2021年6月26日(土)殉教者聖ヨハネとパウロのミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(修道院)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
6月のイエズス様の聖心の月も終わりになろうとしています。
この6月には、イエズス様の聖心が私たちをどれほど愛しておられるか、という事をよく黙想致しました。
特にイエズス様の聖心の祝日には、この新しく出来た修道院を聖心に奉献しました。
聖心が私たちの王であるように、私たちの家族である皆さんと、そして東京と大阪のミッション、そして全てのミッションをイエズス様の聖心に奉献しました。イエズス様の聖心がいつも私たちを愛し続けて、守って下さるようにお願い致しました。
私たちも、イエズス様の聖心がますます知られて、愛されて、尊敬されますように、お祈り致しましょう。
ダビデ・パリャラーニ総長の司祭叙階25周年、明日ですが、多くの聖ピオ十世会の司祭がこの6月には叙階を受けました。そして今年も、また多くの司祭が生まれようとしています。どうぞこの司祭たちの為にお祈り下さい。
何故かというと、イエズス様の聖心は、司祭を特別に愛しておられるからです。そして司祭を通して、御自分の聖心の太陽のような光を多くの方々に照らし出そうと思っているからです。司祭たちがますますイエズス様の聖心の光を受けて、熱を受けて、そしてそれを綺麗に反射して、イエズス様の聖心を映し出す事ができますように、お祈り下さい。
ダビデ・パリャラーニ総長は、「特に皆さんに、特に十字軍の祈りに感謝している」とインタビューで言っていました。「皆さんの寛大な心にいつも感謝している」と。「そして今、世界中で危機の時代、コロナ、その他経済的な、あるいは不安があるけれども、決して私たちは不安になる事がない」と。「何故かというと、イエズス様の聖心は私たちを愛しているので、そして全ての事を私たちの善の為に使われるから。」
「例えば、コロナの為に、世界中で聖ピオ十世会は信徒の方が2倍にも3倍にもなった。どこでもそうだ」と言っています。「何故かというと、聖ピオ十世会の司祭たちは、どんな状況であっても、ミサをやり続ける事に慣れていたから。たとえどんな状態であっても、ミサだけはしなければならない、と知っていたから。その為に多くの方々が、その秘跡に与る為に、ミサに与る為に、集まってきた。多くの方々が聖伝を知るきっかけになった。」
ですから、どのような、一見私たちにとって辛い事であっても、それを通してイエズス様は私たちに御恵みを下そうされていますから、どうぞご心配なさらないで下さい。私たちがイエズス様の聖心に対して信仰と愛を持っている限り、決して主は私たちは見放す事はありません。
では、今日このミサを続けて御捧げして、そして御聖体降福式も御捧げして、イエズス様の聖心をますますお愛し申し上げましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。