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ポール・コークリー大司教は、カトリック信者の弁護士、実業家、CEOらの会合で、トランスジェンダー運動を「善意の狂気」だとして糾弾した。

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米大司教は、LGBTイデオロギーの「狂気」をカトリック実業家への講話で非難

US archbishop denounces ‘madness’ of LGBT ideology in address to Catholic businessmen

オクラホマシティーのポール・コークリー大司教も、「政治的左派の中の一部の過激派の不寛容さ」から来る「教会の善行に対する新たな脅威」に警告を発した。

ルイス・ナフク

2022年12月20日(火曜日) 米東部標準時間午後2時14分

カリフォルニア州ナパ(LifeSiteNews)―保守派のポール・コークリー大司教は、カトリック信者の弁護士、実業家、CEOらの会合で、米国の生活のあらゆる側面を覆う「相対主義の疫病」と「真理の蝕み」に警告を発し、トランスジェンダー運動を「善意の狂気」だとして糾弾した。

先月、米国司教協議会の事務局長(secretary)に選出された、このオクラホマシティー大司教は、カリフォルニア州に拠点を置くカトリック実業家のグループ「ナパ研究所」の11月30日の会合、「モンシニョール・ヘロンの晩餐会」の場でコメントを発表した。同研究所は、米国の文化の世俗化が進行し、国家のキリスト教的ルーツの拒絶が高まっているのに対応して、「カトリック教徒の教育、人格形成、ネットワーク化におけるパン種の役割を果たすために」設立されたものである。大司教の講話は、「トランスジェンダーと真理の蝕み」と題されている。

コークリー大司教は語った。「私たちは、生活のほぼすべての面で、相対主義という災いを目にしています。政治では、私たちは、代替的事実【alternative facts: 事実であるように提示されているが事実ではないプロパガンダや情報操作】のことを語っています。教育では、等しく有効な視点【equally valid perspectives:矛盾する複数の命題が同時に正しい(有効)とされること】を強調しています、そして悲しいことに、時には教会でさえも、道徳的な教えの変更、特に性的倫理の変更を推し進める動きを語っています。トランスジェンダー運動ほど、経験や願望が真実を蝕む文化の中に私たちが生きていることを示す顕著な証拠はありません」。

コークリーは、1960年代の性革命に始まり、避妊が広く受け入れられ実践されてきたこと、1973年の最高裁のロー対ウェード判決(現在はドブス対ジャクソンで覆されている)で中絶が合法化されたこと、同性愛と「同性婚」の受け入れが拡大したことなど、現在のLGBTプロパガンダの波へとつながる進歩的な何回かの段階について言及した。これらの米国社会における文化的・道徳的な出来事が、今日の全米を席巻するLGBTアジェンダの下地を作った、とコークリーは主張した。

「ピルは、セックスを生殖から完全に切り離すという幻想を与え、性欲は、お金を払って、あるいは、結果【子ども】を伴わずに追求できるという作り話を煽り」、結果として「急速な家族の崩壊」を加速させ、避妊に失敗した場合のために中絶が憲法上の権利として確立された、とコークリーは述べた。

「1973年、米国精神医学会は、同性愛を精神病のカテゴリーから除外しました」と大司教は指摘し、同性愛と、トランスジェンダー思想の根底にある道徳的相対主義との間に関連性を見いだした。「同性愛への支持は、性行為と、男女の身体の間にある固有の違いとの関係を断ち切り、性的指向を欲望のみに基づく個人の選択に変えてしまったのです」と述べた。

彼はこう続けた。

「ジェンダーは、単に人がどう感じるか、どう認識するかによって決定されるようになりました。トランス嫌いのレッテルを貼られないためには、これらの感情をジェンダーの真の指標として受け入れなければならず、これらの感情は変えられない『ジェンダー肯定』手術に至るまで支持されなければなりません。…『男女どちらでもないという(nonbinary)アイデンティティー』は急増し、その広がりが主流となりました。このトランスジェンダー・イデオロギー、トランスジェンダー哲学は、誤っていて欠陥のある、まったく不適切な人類学に基づいているのです」。

トランスジェンダー運動が陥っている狂気を糾弾したコークリーは、「トランス運動は社会に大きな損害を与えています」と断定した。男女が自然で生物学的な性を受け入れることを支援しようとする「回心療法」を行うことに反対することを、大司教は「善意の狂気」だと非難した。

コークリーはまた、親の権利と女子スポーツの健全性を擁護した。彼は、「子どものいわゆるジェンダーの権利を守るために親を疎外する」人々を非難し、「スポーツで男性を女性として扱うことの不当性」を糾弾した。

大司教は、バイデン政権の施策とリベラル左派の行動計画(アジェンダ)により、教会は現在、自らが従事する慈善事業に対する「増大する法的脅威」に直面している、と警告した。「教会の善行に対する新たな脅威は、政治的左派内の一部の過激派の不寛容と、この過激派が最も過激な形態の社会運動と結びついたことによるものです」。

コークリーは、バイデン政権が「医師や病院に『性転換』処置を強制し、これらの処置を保険でカバーすることを義務付けるような規制を推進しています」と指摘した。

愛徳と真理の両方に基づいた真正なるカトリック的な司牧的対応を呼びかけて、大司教は、「これらすべてのトランス運動による危険に直面して、私たちは、『性別違和』に悩むすべての人を愛し、彼らに寄り添うように求められています。特に彼らは通常、計り知れない痛みを抱えていますから」と述べた。しかし、彼はこう警告した。「悪魔が、生物学的な性(sex)と社会的な性(gender)に関して社会を混乱させることができるのならば、悪魔は、私たちが天主の人類に対する計画だと理解していることを、その根底から曖昧にしているのです」。


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