アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
アシジの聖フランシスコ(1181 – 1226)の「被造物たちの賛歌」別名「兄弟なる太陽の賛歌」をご紹介いたします。
原文はウンブリア地方の訛りのあるイタリア語で書かれており、病気の快復をした死の前の1224年ごろにアシジの近くのサン・ダミアノで書かれたと言われています。また聖フランシスコの死の直前に、彼の死の床で、最後の「姉妹なる肉体の死」の節も付け加えられて歌われたと伝えられています。
聖フランシスコ自身は、その時すでに盲目で光を失っていたけれども、心の目で被造物をよりはっきり「見る」ことができた、と言われています。
これを読むと、聖フランシスコが、被造物から、天主へと心を挙げていることがわかります。
それと同時に被造物の虚しさ・はかなさをも理解し、全ては、天主の賛美のための道具になっています。
聖フランシスコは、天主の御旨を愛し、天主を愛するがために全てを赦し、平和のうちに、天主への愛のために病を耐え忍び、悪を甘受し、十字架を担ったことがわかります。
聖フランシスコは、自分の十字架を耐え忍ぶことによってイエズス・キリストともっともよく似たものとなったと言われています。天主は人間となりました。私たちが真似ることができるため。イエズス・キリストが人となったのは、私たちに天主への礼拝を教えるためでした。
聖フランシスコの歌は、多くの人がこれを朗読しています。
Il Cantico del Frate Sole (Cantico della Creature) 兄弟太陽の賛歌、あるいは、被造物たちの賛歌 Altissimu, onnipotente bon Signore, いと高き全能の善き主よ、 Tue so' le laude, la gloria e l'honore et onne benedictione. 御身に賛美と栄光と誉れとすべての祝福あれ。 Ad Te solo, Altissimo, se konfano, いと高き御者よ、それらは御身のみにふさわしく、 et nullu homo ène dignu te mentovare. いかなる人間も、御身の名を呼ぶに値しない。 Laudato sie, mi' Signore cum tucte le Tue creature, 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、御身の全ての被造物とともに。 spetialmente messor lo frate Sole, 特に兄弟なる太陽さんとともに。 lo qual è iorno, et allumini noi per lui. 彼は昼であり、彼によって我らを照らし給い、 Et ellu è bellu e radiante cum grande splendore: 彼は美しく、偉大な輝きをもって光を放ち、 de Te, Altissimo, porta significatione. いと高き御者よ、彼は御身のしるしとなっている。 Laudato si', mi Signore, per sora Luna e le stelle: 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、姉妹なる月と星々のために。 in celu l'ài formate clarite et pretiose et belle. 天に明るく、貴く、美しく、御身は形作られた。 Laudato si', mi' Signore, per frate Vento 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、兄弟なる風のために。 et per aere et nubilo et sereno et onne tempo, また大気と雲と晴天と全ての天気のために、 per lo quale, a le Tue creature dài sustentamento. 彼らを通して、御身の被造物を維持し給う。 Laudato si', mi Signore, per sor'Acqua. 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、姉妹なる水のために。 la quale è multo utile et humile et pretiosa et casta. 彼女はとても有用で、謙遜で、貴く、貞潔なり。 Laudato si', mi Signore, per frate Focu, 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、兄弟なる火のために。 per lo quale ennallumini la nocte: 御身は彼で夜を照らし給う。 ed ello è bello et iocundo et robustoso et forte. また彼は、美しく、楽しく、たくましく、力強い。 Laudato si', mi Signore, per sora nostra matre Terra, 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、姉妹なる母なる大地のために。 la quale ne sustenta et governa, 彼女は、我らを維持し治め、 et produce diversi fructi con coloriti fior et herba. 色とりどりの花と草とともに様々な果実を生み出す。 Laudato si', mi Signore, per quelli che perdonano per lo Tuo amore 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、御身への愛のために赦す人々のために。 et sostengono infrmitate et tribulatione. また病いと艱難を苦しむ人々のために。 Beati quelli ke 'l sosterranno in pace, 平和のうちに耐え忍ぶ人々は幸いなるかな、 ka da Te, Altissimo, sirano incoronati. いと高き御者よ、彼らは御身により栄冠を受けるだろうから。 Laudato s' mi Signore, per sora nostra Morte corporale, 我が主よ、御身は賛美せられさせ給え、我らの姉妹なる肉体の死のために。 da la quale nullu homo vivente pò skappare: いかなる生ける人間は誰も、彼女から逃げることができない。 guai a quelli ke morrano ne le peccata mortali; 大罪のうちに死ぬ人々は、わざわいなるかな。 beati quelli ke trovarà ne le Tue sanctissime voluntati, 御身のいとも聖なる御旨のうちにある人々は、幸いなるかな。 ka la morte secunda no 'l farrà male. 第二の死が、彼らを害することはないだろうから。 Laudate et benedicete mi Signore et rengratiate 我が主を、賛美し、祝福し、感謝せよ、 e serviateli cum grande humilitate. 大きな謙遜もて主に仕えよ。