【参考情報】テリー・バーバー、駐米教皇大使ピエール枢機卿がストリックランド司教に「信仰の遺産はない」と述べたことを明かす
Terry Barber reveals US nuncio Cardinal Pierre told Bishop Strickland ‘there is no deposit of faith’
テリー・バーバー、駐米教皇大使ピエール枢機卿がストリックランド司教に「信仰の遺産はない」と述べたことを明かす
テリー・バーバーは、教皇フランシスコの駐米教皇大使であるクリストフ・ピエール枢機卿が、ストリックランド司教に「信仰の遺産について話すのをやめるべきだ。信仰の遺産はない」と述べたと言う。
エミリー・マンジャラシーナ
米東部標準時間2023年11月13日午後3時13分
(LifeSiteNews)―「Virgin Most Powerful Radio」(力ある童貞ラジオ)のテリー・バーバーは【2023年11月12日】日曜日に、教皇フランシスコの駐米教皇大使であるクリストフ・ピエール枢機卿が、3年前にジョゼフ・ストリックランド司教に対して「信仰の遺産はない」と語ったことを明らかにしました。
バーバーは、自分のラジオ番組「ストリックランド司教の時間」で、忠実で、最近退任させられたこのタイラーの高位聖職者と定期的に話をしていますが、ストリックランド司教によれば、ピエールは米国カトリック司教協議会の会議で、「ショッキングな」主張をしたと言いました。
「ストリックランド司教が私に伝えてくれましたが、…ピエールは(彼に)面と向かってこう言いました。『信仰の遺産について話すのをやめるべきです。信仰の遺産はありません』と」。
「さて、教皇大使が信仰の遺産はないと言うのを聞いて、それがどれほどショッキングなことか想像できるでしょう」とバーバーは言いました。「それは単に私の意見ではありません。それは教会の教えなのです」。
カトリック教会のカテキズムは信仰の遺産について明確に言及しており、「聖書と聖伝の中に含まれる信仰の『聖なる遺産』(depositum fidei)は、使徒たちによって教会全体に託されています」と述べています。
このラジオ司会者は、ストリックランド司教のための祈りと同時に、カトリック教会の指導者たちのための祈りと償いを求めました。
「彼は重い十字架を背負うことになり、聖人たちが真理を語ったために迫害されたように、彼も迫害されているのです」とバーバーは言い、リスナーに教皇フランシスコが決定を覆し、自分の役割が「群れを守ること」であることを理解するようになるよう祈ってほしいと続けました。
「それがなされていません。信仰の遺産を弱体化させる近代主義者の司教たちが世界中にいるのに、彼らには何もなされないのです」とバーバーは言いました。
実際、異端を推進する近代主義者の聖職者たちは、教皇フランシスコによって頻繁に昇進させられてきました。直近では、教皇フランシスコが選んだシノドスの投票メンバーに、LGBT推進やその他の異端的なスタンスで知られる聖職者や、ラテン語ミサへの反感を持つ聖職者が含まれていることからも明らかです。
一方、プエルトリコのアレシボ教区のカトリックの教えを率直に主張するダニエル・フェルナンデス・トーレス司教のような忠実な牧者は処罰されています。フェルナンデス・トーレス司教は、教皇フランシスコから説明もなくその地位を解任されており、報道によれば、新型コロナウイルスのワクチン義務に対する良心からの異議申し立てを支持したためだといいます。
バーバーは続けて、「私は、教会の指導者たちにそれが容認できないことを知らせるために、教会法212条を行使しているのです。私たちは、自分の群れのために命を捨てることを厭わない司教を求めています。妥協は求めません」と宣言しました。
教会法212条は、「キリスト信者は、自己に必要なこと、特に霊的な必要、及び自己の望みを教会の牧者に表明する自由がある」とし、また「各人の学識、固有の権限、地位に応じて教会の善益に関し、自己の意見を教会の牧者に表明する権限及び時として義務を有する。同時にまた、…自己の意見を他のキリスト信者に表明する権利及び義務を有する」と述べています。
バーバーは、信者が「私たちがこのことに満足していないことを、バチカンに伝える必要がある」と考えています。
教皇フランシスコは11月11日(土)、理由を述べることなく、ジョゼフ・ストリックランド司教を、テキサス州タイラー教区の司教としての役割から解任した、と聖座の日報で発表しました。
フランシスコは、米国で最も率直で発言力のある司教の一人に対して、衝撃的な行動を取りました。同司教は、聖伝のカトリックの教えを推進することで教区内外から大きな支持を集めてきました。
ストリックランド司教の道徳的・教理的問題に関する公の立場には、教皇の「信仰の遺産を弱体化させるプログラム」を非難したり、ジェームズ・マーティン神父(イエズス会)による著名なLGBT推進の「冒涜」を非難したり、中絶支持をめぐるナンシー・ペロシ前米下院議長の聖体拝領を拒否するようフランシスコに求めたりするものがあります。
また、バイデン政権によるカトリック教徒へのスパイ行為や、自称「悪魔崇拝」グループによる公の場での展示など、米国の政治や文化における道徳的な論争にも率直な意見を述べています。今年の夏には、ロサンゼルス・ドジャースが、グロテスクな修道女に扮した「Sisters of Perpetual Indulgence」と呼ばれる反カトリックのドラッグ・クイーン劇団を主催したことに対する抗議デモで演説しました。
自分の解任のニュースに対するストリックランド司教の反応は驚くほど穏やかなものでした。その直後、彼はLifeSiteNewsの編集長ジョン・ヘンリー・ウェステンに、「私は、私に対する不平として挙げられたすべてのことを支持します。『トラディティオーニス・クストーデス』(Traditionis Custodes、聖伝のラテン語ミサを制限する教皇フランシスコの教令)を私が実施しなかったことは承知しています」と述べました。
ストリックランド司教は、「私は主と、主がそのために亡くなられた真理において、とても平安を感じています」と付け加えました。