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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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イエズス・キリストの精神、考え、生き方を受けるか否かによって、復活して永遠の命に導かれるか否かが分かれる。イエズスは識別のさからいのしるしとして立つ

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2024年2月3日(土)お説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日はミサの後の感謝の祈りのすぐあとに、聖ブラジニオのろうそくによる喉の祝別をします。ご希望の方は祝福を受けてください。

昨日はマリア様の御潔めの祝日で、シメオンがマリア様に預言をいったことを黙想いたしました。
「この子は、イスラエルの多くの人が、あるいはたおれ、あるいは立ちあがるために、さからいのしるしとして立つ人です。そうして、多くの人のひそかな思いが明らかにされるのです。あなたの心も、剣で貫かれるでしょう」

シメオンのこのことばを聞いて、イエズス様がさからいのしるしとして立たれるということを私たちは知ります。

イエズス・キリストの精神を、イエズス・キリストのお考えを、イエズス・キリストの生き方を、受けるかあるいは拒否するか、によって、復活して永遠の命に導かれるか、あるいは永遠に滅びてしまうか、その識別のさからいのしるしとして立つ、とシメオンは私たちに言います。

わたしたちがいつもイエズス様の生き方に、イエズス様の精神に満たされますように、お祈りいたしましょう。

イエズス様の精神というのはいったい何なのでしょうか。イエズス様の何を受けるか受けないかによって、わたしたちは決定的に違いが出てくるのでしょうか。それは、十字架の友となるか、あるいは十字架の敵となるかです。

イエズス様の十字架は本当のキリストの弟子を識別させます。総てがうまく行っているときには、あるいは聖徳が敬われている時には、人々はたとえそれが自分を愛する自己愛からでも、あるいは機械的であったとしても、周りの人のよい模範に助けられて、多くの人が信仰生活を送ることが容易にできています。しかしもしも反対や迫害や十字架に直面すると、そのときにいままで機械的に形だけでやっていた人、あるいは偽善的にやっていた人、あるいは実は冷淡だった人は、それにひるんでしまいます。そして十字架に直面すると、主をほんとうに愛した人だけが残ります。十字架の下でも、聖金曜日にそうでした。その時に多くの人々の秘かな思いが明らかにされます。

わたしたちの信仰生活は何に基づいているのでしょうか。わたしたちの動機は何でしょうか。人の称賛を受けること、だけを熱心にしているのでしょうか。それとも隠れたことや卑しいことをわたしたちは熱心に行うでしょうか。それともおろそかに行うでしょうか。わたしたちがもしもよいことをしてもそれが評価されないと、やる気をなくしてしまうのでしょうか、それともイエズス様のためにおこなったので、それでもやり続けようと思うのでしょうか。

わたしたちは、わたしたちの聖徳はイエズス様への信仰と愛のうえに基づいているのでしょうか。それとも自分を愛するという砂の上に立っているだけなのでしょうか。わたしたちはすべてを、イエズス様をお喜ばせするために行っているのでしょうか。それとも、自分のやりたいことなのでしょうか。わたしたちが軽蔑を受けたり、失敗した時にわたしたちはそれでも主を讃美し主に感謝するでしょうか。十字架はイエズス様の本当の弟子か否かを識別させてくれます。

またシメオンは言葉を続けてこういいます。
「あなたの心も、剣で貫かれるでしょう」
イエズス様に属する者は苦しみを受けなければなりません。

マリア様はいつもイエズス様に従いました。だから、シメオンはマリア様の心も剣で貫かれると預言しました。天主の友は、十字架の友で、イエズス・キリストのように苦しみを受けて、キリストとともに苦しみを分かち合う友です。イエズス様をお愛しすればお愛しするほど、わたしたちには友として、苦しみの杯になみなみと酒が苦しみの盃に注がれます。でもイエズス様から送られた苦しみは、十字架は、私たちを清めます。功徳を積ませます。主とますます一致させます。そして天国の栄冠を準備し、イエズス様とますます似通ったものとさせてくれます。私たちは、ともすると、十字架の価値、苦しみの本当の価値を忘れがちです。

最後に日本の殉教者たちに祈りましょう。この御御堂は日本の聖なる殉教者たちに捧げられています。ふさわしくない私たちですけれども、マリア様の御取次によって、本当の苦しみの価値を理解することができますように。そして、マリア様の御取次と殉教者たちの模範に従って、苦しみを受けいれる勇気と力が与えられますようにお祈りましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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