【参考情報】ヴィガノ大司教、ミュラー枢機卿とそのグレート・リセット批判を擁護する
Archbishop Viganò defends Cardinal Müller and his Great Reset critique
2021年12月16日 マイケ・ヒクソン
(LifeSiteNews)―ゲルハルト・ミュラー枢機卿が、カトリック活動家アレクサンダー・ツッゲルに、コロナウイルスの都市封鎖やワクチン義務、特に危険で反民主的な「グレート・リセット」のアジェンダ(行動計画)に関して、思慮深く良いインタビューを行った後、ドイツで激しい攻撃にさらされました。枢機卿が、彼が拒絶している世界観を持つグローバリストの一人としてジョージ・ソロスに言及したため、国家と信仰の両方の指導者たちが、「陰謀論」と「反ユダヤ主義のコード」までも広めている、と非難したのです。
LifeSiteは、グレート・リセットに反対する強い姿勢で知られるカルロ・マリア・ヴィガノ大司教に連絡を取り、ミュラー枢機卿の批判への反応について、つまり、枢機卿が行った"反民主主義的でグローバリズム的な秩序を確立するために健康危機を利用するような、現在の政治動向に対する筋の通った批判"に対して強い反発があったことについて、コメントするつもりがあるかどうかを尋ねました。
私たちは、ヴィガノ大司教の迅速な対応と支援に感謝いたします。このイタリア人大司教の声明の全文は以下の通りです。イタリア語はこちらをご覧ください。
Ephpheta, quod est, Adaperire!
「エフェタ」、それは「開けよ」という意味である
マルコ7章34節
真理が、それに反対する誤謬を広める人々に複雑な反応を引き起こすことに、私は驚きません。私たちの主の言葉に対するファリザイ人の反応――メシアによる神性の宣言に対するカヤファの芝居がかった身振りで始まる反応――は、真理と知的誠実さの肯定を前にした嘘つきと悪意ある人々の怒りを常に表しています。そして、動機がなく、反論に対する論拠もないほど強められるこの憤りが、しばしば対話相手にぶつけられ、相手を嘲笑して、相手を狂った、あるいは危険な犯罪者にしようとするのです。
私たちが、新型コロナウイルス感染症についての公式の物語(ナラティブ)の隅石に加わっている人々に目撃することができた例は、嘘をつく人々の側に不寛容な態度があることの確認と、同時に、真実の明確な証拠を述べることだけをしている人々に対して行う、彼らが不寛容であるという非難です。
ワクチンの効果がないことを断言し、医薬品や治療法の認可を担当する役人たちの深刻な利益相反を強く指摘しているウイルス学者らがいます。パンデミックの抑制に役立たず、国民経済にとって悲惨であることが証明された後であってもさらに都市封鎖を課すことの有効性に異議を唱える国会議員たちがいます。憲法違反の政府によって課された規則を批判する法律家たちが存在します。中絶胎児を使った実験的な血清の道徳性について説教台から疑問を呈する教区司祭もいます。世界経済フォーラムと国連アジェンダ2030によって推進されているグレート・リセットの犯罪計画が、例のパンデミック緊急事態 --- 2009年にジャック・アタリがフランスの週刊誌「レクスプレス」(L'Express)で予告して以来、待望されてきた --- の筋書き通りに時間通りにまた不審にも正確に実現していることを指摘している知識人がいます。
ところが以上の人々は、グローバリストの最高法院(サンヘドリン)によって異端者とみなされており、巨大製薬会社から報酬を得ている専門家たちが「不可謬権をもって聖座から」(ex cathedra)定義した"健康宗教の新しい教義(ドグマ)"に疑問を呈する資格がない者とされています。管理される側から支払いを受けている管理者たちが、いかなる誠実さや公平さを保証できるのか、私たちは想像することができます。
ディープ・ステートの主唱者たちが、自分たちの犯罪計画を堂々と告白している文章や発言を引用して【証明しようとしてみて】も無駄です。例えば、ジャック・アタリの言葉を引用してみましょう。
「歴史が私たちに教えてくれるのは、人類が本当に恐れを抱いたときにのみ大きく進化することである。そのとき、人類はまず防衛メカニズムを開発する。それは時には耐え難いもの(スケープゴートや全体主義)、時は役に立たないもの(気晴らし)、時には効果的なもの(必要ならそれまでのすべての道徳原則を否定する治療法)だ。その後、いったん危機が終わると、人類はこれらのメカニズムを個人の自由と両立するように変形させ、このメカニズムを民主的な健康政策の中に取り組む」(https://scenarieconomici.it/jacques-attali-una-piccola-pandemia-permettera-to-establish-a-world-government/).
Histoire nous apprend que l'humanité n'évolue significativement que lorsqu'elle a vraiment peur : elle met alors d'abord en place des mécanismes de défense ; parfois intolérables (des boucs émissaires et des totalitarismes) ; parfois futiles (de la distraction) ; parfois efficaces (des thérapeutiques, écartant si nécessaire tous les principes moraux antérieurs). Puis, une fois la crise passée, elle transforme ces mécanismes pour les rendre compatibles avec la liberté individuelle et les inscrire dans une politique de santé démocratique.
https://www.lexpress.fr/actualite/societe/sante/avancer-par-peur_758721.html
この言葉は、2009年、当時WHOが非難を浴びた豚由来の新型インフルエンザが目前に迫っていた時に発せられたものです。この言葉からは、健康上の緊急事態を管理する方法、さらには緊急事態の計画そのもの、そして市民が取り得る対応策について、正確なイメージを確認することができます。つい数日前、アタリはマスクをつけずにインタビューに応じましたが、その際、マスクを鼻の下に当てていたジャーナリストを叱りました。この逸話は、インターネット上のビデオで見ることができますが、パンデミックという物語(ナラティブ)の不条理さを証明するものです。
この物語は、システムの臣民や奴隷には当てはまりますが、責任者には当てはまらないのです。バイデン、ジョンソン、メルケル、ドラギ、ベルゴリオ、そしてすべての「世界の偉人たち」は、大衆を軽蔑し、不条理なルールを大衆に押し付け、そのルールを自分たちが最初に破るのは、まさにこのパンデミック・カルトに固執するには信心深い同意を必要とし、それが何の科学性も持たないことを証明するためなのです。
知的に誠実な方であるミュラー枢機卿猊下は、バーク枢機卿やシュナイダー司教などが、私も含めて、すでに糾弾していることを言われました。クラウス・シュワブ、ジョージ・ソロス、ビル・ゲイツ、そしてグレート・リセットの信奉者たちが常に公言してきたことであり、パンデミックから気候変動の緊急事態まで、予測されるさまざまなシナリオを詳細に説明した公式文書や印刷物さえも作成しています。そして、枢機卿の言葉は、昨年2020年5月の教会と世界のための私のアピール --- それに枢機卿のお名前も署名されていますが --- を枢機卿が、熟考し、欲していたことを確認するものです。私は、いくつかの点で勇敢なその行いに対して猊下に感謝申し上げます。
しかし、ドイツの主流メディアが、ジョージ・ソロスやクラウス・シュワブがユダヤ系であるという単純な事実から、ミュラー枢機卿を反ユダヤ主義者として非難し、問題の本質には立ち入らないようにしていることは残念です。ところが、グローバリストのエリート、特にシュワブ、ゲイツ、ソロス、ロスチャイルド家、ロックフェラー家に対する同様の非難は、正統派のラビやナチの強制収容所を生き延びたユダヤ人たちによってなされているのです。彼らも反ユダヤ主義者でしょうか? しかし、繰り返しますが、偏見を持っている人に合理的な質問をすることは無駄です。イソップ寓話にあるように、水路の一番上にいる狼は、下流の子羊に水を汚させない権利があると信じているのです。
教理省長官でもあった枢機卿にとって、ベルゴリオとは反対側と見えることがらの立場を表明することは、何か困難で、そう簡単ではないことは私も想像がつきます。何故ならベルゴリオはファイザー社のワクチンを広め、ロスチャイルド家やロックフェラー家と共にグリーン経済や包括的資本主義を支持しているのですから。
しかし、私はまた、猊下が新世界秩序(New World Order)の反人間的陰謀を非難し、億万長者ゲイツやソロスの国家の運命への干渉を、証拠と彼らの発言による同意に基づいて、非難するという正直さをお持ちであるならば、サンタマルタ館のあの住人が持つグローバリスト・イデオロギーへの同じ同意を、同等の分析の明確さをもって認識なさるでしょう。かの住人はつい最近アルゼンチンの諸宗教公園(inter-religious park)を祝福し、「フラテッリ・トゥッティ財団」と同財団の諸宗教との対話のための「ホリスティック(全体的)・トレーニング」を認可したばかりです。
ソロスとゲイツの各国政府への干渉が明らかであれば、WEFと国連の共犯者たち、彼らの計画、彼らに協力する者たちに尊厳と正統性を与えたベルゴリオの責任は否定できません。なぜなら、エキュメニズム、母なる地球の神格化、教会の「アマゾン的」次元、シノドスの道、人工知能財団のトランスヒューマニズム、そしてこの教皇職のすべての不幸な革新は、この枠組みに完全に一致し、それに役立ち、同じ目的、すなわち新世界秩序の必須目標である「人類教」(Religion of Humanity)の確立を追求しているからです。
健康の緊急事態が計り知れない損害を引き起こしたとしても、それにもかかわらず、多くの目の見えない人々の目を開かせ、耳が聞こえず話せない多くの人々を癒やし、彼らが耳を傾け、話すことができるようになったという利点があります。
この恩恵は、私たち全員が、目の前で起こっていることを超自然的な目で評価し、背後にある原則に気づかせ、宣言されていない目的を察知し、責任ある人々を糾弾し、素朴な人々に警告を発する好機とならなければなりません。素朴な人々は、牧者たちが健全な指標を与え、奈落の底に突き落とさない人々であってほしいと当然に期待しています。そして、この恩恵は、「私なしには何もできない」(ヨハネ15章5節)という主の言葉がいかに真実であるかを理解する好機にもならなければなりません。
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
2021年12月16日
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