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【ジェイソン・モーガン准教授の記事】世界戦争の最前線で:カトリックのプロライフ活動家ウィル・グッドマンとのインタビュー

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世界戦争の最前線で:カトリックのプロライフ活動家ウィル・グッドマンとのインタビュー

もし普通の米国人が「中絶」という言葉の裏にある残酷な現実を見ることを許されたなら、彼らは憤慨し、この暴力を絶対に終わらせることを要求することでしょう! この厳しい真実は、正直で、誠実で、善意のあるすべての人を完全な中絶廃止論者にするでしょう。

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2022年6月8日(水曜日)

On the Front Lines of the Global War: An Interview with Catholic Pro-Lifer Will Goodman

ジェイソン・モーガン(レムナント東京特派員)

私の友人ウィル・グッドマンの名前が、3月下旬のニュースで取り上げられました。グッドマンは、3月30日(水)に首都ワシントンで起訴された9人のうちの1人です。2020年10月22日に行われたプロライフ救出作戦の際に、「クリニック入り口へのアクセスの自由」(FACE)法に違反したとされたのです。ウィルと仲間はその日、悪名高い首都ワシントン外科クリニックに入り、そこにいる中絶医のチェーザレ・サンタンジェロ医師が、お金のために子どもたちをバラバラにするという日常的で陰惨な仕事を遂行するのを止めようとしたのです。

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通常、ウィルのようなプロライフ活動家が逮捕されると、たとえ連邦犯罪容疑であっても、ニュースとして取り上げられ、その後、一般市民の関心はすぐに他のことに移ってしまうものです。しかし、今回は、多くの米国人がその報道にくぎ付けになりました。その理由は、今年3月末のその起訴が、ウィルとともに連邦犯罪に問われた9人のうちの1人、ローレン・ハンディのニュースと重なったからです。ハンディと他の人々は、首都ワシントンにある同じワシントン外科クリニックから115人の中絶された子どもの遺骨を回収し、首都ワシントンの当局にこの事件を報告していたのです。その子どものうちの5人は、明らかに後期中絶であり、出産後の嬰児殺しの可能性がありました。

私はウィルに連絡を取り、彼がこの事件について何か知っているのか、また彼の起訴や彼が関わっている国中の他の事件についての彼の考えを聞きました。ウィルはフルタイムのプロライフ活動家です。つまり、ウィルが「米国のホロコースト」と呼ぶ、胎児とその母親に対する「世界戦争」から女性とその子どもを救い出すために、キャリアと物質的な快適さを放棄しているのです。以下のインタビューは4月に「Human Life Review」に掲載されたものですが、ウィル・グッドマンは「レムナント」の読者に、プロライフ活動家の仕事と、死の文化に支配された政府と社会というねじれた現実についての一つの内幕を提供してくれています。

カトリックのプロライフ活動家ウィル・グッドマンとのインタビュー

【問い(ジェイソン・モーガン)】明らかにできる情報の範囲で、首都ワシントン地区での人間の遺体の発見と丁重な埋葬について教えてください。

【ウィル・グッドマン】私はこの直近の救助と埋葬に立ち会っていません。しかし、以前には、そのような任務に携わったことがあります。その中には、殺された赤ん坊の遺体を入手するために生物災害の恐れのある廃棄物の処理業者を買収して、中絶クリニックの外のゴミ箱から小さな殺人被害者を見つけましたことがあります。また、体外受精の研究室や、出生前殺人によって殺された小さな子どもたちの死体を利用している大学の研究施設で、こういう殺された人間を埋葬するための交渉に従事したこともあります。

これは困難で、しばしば秘密裏に行われる仕事です。通常、大きな勇気とともに、コンタクトを取った死の文化に参加する従業員の側に対する信頼が必要であり、彼らが進んでプロライフ活動家と協力してくれなければなりません。したがって、このような任務は、多くの忍耐と我慢強さを必要とする一方で、多くの失敗と心痛を生み出しがちな、非常にもどかしい取り組みです。それでも、気にかけている人々にとっては、あわれみ深い目標はどんな犠牲をも払う価値があることは明らかです。

私は、この分野でのモニカ・ミラー博士シスター・メアリー・ラングの先駆的な仕事を大いに賞賛していますし、首都ワシントンでチェーザレ・サンタンジェロによる115人のあわれな犠牲者の遺体を救い出すのを手伝った私の友人ローレン・ハンディの勇気と献身にも、もちろん感謝しています。

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【問い】子どもたちの切断された遺体がどこにあるか、どうやって知ったのですか? また、彼らが苦しんだ恐怖の後、どうやって彼らを人間にふさわしく取り扱うことができたのでしょうか?

【グッドマン】殺人カルテルの施設で長い時間を過ごすプロライフの擁護者と調査員は、お金のためにこれらの残忍な犯罪についての身体の証拠を持ち去って破壊する契約組織のスケジュールを発見します。時折、中絶産業内部やその契約仲間から内部告発者が現れ、被害者の遺体を密かに入手するために必要な情報を教えてくれることがあります。しかし、これは非常にまれなことです。大型ゴミ容器や放棄されたトラックヤード(荷物の積み降ろしの場所)が、遺体を発見する典型的な場所となっています。

母親の胎内で殺され、ゴミ箱に捨てられたこれらの小さな子どもたちは、それぞれが全能の天主の似姿として創造された唯一無二で二度と現れない人間なのです。

【問い】主流メディアは、何が起こったのか真実を伝えてきたのでしょうか?

【グッドマン】1965年にレナルト・ニルソンが有名な「ライフ」誌に掲載した胚・胎児期の人間の有名な写真以来、中絶産業と政治、メディア、大学などの彼らの同盟者は、胎内の人間の生命についての真実を隠蔽したり、分かりにくくしたりしてきました。聖ヨハネ・パウロ二世は、その記念碑的な回勅「いのちの福音」(Evangelium Vitae)の中で、この組織的な計画を、「沈黙」によって強制される「生命に対する陰謀」、つまり中絶の犠牲となった生まれる前の子どもとその母親に対する陰謀と呼んでいます。

ありがたいことに、良きカトリック、キリスト教、プロライフのメディアサイトは、事実を徹底的に調査し、チェーザレ・サンタンジェロの恐怖のワシントン中絶施設から救出された115人の犠牲者についての真実を共有するために、「適用かつ相当な調査」(due diligence)を行ってくれました。

【問い】子どもたちの写真を見て、私は胸苦しくなりました。もし可能なら、子どもたちの遺体を回収している間にあなたの心によぎったこと、つまり嫌悪感、悲しみ、怒り、行われている残虐行為を止めようとする決意について教えてください。

【グッドマン】母親の胎内での殺人による無垢の犠牲者の顔、腕、脚、手、つま先、胴体、切断された遺体を実際に見ることは、決して忘れることのできない悲惨な体験です。1990年代半ばに見た犠牲者の写真やビデオは、私を「消極的」から「積極的」なプロライフ活動家へと変えてくれましたが、殺された小さな少年少女の実際の遺体を間近に見ることは、何物にも代えられないものです。言いようのない恐怖です。彼らが立派に成長していること、沈黙の無垢さと同時に、彼ら一人一人が容赦なく受けたグロテスクな拷問やひどい身体的外傷を目の当たりにするからです。

ほんの赤ん坊に放たれた野蛮な暴力を目の当たりにして、人は当然、気持ちの悪い感覚や人間らしい感情をすべて感じます。悲しさ、恐ろしさ、吐き気がする、苦痛、といった感情です。同時に、ひどい不正に対する嫌悪感、このような残虐行為を許している政府に対する真の怒り、そして、言うまでもなく、このような陰湿な人道に対する罪を隠しているメディアや大学などの機関に対する完全な失望感もあります。

もし普通の米国人が「中絶」という小さくて空虚な言葉の裏にある暗くて残酷な現実を見ることを許されたなら、彼らは憤慨し、この恐ろしい死に至らせる暴力を絶対に終わらせることを要求することでしょう! この厳しい真実は、正直で、誠実で、善意のあるすべての人を完全な中絶廃止論者にするでしょう。

中絶産業によって虐殺された兄弟姉妹の目を見つめるたびに、私は、なぜ天主の最も弱い子どもたちに対するこの目に見えない戦争を終わらせるために人生を捧げる人々と自分が行動を共にしているのか、その理由を思い起こします。この世界戦争の無力な犠牲者の血まみれの死体を見るたびに、どうしてこのような悪が起こったのか信じられない思いがします。そして、暴力が無垢の人々を思い通りにするのを許してしまうとは、善き人々はどこに行ってしまったのだろうかと不思議に思います。

殺された赤ん坊の遺体を手にすると、この恐ろしいホロコーストを止めるためには、「普通の生活」をあきらめるだけでは不十分であることが分かります。アシジの聖フランシスコが毎日、目覚めたときに「今のところ、私はキリストのために何もしていない!」と言ったように、私も(そして中絶反対の人も)、無防備な人々を守り、その母親を助けるための私たちのささやかな努力について、次の言葉を繰り返すことができるのです。「私たちは今までほとんど何も、あるいは全く何もしていない」と。

善き人々がなすべきことをしないということは、ある意味で悪質な人々の悪事よりもずっと衝撃的です。沈黙は、恐ろしくも無知と無関心によって培われた、現在進行中の米国のホロコーストに大きく寄与しています。善き人々は、虐殺された何千万人もの生まれる前の子どもたちの叫び声と同じように、沈黙しています。しかし、イエズス・キリストは、この1億人近い小さな米国人の声の合唱を聞いておられます。私たちは、キリストのために、キリストの小さな子どもたちのために、もっと勇敢に、もっと声を上げなければならないのです。

「あなたに100万人の声があるかのように真理を説きなさい。この世を殺すのは沈黙です」(シエナの聖カタリナ)。

死の文化によって殺された赤ん坊や母親の何百万、何千万という声と共に語る恩寵を、天主が私たちに与えてくださいますように。

【問い】司法省は、あなたや回収作戦に携わる人たちに対して、どのような訴訟を起こすつもりなのでしょうか?

【グッドマン】もし中絶産業が思い通りにやるならば、プロライフ活動家が自分たちの産業の犠牲者の遺体を回収して、恐るべき真実を明らかにすることを厳しく罰し、阻止するための過酷な法律が成立するでしょう。現政権では、犠牲者をあわれみ、彼らのために発言する人々は、すぐに攻撃的な訴追を受けるでしょう。

現在の司法省には、そのような攻撃性を確実に見ることができます。2020年10月にサンタンジェロが運営する後期中絶施設で、座り込み中にあえて殺人を止めようとした9人の平和的な救助者たちに対する連邦大陪審の起訴を、メリック・ガーランド司法長官が承認したのですから。70代の4人の祖母を含む各被告は、現在、連邦刑務所に11年の刑と、35万ドルの罰金および3年間の連邦裁判所の監督という可能性に直面しています。非暴力の活動家に対するこの理不尽な攻撃は、50年にわたる米国のプロライフ運動だけでなく、わが国の歴史上の230年の抗議活動においても前例がありません。

この非常識な連邦政府の重罪容疑について誰か知っているのでしょうか? 気にかける人は誰もいないのでしょうか? 司法省は、彼らのイデオロギーの敵―胎児の友人ら―を、収容所に追放することで逃げ切れるのでしょうか? 時間がたてばそれが分かるしょう。

【問い】あなたや他の人々が直面している、あるいは将来直面する可能性のある、他の法的複雑さ(例えば、州や連邦の境界を越えた遺体の移送、他の州での未解決の逮捕状、子どもたちが殺されたクリニックによる訴訟、積み重ねられた容疑など)にはどのようなものがあるのでしょうか?

【グッドマン】米国や州の政府の立法、司法、行政部門を、(自分たちの)さらなる武器とするために、中絶・政治・産業複合体が、どのような不道徳で不正な努力をするのかを、推測することは困難です。プロライフ活動家に対する彼らの集団的攻撃は、彼らが自分たちの悪事にどの程度の労力を費やしたいのかということと、教会関係者、プロライフ運動のリーダーたち、一般市民がどの程度無関心だと予想するかということの間の計算によって決まるのかもしれません。もし彼らの悪意が善き人々の無関心と同じであれば、赤ん坊を救出し、犠牲者の遺体を入手したり埋葬しようとしたりする人々は、まもなく罰に直面し、それによって、プロライフ活動家が愛し、守り、同情を寄せようとする無垢の犠牲者と、ますます運命を共にするようになるかもしれません。

【問い】バイデン政権は、オバマ政権よりも反生命的なのでしょうか?

【グッドマン】1973年以来、全米の民主党は年々過激な中絶推進派になりつつあります。数十年にわたって滑り台のように、「女性の私的な選択」から「安全で合法的で稀な」に変わり、さらに「ヘルスケアの基本的要素」に、ついに「すべての女性の最も基本的な人権を税金で賄う」へとフレーズが移り変わっていくのを見ました。最終的に、現在のいくつかの州の議会が、出生後かなりたってからの嬰児殺しでさても、犯罪ではなくそうとするという病的なところにまで、私たちの国を連れてきてしまったのです。

ビル・クリントンの中絶推進政権は、「オバマケア」政権に中絶擁護で追い抜かれ、これは現在、猛烈な中絶推進派のバイデン・ハリス政権に急速に追い越されつつあります。民主党は、出生前の赤ん坊の殺害を声高に擁護するのを、生後9カ月まで延ばし、いかなる理由であれ、納税者の資金を使うというのは、現政権でその頂点に到達しました。これらの優先順位は、やはり、最近の前例のない連邦大陪審による9人の非暴力的な患者擁護者の起訴に見ることができます。

【問い】トランプ政権下で、反生命の行動に顕著な変化はありましたか?

【グッドマン】完璧とは言い難いものの、オバマおよびバイデンの政権と比較すると、トランプ政権は多くの点でプロライフ運動にとって新鮮な空気のようなものでした。トランプは混迷を極めていました。大規模な全国的で象徴的な証人である「マーチ・フォー・ライフ」には、彼とマイク・ペンス副大統領が自ら参加しましたが、彼の政権は、ワクチン開発を含むバイオテクノロジー研究という広大な分野で、多くのプロライフ保護を提供することができませんでした。彼の保健福祉省は、最も弱い立場の人々を尊重するという点ではオバマ大統領を何光年も上回っていました。しかし、彼の司法省は中絶産業や大学などの機関における多くの不正に無関心なように見えました。

トランプに指名された最高裁判事は、来月にドブス判決でその価値が証明されるでしょう。あるいは、逆でしょうか。(モーガン注:このインタビューの約1カ月後、政治サイト「ポリティコ」は、ロー対ウェイドを打倒する最高裁の多数決判決のリーク原稿を入手しました。この記事を書いている時点では、この判決は正式には発表されていません)。

【問い】米国における一般的な傾向として、文化はさらにプロライフ(生命擁護的)になり、中絶推進者とその支持者は、さらにプロデス(死推進的、pro-death)になっているのでしょうか?

【グッドマン】過去8年間における米国の過激な文化的・思想的二極化は、子どもの「合法化」された殺害をめぐる争いの中で増幅された小宇宙を見いだします。かつては「プロチョイス」運動の極端な一派であったものが、今では全国の民主党の指導部と現在のバイデン・ハリス政権の中に居場所を見つけたのです。

「家族計画連盟」(Planned Parenthood)と名乗る国際的な中絶カルテルは絶対的権力として、死を「健康管理の選択肢」として、文化的に普通のこととする(正常化)のおかげで、また、古くからある優性主義者の支援金と若い「進歩派」―彼らはこの身の毛もよだつようなビジネスを、人口削減と二酸化炭素排出量削減の重要な手段とみなしている―の両方からの豊かな支持のおかげで巨大化し続けています。

一方、明るい面では、多くの若い人々が積極的にプロライフ活動家となり、主流メディアや大学などに挑戦し、両政党にも挑戦する創造的な方法を見いだしています。プロライフの母子保健センターの設立、女性やマイノリティーが率いる声高なグループ、プロライフの若者たちの活動の増加、非暴力直接行動キャンペーンの刷新、オンラインメディアやソーシャルメディアでの教育プラットフォームの増加、中絶後の回復とケア活動の増加、斬新な州議会の努力などのうねり。プロライフの勢力がさまざまな面で力をつけていることは希望に満ちています。

とはいえ、米国の積極的なプロライフの中絶廃止論者は、国民総人口の中ではまだ非常に少数派です。さらに、絶望的な状況にある母子をしっかりとケアしようとする良心的な市民も十分にはいません。もし私たちが文化の内部で本当に意味のある永続的なプロライフの傾向を見ることを期待するならば、このすべてを変えなければならないのです。

【問い】この戦いの霊的な次元について、あなたはどのようにお考えですか?(私の見解では、首都ワシントンで発見された子どもたちを切断した人々は、ほぼ確実に悪魔の影響下にあります。その人たちがしたことは悪魔的なことです。)

【グッドマン】生きている人間という天主の象徴に対するいかなる攻撃も、天主ご自身に対する攻撃です。イエズス・キリストは、「あなたたちが、これらの小さな人々の一人にしたことは、つまり私にしてくれたことである」(マテオ25章40節参照)と言われたとき、このことを教えられました。

遠い昔、全能の天主の霊的な敵(堕天使たち:サタンと悪魔たち)が天の国での戦いに敗れたとき、悪魔とその大軍はもはや聖三位一体に対して直接攻撃することができなくなりました。したがって、悪魔たちは堕ちたとき、天主に愛された人々、とりわけ幼い子どもたちに対して不浄の戦いの軍勢を集結させました。

1800年代後半以来、教会のメンバーたちは、信仰、真理、家族、結婚、人間の生命に対する世俗的な攻撃が、20世紀とキリスト教第三千年期の決定的な戦いになることを認識していました。

悪魔崇拝とオカルトの役割は、中絶を非犯罪化し、そのような病的な暴力の隆盛を永続させようとする現代の活動の隠された一部として常に存在してきたのです。今日、この悪はもはや隠されてはいません。「サタンの寺院」(Satanic Temple)と他の悪魔崇拝組織は、母親の胎内の子どものいけにえを維持するために、公の立法のために法的努力をしているところです。これらのグループは、中絶産業による女性への恐ろしい虐待と搾取は言うまでもなく、胎内の人間をバラバラにして死に至らしめることを支持する大規模な中絶推進デモを組織し、公的な広告掲示板やディスプレイを建てているのです。

もし、霊魂と、ほんの少しの信仰でも持つ人が、サンタンジェロの5人の犠牲者について真剣に考えてみるならば、この残忍な悪は、悪魔に他ならないことをすぐに発見することでしょう。

このことは、次の疑問を生じさせます。なぜ、政府はこのような悪を熱狂的に擁護するのか? なぜ力のある文化的勢力がこのような悪を「善」として推進するのか? そして、なぜ私はこの醜い悪を止めるためにもっと多くのことをしないのか?

霊的な戦いにおいて、まず始めるのに良いのは祈りです。しかし、これは出発点に過ぎないはずです。聖ベネディクトが助言しているように、「祈れ、かつ、働け」(Ora ET labora)です。

【問い】今度の最高裁判決は、米国の文化的景観を変えるでしょうか?

【グッドマン】そう望んでいます。全米のプロライフ法学者の間では、最高裁が、有利なドブス多数判決によってロー・ドー事件(ロー対ウェード事件、ドー対ボルトン事件)の範囲を限定するという楽観論が多く見られます。

起こり得る結果には幅があります。一つの可能性は、生まれる前の子どもを保護する国家の利益と能力について、もっと直接的な擁護を最高裁が支持することです。もう一つの可能性は、いわゆる「スカリア・オプション」で、文字通り中絶の犯罪性の問題全体を州に投げ返すというものです。可能性が低いと思われるのは、最高裁がなすべきこと、すなわち、例外なく、受胎の最初の瞬間からすべての人間を保護する憲法修正第14条の保護を支持する決定的な判決を出すことです。

政治的通路の両側の多くのアナリストは、この6月に来る決定が、主に国家のイデオロギーに基づいて、米国で子どもを殺すビジネスのための新しい国家の状況の到来の案内役を務めるだろうと信じています。すでに中絶カルトは多くの新しい戦術を準備しています。その中には、プロライフの州に住む妊娠中の女性が購入したり使用したりするための、人間を殺す薬や器具をその州に輸送する計画もあります。ニューヨークのようないくつかの左翼の州は、旅行、ホテル、食事、赤ん坊の殺害がすべて含まれた中絶ツーリズムパッケージを開発しました。

そのような中絶促進パッケージを医療プランに組み込んでいる企業さえあります。低所得で中絶せざるを得ない家族が、家族の一部のメンバーを清算(堕胎)するために州外に行く費用を支払うために、裕福な個人、企業、そして可能な限りの連邦政府の税金が信託として設立されるかもしれません。中絶を行う「死の船」が、プロライフの沿岸州のすぐ外側の国際海域に停泊し、小さな子どもたちの死を得るために、これらの浮かぶ「医療サービス船」に乗るための無料の海岸線ボートを提供すると約束されています。

一方、このような新しい状況が起こり得る中で、教会とプロライフ運動は、通常なら望まない妊娠の解決策として死を求めるであろう妊娠中の母親への、さらに積極的な支援とさらに大きな連帯を強調するために、プロライフの州でさらに強く働くことになるでしょう。これらの地域では、支援と教育のネットワークの拡大が中心的な行動目標となるでしょう。

中絶推進派の州では、完全に稼働している中絶施設、中絶に友好的な州議会、中絶を支援する文化団体において、現在と同じ種類のプロライフの取り組みが継続され、あるいは規模を拡大する必要があります。国、州、地域のプロライフ団体間の協力は、胎内に生きている人々に対する保護の度合いにおける地理的、地域的変化の中で、新たな次元の相互作用をもたらすでしょう。

最高裁はこの戦いに終止符を打つことはありません。米国のホロコーストは、ある面では継続し、他の面では新たな戦いの始まりを告げるでしょう。継続的な解決策は、小さな子どもたちのための平等と、その両親のための連帯のために、新しい方法で愛情を持って働くことです。

政府のすべての部門は、受胎の自然な始まりから自然な死まで、例外なくすべての人間の生命に対する天主から与えられた権利を擁護し保護する責任、義務、義務があります。最高裁が、生まれる前の米国人の憲法上の権利を守るために司法によって必要とされ、要求されることを行うには、まさに奇跡が必要でしょう。彼らは、なすべきこと、あるいは天主が要求なさっていることを行いそうにはありません。

しかし、ロー判決が見直され、もしかしたら骨抜きにされるかもしれないという希望もあるようです。

とはいえ、どんな裁判所や法律も、母親や父親に胎内の小さな子どもを愛させることはできません。このことが、私たちの国を「命の文化」にするために必要なことなのです。私たちがそこに到達するまで、この運動はこの究極の目標に一致して働き、同時に政府の3部門が、すべての人間が「法の下の平等」として保護されることを保証するために、委ねられた権限のすべてを行使するよう要求しなければなりません。

繰り返しますが、これは主として霊的な戦いですから、子どもをいけにえにする悪魔は、「投票で職を追われたり」「裁判所で覆されたり」「警察に逮捕されたり」することはあり得ません。王たるイエズス・キリストの力によって、彼らを追い出さなければならないのです。

祈り。断食。愛徳。あわれみ。犠牲。連帯。償い。これらは私たちの主要な焦点です…。「御国の来る」まで。

【問い】あなたや、あなたの仲間が行っている愛すべき、命を救う活動を支援するために、人々は何ができるのでしょうか?

【グッドマン】私は個人的な基金や非課税団体を持っていません。この仕事をするために、1996年以来、天主の御摂理に頼ってきたのです。天主は私にとてもよくしてくださいます…私にふさわしい以上に。

「Red Rose Rescue」の救助者としての私の使命を支援なさりたい方は、「Citizens for a Pro-life Society」のモニカ・ミラー博士(https://bringingamericabacktolife.org/monica-miller/)に寄付をすることができます。(寄付は「Red Rose Rescue」のためと明記してください。)http://www.prolifesociety.net)

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また、邪悪な司法省との巨大な法廷闘争で私たち支援するための大規模な資金調達のプラットフォームを立ち上げたいと希望しています。レスキュー隊員は弁護士を雇うお金を持っていません。また、プロライフの公益法律事務所は、司法長官や米検察庁のように何十億ドルもの資源を持っているわけではありません。大陪審の重罪事件において、私たちは、すべての生まれる前の子どもたちのための憲法修正第14条の保護を主張するために、真実の証拠記録を確立し、最高のプロライフ専門家の証人や弁護人を利用し、2020年にチェーザレ・サンタンジェロの恐怖の後期中絶ハウスで行った私たちの救助活動から生じた不当な重罪容疑に対して、肯定的に「他人の防御」を行いたいと考えているのです。

【問い】他に付け加えたいことはありますか?

【グッドマン】全能の天主は、現代に生きるすべての人に、特別な命令を与えておられます。「死地にひかれる人を救い出し、死に処されようとする人を助け出すのをためらうな」(箴言24章11節)。

この掟にはさまざまな従い方がありますが、母親の胎内に生きる幼い子どもたちに対する黙示録的な攻撃、母性と父性の神聖さに対する攻撃のただ中に生きるすべての人々にとっての規範的な義務として理解されなければなりません。

生と死が天秤にかけられるとき、天主は「勧告」や「提案」をなさることはありません――天主は明確かつ確固たる命令を下されたのです。

今、皆さんはどのような答えをするのでしょうか? 皆さんが死ぬ日に天主の審判を受けるとき、皆さんの答えはどうなるのでしょうか? 皆さんは、天主なる、命の救い主であるイエズス・キリストのように、どのように愛しますか?

これらのことについて祈りましょう。天主に助けを求めてください。天主は皆さんを導いてくれるでしょう。赤ちゃんも、お母さんも、お父さんも、皆さんの助けを必要としています。

「私があなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合え」【ヨハネ13章34節】。(イエズス・キリスト)。

+王たるキリスト万歳!!!

ジェイソン・モーガン(レムナント東京特派員)

【参考情報:WARNING: This article contains disturbing images.】

Aborted babies discovered in DC may indicate infanticide after attempted abortions


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