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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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秋田巡礼-お説教-2016年5月6日フォルティン神父様「天主が私たちになさった全ての事、その偉大な憐れみに対してなされる忘恩を償うことが求められている」

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2016年5月6日 秋田巡礼 至聖なるイエズスの聖心の随意ミサ
フォルティン神父様御説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

私たちは孤児です。私たちには名前がありません。服もありません。食べ物もありませんでした。留まる場所もありませんでした。

天主御父は、私たちを憐れみ給うたのです。私たちを養子に相続して下さいました。私たちに名前を下さいました。服もくれました。留まる場所もくれました。食べ物もくれました。私たちを自分自身のものとして世話をして下さいます。これは天主の憐れみです。

では私たちはどのように、主に対してどのような態度を取っているでしょうか?主が私たちに下さった憐れみをちゃんと感謝して、それをありがたく思っているでしょうか?

私たちは孤児であって、御自分の家に私たちを招いて下さいました。そればかりではなく一度ばかりではなく、いつも常に続けて私たちに与え続けて下さっています。

天主様が私たちに下さるそれほどもたくさんのお恵みと宝物を、私たちは拒否する、或いはそれを十分に使い切っていません。そればかりか、私たちはいつも常に、主を侮辱して罪を犯しています。

もしもどこかの孤児、親なしの子供を自分の家に招いたとしたら、そして私たちがこの子の為に一生懸命やった、全てを与えてやったのに、この子が何も感謝もしなかったら、私たちは本当にびっくりして傷付いてしまいます。

でも、これがいつも私たちが天主に対してしている事です。天主は私たちにいつも与え続けているのに、私たちはそれをありがとうとも思わず、それを拒否して、侮辱しているのです。

天主は私たちに偉大な憐れみを注いでおられます。イエズス・キリストは天から私たちの元に降りて来て、そして私たちの間で生活するという御謙遜をお持ちでした。天主は、私たちも謙遜になり、その天主と、天主に接触する事ができる、天主の事を理解する事ができるように望んでおられます。

もしも私たちが天主様のものを受け入れる器となろうとするならば、天主様以外のものを全て外に出してしまわなければなりません。私たち自身を全く忘れきって、最も大切なものだけに集中しなければなりません。天主がもしも天から下に地上に来られて、憐れみをされたのなら謙遜を見せたのなら、私たちも謙遜になって私たち自身を忘れきって、私たちの傲慢を出しきってしまわなければなりません。

天主と私たちの接触ポイントは、「謙遜」です。格言の書には旧約聖書には、「天主は傲慢な者に逆らう」と。謙遜さえあれば、天主様が下さる私たちの全ての恵みを私たちが受ける事ができて、その恵みは私たちを変える事ができます。

このミサはイエズスの聖心のミサですけれども、このイエズスの聖心は聖マルガリタ・マリア・アラコックに現われて、イエズス様がマルガリタ・マリア・アラコックに現れた時に聖女はイエズス様に聞かれました、「一体なぜ私をお選びになったのですか?」と。その解答は、皆さんが今考えている通りです、「何故ならば、考えは、それはお前が考えている通りだ。何故ならば、お前が全く憐れな存在だから。つまりお前は謙遜だから。」

聖女に現れた時、イエズス様の聖心は血が滴り出て、そして茨の冠を被せられていました。これは人間の忘恩、そして感謝しない心を表しています。つまり天主が私たちになさった全ての事、その偉大な憐れみに対してなされる忘恩です。イエズス様の聖心から私たちに流れる全ての恵みに対する忘恩です。それを私たちが感謝しないからです。私たちはそのようなお恵みを、あたかももう中古の価値がないものであるかのように取り扱います。私たちはイエズス様から受けたその恵みを感謝致しません。

イエズス様はこのような忘恩、そして感謝しない心に対して償いを求めています。私たち自身の罪の償いを求めています。私たちの無関心、そしてまた私たちの隣人の無関心をも償うように求めています。それは多くの、より多くの霊魂たちを主に立ち戻らせる為です。イエズス様が私たちに下さる恵みを感謝して、そしてそれをよく受け取りましょう。

特に今日は無原罪の聖母の騎士の、聖伝の騎士の創立記念日です。5月6日、16年前に創立されました。この無原罪の聖母の騎士会は、多くの霊魂たちを天主へと立ち戻らされました。これは天主の憐れみの御業です。聖マキシミリアノ・コルベは道具として使われていました。長崎で偉大な仕事をされました。これは全て、多くの霊魂を主に立ち戻らせる為です。また多くの罪人の回心の為に、祈り、犠牲を捧げる為です。

ですから、私たちの主が私たちに下さるその御恵みを感謝し、そして私たちに下さるその道具たちをも感謝致しましょう。このミサでは、この主の恵みを感謝する恵みを乞い求めましょう。そして主が与えて下さる御恵みを全て利用する御恵みをも乞い求めましょう。また私たちは以前孤児であり、今では天主様に依存しているという事を自覚する恵みも乞い求めましょう。そして私たちに与えられる御恵みを将来、その全てを使い尽す事ができる事をもお祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

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