アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年11月4日(初金)に大阪で聖伝のミサを捧げました。その時のお説教をご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
2016年11月4日 初金曜日 至聖なるイエズスの聖心の随意ミサ
小野田神父説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2016年11月4日、初金曜のイエズス様の至聖なる聖心のミサをしております。今日もこの御ミサの直後に、いつものように聖時間、初金曜日の聖時間があります。どうぞ皆さんいらして下さい。
明日は初土のミサが10時30分からあります。いつものようにあります、どうぞお越し下さい。
来週の土曜日にも大阪でミサがあり、主日にも夕方にもレネー神父様のミサがあります。
またその2週間後の後も、金・土といつもの通りにミサがあります。どうぞいらして下さい。
来週の土曜日のミサも増えたという事にご注意下さい。
今日は典礼歴によると、カロロ・ボロメオの祝日ですので、シュテーリン神父様の霊名の祝日でもあります。シュテーリン神父様の為にお祈り下さい。
“Sustinui qui simul mecum contristaretur et non fuit; consolantem me quaesivi et non inveni. ”
「私と一緒に悲しんでくれる者を待っていたけれども、それはいなかった。私を慰めてくれる者を探したけれども、私は見つける事ができなかった。」
聖父と聖子と聖霊との御名よりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日イエズス様の聖心の随意ミサを、初金のミサを捧げて、イエズス様の訴えがあります。イエズス様は、私たちの人類の罪の贖いの為に、これほど苦しみと悲しみを捧げたにもかかわらず、「私と一緒に悲しんでくれる者、世の罪を嘆いてくれる者を探したけれどもいなかった。私を慰めてくれる者を探したけれども、誰もそんな者を見つける事ができなかった。」そのイエズス様の聖心の嘆きを、このミサで聞きました。
そこでこの嘆きのエコーをこだまを、ちょうど100年前1916年に、やはり天使が現れて子供たちに伝えてくれたので、その天使の訴えにもう一度耳を傾ける事に致しましょう。
天使というのはもちろん、人間と比べればはるかに上位の方です。
考えてもみて下さい。日本には天皇陛下がいらっしゃいますけれども、もしも全世界の皇帝、世界の皇帝というのがいて、全世界の国民から世界中の人々から愛されて、尊敬を受けて、その模範に従って、立派な君子、聖人君子のような世界の皇帝がいたと想定します。その皇帝の下には世界40億名の人々が慕って、その命令に従順に従っているとしますが、もしもそのような皇帝が、世の始めから終わりまでずっと生きていたとしたら、何兆何京億のものすごい人々を従える皇帝になります。
ところで天使には9の階級があって、その一番下が天使で、その上が大天使、座天使などなど続いています。するとその一番下の階級の天使の一位が、私たち一人ひとりに、この世の始まってから終わりまで一人ひとりに与えられるので、私たち全人類のこの世の始まってから終わりまでの数よりも、天使の数は更にもっと大きい事になります。しかもそれだけではなく、天使たちは村や町やあるいは団体にも守護の天使として与えられますし、地球の守護の天使、火星の守護の天使、天体の守護の天使もあります。それですから、9の階級の全ての天使、ケルヴィム、セラフィムまでを全てを集めたとしたら、それはもっと大きな数になります。人間の想像を超えるほどの数の天使たちがいる事になります。
その天使を治める最高の天使が、今では「大天使聖ミカエル」だと言われています。昔はルチフェルが支配していましたけれども、ルチフェルが堕ちてしまったので、その代わりに大天使ミカエルがその天軍の総帥として立てられました。
ファチマに来たのはおそらく大天使聖ミカエルではないかと言われていますけれども、全世界の皇帝と比べたらもっとすごい権力と力を持った天使がやって来て、私たちに教えてくれるのです。この天使が跪いて、額づいて、身を平伏して、
「私は天主を信じ、礼拝し、希望し、御身を愛します。私は御身を信じない人々、礼拝しない人々、希望しない人々、御身を愛さない人々に代わって赦しを願います。」
これを3回唱えました、心から唱えました。畏れ多く平伏して、天主に赦しを求めつつ祈りました。そして子供たちに、「これと同じようにお祈りをしなさい。イエズス様とマリア様の聖心は、あなたたちの祈りに注意深く耳を傾けています」と教えてくれました。
天使たちの最も高貴な職務というのは何かというと、「主を礼拝して、主の為に愛と礼拝を捧げて、そしてその前に平伏して、主を信ぜず、礼拝せず、希望せず、愛さない人々の代わりに赦しを乞い求める」この役割だったのです。これが最も高い天使が、ポルトガルの平和の天使が子供たちに教えてくれた務めの、自分の務めの祈りでした。
「これと同じようにしなさい」と。「イエズス様の聖心、マリア様の御心はその祈りに非常に極めてよく耳を傾けるから。」
そればかりではありません。2回目に出現された時には、いきなりルチアの家の井戸端に現れて、「一体お前たちは何をしているのか?さぁ、お前たちは時間を無駄にしている時間はないぞ。この世の人生はすごく短いのだ。あっという間にこの地上から離れて天国にお前たちは行くのだから。一体何をしているのか。祈りなさい、たくさん祈りなさい」と言いました。
まさに11月、死者の月で、この言葉を天使たちは私たちに聞かせてくれるかのようです、「お前たちはこの地上にほんの束の間しか居る事ができない。すぐに死を迎えなければならない。既に多くの霊魂たちは、もうこの地上を去って行った。死者の事を考える月だ。お前たちもすぐそうなる。昨日は彼ら。今日はお前だ。明日はお前だ。この地上は祈る為にあるのだ。」
それで天使は言葉を続けて、「イエズス様とマリア様の聖心は、」ここでも至聖なる「聖心」という言葉が出ました、「イエズス様とマリア様の聖心は、お前たちに特別の計画がある、憐れみの計画を持っている。」また2回目の御出現でも、イエズス様とマリア様の聖心の話が出ました。一体どんな計画かというと、天使は言葉を続けます、「祈りと犠牲を、いとも高き者に続けて捧げなさい。」
ルチアは、「一体犠牲はどうやって捧げたら良いのか?その犠牲を捧げるというのはどうしたら良いのだろうか?」と聞くと、「全ての事を犠牲として捧げなさい。特に償いの行為として、罪人の回心の祈りとして、全てのものを天主様に捧げなさい」と言いました。「そうすれば、平和を呼び求める事ができるから。」
また同じ主題に戻って、「主がお前たちに送る全ての苦しみを、従順な心を以て耐え忍びなさい。そしてそれを受け入れなさい」と言いました。
天使は祈りを捧げる事はできますけれども、いけにえを捧げる事はできません。苦しみを捧げる事はできません。天使たちは人間の事をきっと羨ましく思っているに違いありません。何故ならば私たちは、祈りといけにえを捧げる事ができるからです。
「特に天主が送る苦しみをいけにえとして捧げなさい、受け入れてそれを捧げなさい」と天使は子供たちにお願いしました。
そればかりではありません。第3回目の時にも天使が現れて、今度は御聖体とカリスを持って来て、それを空中に浮かせながら、やはり同じように跪いて、額を地面に付けて額づいて、最高の天使である者が、御聖体の前で全く無に等しいものとして額づいて、
「いとも至聖なる三位一体よ、聖父と聖子と聖霊よ、我は御身を礼拝し奉る。私は全世界の御聖櫃の中におられるイエズス・キリストの御体、御血、御霊魂、人性そして天主性を全て、罪の償いとして、冒瀆、瀆聖、そして無関心の罪を償う為にこれをお捧げ致します。そしてイエズス様の聖心とマリア様の汚れなき御心の無限の功徳によって、罪人の回心をお願いします」と祈りました。
天使は更に私たちに、祈りと私たちの祈りと私たちの苦しみを捧げるのみならず、「イエズス・キリストの祈りと、イエズス・キリストの苦しみを、御聖体を捧げるように。イエズス様の聖心とマリア様の御心の無限の功徳を通して、罪人の回心を願うように」と教えてくれました。「私たちはイエズス様とマリア様の無限の功徳を頂いたので、これを捧げなさい。これを通して罪人の回心を祈りなさい」と教えてくれました。
そればかりではありません。罪の償いの為の聖体拝領をルチアに子供たちにさせました。ルチアには御聖体を、二人のジャシンタとフランシスコにはカリスから御血を飲ませました。既に初土の信心の先駆者であるかのように、子供たちは償いの聖体拝領さえもしました。
これは一体私たちに何を教えているかというと、「私たちのこの人生で一番大切な事は、この『祈る事』、『罪の償いと罪人の回心の為に犠牲を捧げる事』である。これこそが最も私たちの人生で大切な事であって、最も有効な時間の使い方であって、これこそがイエズス様とマリア様の聖心の憐れみの計画であって、この祈りに耳をよく傾けておられて、この祈りこそ最も聖心に気に入るものである」という事を教えています。
私たちは今日この初金曜日に、イエズス様の聖心の訴えにもう一度耳を傾けて下さい。
「私は、私と共に悲しんでくれる者を探したけれども誰もいなかった。私を慰める者を探したけれども見つける事ができなかった。」
でもイエズス様は今日はこうおっしゃることでしょう。
「例外がある。それは、このマリア様の汚れなき御心の聖堂に集まった、集うこの霊魂たちは例外だ。この霊魂たちは私たちに大きな慰めを与えてくれた。私が悲しんでいる時に共に悲しんでくれた。私が慰めを求めている時に慰めを与えてくれた」と大きな喜びをお持ちだと思います。
ここに集う霊魂たち、私たちは、天主の御恵みで、「はい、ここにいます」「お慰めしたいと思います」とイエズス様に言う事ができますように。
今日、イエズス様の訴えとそして天使の呼びかけに応える事に致しましょう。私たちも天使に真似て、償いの祈りと償いを果たす事に致しましょう。まさにファチマのメッセージは20世紀の私たちの為にあります。聖伝の信仰を守る私たちの為にあります。
では、マリア様の汚れなき御心の御助けによって、このファチマの天使の模範に従う事ができますように、イエズス様の呼びかけに寛大に応える事ができるように、御取次ぎをお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
聖ピオ十世会日本のお説教・講話がここに掲載されています。
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年11月4日(初金)に大阪で聖伝のミサを捧げました。その時のお説教をご紹介いたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
2016年11月4日 初金曜日 至聖なるイエズスの聖心の随意ミサ
小野田神父説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2016年11月4日、初金曜のイエズス様の至聖なる聖心のミサをしております。今日もこの御ミサの直後に、いつものように聖時間、初金曜日の聖時間があります。どうぞ皆さんいらして下さい。
明日は初土のミサが10時30分からあります。いつものようにあります、どうぞお越し下さい。
来週の土曜日にも大阪でミサがあり、主日にも夕方にもレネー神父様のミサがあります。
またその2週間後の後も、金・土といつもの通りにミサがあります。どうぞいらして下さい。
来週の土曜日のミサも増えたという事にご注意下さい。
今日は典礼歴によると、カロロ・ボロメオの祝日ですので、シュテーリン神父様の霊名の祝日でもあります。シュテーリン神父様の為にお祈り下さい。
“Sustinui qui simul mecum contristaretur et non fuit; consolantem me quaesivi et non inveni. ”
「私と一緒に悲しんでくれる者を待っていたけれども、それはいなかった。私を慰めてくれる者を探したけれども、私は見つける事ができなかった。」
聖父と聖子と聖霊との御名よりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日イエズス様の聖心の随意ミサを、初金のミサを捧げて、イエズス様の訴えがあります。イエズス様は、私たちの人類の罪の贖いの為に、これほど苦しみと悲しみを捧げたにもかかわらず、「私と一緒に悲しんでくれる者、世の罪を嘆いてくれる者を探したけれどもいなかった。私を慰めてくれる者を探したけれども、誰もそんな者を見つける事ができなかった。」そのイエズス様の聖心の嘆きを、このミサで聞きました。
そこでこの嘆きのエコーをこだまを、ちょうど100年前1916年に、やはり天使が現れて子供たちに伝えてくれたので、その天使の訴えにもう一度耳を傾ける事に致しましょう。
天使というのはもちろん、人間と比べればはるかに上位の方です。
考えてもみて下さい。日本には天皇陛下がいらっしゃいますけれども、もしも全世界の皇帝、世界の皇帝というのがいて、全世界の国民から世界中の人々から愛されて、尊敬を受けて、その模範に従って、立派な君子、聖人君子のような世界の皇帝がいたと想定します。その皇帝の下には世界40億名の人々が慕って、その命令に従順に従っているとしますが、もしもそのような皇帝が、世の始めから終わりまでずっと生きていたとしたら、何兆何京億のものすごい人々を従える皇帝になります。
ところで天使には9の階級があって、その一番下が天使で、その上が大天使、座天使などなど続いています。するとその一番下の階級の天使の一位が、私たち一人ひとりに、この世の始まってから終わりまで一人ひとりに与えられるので、私たち全人類のこの世の始まってから終わりまでの数よりも、天使の数は更にもっと大きい事になります。しかもそれだけではなく、天使たちは村や町やあるいは団体にも守護の天使として与えられますし、地球の守護の天使、火星の守護の天使、天体の守護の天使もあります。それですから、9の階級の全ての天使、ケルヴィム、セラフィムまでを全てを集めたとしたら、それはもっと大きな数になります。人間の想像を超えるほどの数の天使たちがいる事になります。
その天使を治める最高の天使が、今では「大天使聖ミカエル」だと言われています。昔はルチフェルが支配していましたけれども、ルチフェルが堕ちてしまったので、その代わりに大天使ミカエルがその天軍の総帥として立てられました。
ファチマに来たのはおそらく大天使聖ミカエルではないかと言われていますけれども、全世界の皇帝と比べたらもっとすごい権力と力を持った天使がやって来て、私たちに教えてくれるのです。この天使が跪いて、額づいて、身を平伏して、
「私は天主を信じ、礼拝し、希望し、御身を愛します。私は御身を信じない人々、礼拝しない人々、希望しない人々、御身を愛さない人々に代わって赦しを願います。」
これを3回唱えました、心から唱えました。畏れ多く平伏して、天主に赦しを求めつつ祈りました。そして子供たちに、「これと同じようにお祈りをしなさい。イエズス様とマリア様の聖心は、あなたたちの祈りに注意深く耳を傾けています」と教えてくれました。
天使たちの最も高貴な職務というのは何かというと、「主を礼拝して、主の為に愛と礼拝を捧げて、そしてその前に平伏して、主を信ぜず、礼拝せず、希望せず、愛さない人々の代わりに赦しを乞い求める」この役割だったのです。これが最も高い天使が、ポルトガルの平和の天使が子供たちに教えてくれた務めの、自分の務めの祈りでした。
「これと同じようにしなさい」と。「イエズス様の聖心、マリア様の御心はその祈りに非常に極めてよく耳を傾けるから。」
そればかりではありません。2回目に出現された時には、いきなりルチアの家の井戸端に現れて、「一体お前たちは何をしているのか?さぁ、お前たちは時間を無駄にしている時間はないぞ。この世の人生はすごく短いのだ。あっという間にこの地上から離れて天国にお前たちは行くのだから。一体何をしているのか。祈りなさい、たくさん祈りなさい」と言いました。
まさに11月、死者の月で、この言葉を天使たちは私たちに聞かせてくれるかのようです、「お前たちはこの地上にほんの束の間しか居る事ができない。すぐに死を迎えなければならない。既に多くの霊魂たちは、もうこの地上を去って行った。死者の事を考える月だ。お前たちもすぐそうなる。昨日は彼ら。今日はお前だ。明日はお前だ。この地上は祈る為にあるのだ。」
それで天使は言葉を続けて、「イエズス様とマリア様の聖心は、」ここでも至聖なる「聖心」という言葉が出ました、「イエズス様とマリア様の聖心は、お前たちに特別の計画がある、憐れみの計画を持っている。」また2回目の御出現でも、イエズス様とマリア様の聖心の話が出ました。一体どんな計画かというと、天使は言葉を続けます、「祈りと犠牲を、いとも高き者に続けて捧げなさい。」
ルチアは、「一体犠牲はどうやって捧げたら良いのか?その犠牲を捧げるというのはどうしたら良いのだろうか?」と聞くと、「全ての事を犠牲として捧げなさい。特に償いの行為として、罪人の回心の祈りとして、全てのものを天主様に捧げなさい」と言いました。「そうすれば、平和を呼び求める事ができるから。」
また同じ主題に戻って、「主がお前たちに送る全ての苦しみを、従順な心を以て耐え忍びなさい。そしてそれを受け入れなさい」と言いました。
天使は祈りを捧げる事はできますけれども、いけにえを捧げる事はできません。苦しみを捧げる事はできません。天使たちは人間の事をきっと羨ましく思っているに違いありません。何故ならば私たちは、祈りといけにえを捧げる事ができるからです。
「特に天主が送る苦しみをいけにえとして捧げなさい、受け入れてそれを捧げなさい」と天使は子供たちにお願いしました。
そればかりではありません。第3回目の時にも天使が現れて、今度は御聖体とカリスを持って来て、それを空中に浮かせながら、やはり同じように跪いて、額を地面に付けて額づいて、最高の天使である者が、御聖体の前で全く無に等しいものとして額づいて、
「いとも至聖なる三位一体よ、聖父と聖子と聖霊よ、我は御身を礼拝し奉る。私は全世界の御聖櫃の中におられるイエズス・キリストの御体、御血、御霊魂、人性そして天主性を全て、罪の償いとして、冒瀆、瀆聖、そして無関心の罪を償う為にこれをお捧げ致します。そしてイエズス様の聖心とマリア様の汚れなき御心の無限の功徳によって、罪人の回心をお願いします」と祈りました。
天使は更に私たちに、祈りと私たちの祈りと私たちの苦しみを捧げるのみならず、「イエズス・キリストの祈りと、イエズス・キリストの苦しみを、御聖体を捧げるように。イエズス様の聖心とマリア様の御心の無限の功徳を通して、罪人の回心を願うように」と教えてくれました。「私たちはイエズス様とマリア様の無限の功徳を頂いたので、これを捧げなさい。これを通して罪人の回心を祈りなさい」と教えてくれました。
そればかりではありません。罪の償いの為の聖体拝領をルチアに子供たちにさせました。ルチアには御聖体を、二人のジャシンタとフランシスコにはカリスから御血を飲ませました。既に初土の信心の先駆者であるかのように、子供たちは償いの聖体拝領さえもしました。
これは一体私たちに何を教えているかというと、「私たちのこの人生で一番大切な事は、この『祈る事』、『罪の償いと罪人の回心の為に犠牲を捧げる事』である。これこそが最も私たちの人生で大切な事であって、最も有効な時間の使い方であって、これこそがイエズス様とマリア様の聖心の憐れみの計画であって、この祈りに耳をよく傾けておられて、この祈りこそ最も聖心に気に入るものである」という事を教えています。
私たちは今日この初金曜日に、イエズス様の聖心の訴えにもう一度耳を傾けて下さい。
「私は、私と共に悲しんでくれる者を探したけれども誰もいなかった。私を慰める者を探したけれども見つける事ができなかった。」
でもイエズス様は今日はこうおっしゃることでしょう。
「例外がある。それは、このマリア様の汚れなき御心の聖堂に集まった、集うこの霊魂たちは例外だ。この霊魂たちは私たちに大きな慰めを与えてくれた。私が悲しんでいる時に共に悲しんでくれた。私が慰めを求めている時に慰めを与えてくれた」と大きな喜びをお持ちだと思います。
ここに集う霊魂たち、私たちは、天主の御恵みで、「はい、ここにいます」「お慰めしたいと思います」とイエズス様に言う事ができますように。
今日、イエズス様の訴えとそして天使の呼びかけに応える事に致しましょう。私たちも天使に真似て、償いの祈りと償いを果たす事に致しましょう。まさにファチマのメッセージは20世紀の私たちの為にあります。聖伝の信仰を守る私たちの為にあります。
では、マリア様の汚れなき御心の御助けによって、このファチマの天使の模範に従う事ができますように、イエズス様の呼びかけに寛大に応える事ができるように、御取次ぎをお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
聖ピオ十世会日本のお説教・講話がここに掲載されています。