「開かれよ」と言いながら、洗礼を受ける人の両耳と鼻につばをつけて触れます。これは、洗礼の恩寵を通して人間の霊的な感覚が天の真理の教えを受け入れるように開かれることを意味しています。
3.洗礼を受ける人は、サタンとそのわざ、その栄華を捨てなければなりません。なぜなら、これを捨てなければ、誰もキリストに従うことができないからです。サタンとそのわざという言葉は罪を意味し、その栄華という言葉はサタンが人間の目をくらませ、人間を罪に導くこの世の精神と虚栄を意味しています(マテオ4章8、9節)。ここで、使徒信経を唱えることによる信仰宣言が続きます。
4.次に来るのは、聖霊志願者の両肩と胸に聖油を塗ることです。なぜなら、たった今から、この新たに洗礼を受けた人は、この世および悪魔との戦いにおけるキリストの兵士とならねばならないからです。


実際の洗礼はどのようにして行われますか?

洗礼を授ける人は、洗礼を受ける人の頭の上に水を注ぎ、同時に次の言葉を唱えます。
「私はあなたに、聖父(ちち)と、聖子(こ)と、聖霊との御名によりて、洗礼を授けます」


洗礼に続く儀式はどんなものですか?

1.頭に聖香油を塗油することです。なぜなら、洗礼を受けた人は今やキリスト信者、天主の油を受けた人の一人であるからです。
2.白い衣の授与
3.火のついたろうそく
4.祝福で閉式



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