アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2017年6月17日(土)に大阪で聖伝のミサを捧げました。そのときの説教をご紹介いたします。
2017年6月17日(土)証聖者司教聖グレゴリオ・バルバディコのミサ
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年6月17日、聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日を祝っています。聖バルバディーコというのは、1625年にベニスで生まれ、非常に古くからの貴族の家に生まれました。
博士号を2つ取って、当時戦争で、特にプロテスタントの戦争で苦しんでいたヨーロッパは、ウェストファリア条約で平和を築こうとしていました。その法律家として、弁護士として参加したところ、教皇大使のキジ枢機卿に、「お前は法律家よりも司祭となった方が良いのではないか」と言われて、司祭になり聖職者となるのです。けれども、後に自分を司祭になるように勧めて下さった方が、教皇アレクサンダー七世となると、自分は司教様となりパドワの司教様となり、そして自分の司教としての務めを一生懸命務め、そして特に貧しい人の為に心を使い、神学生の教育や、特にトリエント公会議での平和を一生懸命守ろうとして、最後に72歳で霊魂を天主に返して、ヨハネ二十三世によってつい最近列聖された大聖人です。
特にこの聖グレゴリオ・バルバディーコは、子供たちに貧しい人たちに特に親切を尽して、自分の家具や服や持ち物を皆与えてしまったほどでした。
今日この御ミサの後に、いつものように公教要理があります。公教要理では聖書の地理を、少しだけ皆さんと復習したいと思っています。
来月のミサの予定です。6月30日・7月1日にミサがあります。
6月30日には求道者の女性の方が洗礼を受けようとされるので、どうぞお祈りなさって下さい。7月1日にはこのここで結婚式があります。結婚式に皆さんどうぞいらして下さって、この結婚なさる新しいカトリックの家庭を築こうとする方の為に、たくさんお祈り下さい。
7月はレネー神父様がまた主日にミサをして下さいます。それから7月13日の木曜日から14・15日と、特にファチマのマリア様の御出現のお祝いをしたいと思っています。皆さんがいらっしゃる事をお待ちしております。
「よくやった。お前は良い忠実なしもべだ。お前は少ない事に忠実であったから、お前にたくさんのものを委ねよう。お前の主の喜びの中に入れ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日を祝って、福音の中で、5タレントを委ねられた人と2タレントを委ねられた人が、この自分の頂いたタレントを生かして、「さあ、見て下さい。5タレントを下さいましたけれども、もう別の5タレントを儲けました。どうぞ全部受けて下さい。」「良いしもべよ。」そしてその報いとして、5タレントをはるかに超える巨大な富を委ねられて、主の喜びの中に永遠の命の中に入る、という逸話が例えが読まれました。
この5タレント2タレントの話を読んでいると、ベニスのとても有名な貴族で、先祖代々頭も良いし、とても体力が堅固で、大富豪の家に生まれたグレゴリオ・バルバディーコの、その5タレントを受けた、そして更にそれを使って多くを儲けた霊魂がいると思えば、実は2タレント、少ししか与えられなかったけれども、例えば田舎の貧しい羊飼いに生まれて、そして学校にも勉強にもろくにずっと行かなかったけれども、しかし自分が与えられた、マリア様から受けた特別のお恵みを一生懸命使って、その血筋も、健康も、知性も、長く生きたわけでもないのだけれども、ほんのちょっとした人生だったにもかかわらず、頂いたタレントを使って、たくさんの功徳を積んで、大聖人になった小さな子供たちの事を思い出しました。
教皇様がファチマに行って列聖して下さった、聖ジャシンタと聖フランシスコという二人の子供たちです、二人の羊飼いの子供たちなのです。マリア様の御出現を受けて、たった2年と2年半の内に、病気の内にもう病気で頭が痛くて、苦しくて、お祈りもできなかったにもかかわらず、射祷を唱えたり、短いお祈りをたくさん唱えたり、苦しみを捧げたりして大聖人になりました。死後100年も経たない内に、聖人として全世界の人から称賛を受けるほどになりました。本当の小さな子供だったにもかかわらず、大聖人になりました。
そこで、今日聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日です。が、この子供たちが受けた2タレントのお恵みを黙想する事を提案したいと思っています。
この子供たちは、受けた2タレントをどうやって使って、どうやって大聖人になったのだろうか?そして聖グレゴリオ・バルバディーコさえも羨むようなあっという間の聖徳を積んで、あっという間に聖人になってしまって、列聖されて、そしてその秘密は何だったのか?という事を黙想したいと思っています。
2タレントの1つは、それはマリア様の特別のお恵みでした。それはマリア様がこの子供たちに6回お現れになって、ファチマで今から100年前にお現れになって、ご自分のお姿をお見せになったという事です。特にこの子供たちにとって決定的だったのは、この6月だったのです。100年前の6月13日でした、2回目の御出現でした。子供たちはもう「天国に行く」という事を約束されていました。マリア様が6月13日に現れた時に、ルチアは子供たちを代表してこう聞きます、「あなた様は私に何をお望みですか?」
ルチアの素晴らしいところは、マリア様がお現れになるとすぐに、「あなたのお望みは何ですか?」と聞く事でした。いつも私たちはお祈りする時にマリア様に、「これをして下さい。」「これをして下さい」と言いがちですけれども、ルチアは、「マリア様のお望みは何ですか?」とまず聞きました。
そうすると、マリア様は3つの事を言いました、「毎月13日にここに来て下さい。それから毎日ロザリオを唱えて下さい。第3に、読み書きの勉強して下さい。私が望んでいる事は後で言いましょう」と言いました。
すると今度は、このマリア様が望んでいる事を聞いたので、自分は自分の望み言います。といっても、自分の個人的な望みではなくて、人から頼まれた事でした、「病気の人が一人いるので、この方を治して下さい。」するとマリア様は、「もしもその方が回心するならば、罪を捨てて天主様の元に行くならば、今年中に治るでしょう。」
それを聞くと、今度は自分の事を言います、「マリア様、私たちを天国に連れて行って下さい!」ルチアの関心はこれでした、「天国に行きたい。この素晴らしい美しいこの御方のいらっしゃる、『私は天国からの者です』と仰ったこの元に行きたい。」これでした。
するとマリア様は答えます、「はい、ジャシンタとフランシスコはすぐに天国に行けますよ。でもあなたは、もう少しこの地上に残らなければなりません。何故かというと、イエズス様があなたを使って、私が人々に知られて愛されるように、あなたを使う事を望んでおられるからです。イエズス様はこの地上に、私の汚れなき御心の信心が確立される事を希望されています。」
マリア様はここで非常に謙遜に、「希望されています」という、「願っています」という事を言うのです。でもイエズス様は後に、「私は熱くこれを望む」「要求する」とはっきりと仰るのですけれども、マリア様は「そのように御望みなのです」と、この時は言います。
するとルチアはちょっと残念がって、「えっ、私一人、ここで一人で残らなければなりませんか?お友達たちと別れなければならないのですか?」という事を心配します。すると、「おぉルチア、がっかりしないで下さい。そんなにあなたは苦しんでいますか?がっかりしないで下さい、悲しまないでほしい。私は決してあなたを見捨てたりしません。私の汚れなき御心はあなたの避難所です。」もちろんルチアのみならず、私たちすべての人々の避難所です。「そして天主様へと導く道となるでしょう。がっかりしないで下さい。決して捨てません、見放しません。」マリア様は、ルチアの傍にいつもいて助けて下さるという事を約束しました。
「もしもこの汚れなき御心の信心を実践する人には、私は救いを約束します。そのような人は、天主様にとってとても大切に思われて、私によって天主の玉座の上に飾られた、天主の玉座をきれいに飾る花のように大切にされるでしょう」と言って、マリア様はこの6月のお話を終えました。
するとこの6月には、お話を終えると同時に、そしてこのビジョンが終わる直前に、マリア様は手を広げて光を出すのです。マリア様からたくさんの光が出ました。その光はルチアはすぐに、「これは天主様の光である」という事が分かりました、「天主様御自身の中である」という事が分かりました。するとこの子供たちは、「自分がこの光に包まれていて、天主様の光の中に浸って、浸り込んでいる」という事が分かりました。
そしてマリア様はご自分の手に、自分の御心を初めてお見せになりました。人類の歴史の中で、マリア様がご自分の御心をこうやって皆の前に見せたのは、この時が初めてです。6月のイエズス様の聖心の月でした。マリア様もこの月にご自分の御心を見せました。そしてこの御心は、イエズス様の聖心と同じように茨の冠で被せられていて、棘が刺さっていました。そして炎が轟々と燃えていた御心でした。
何で棘が刺さっているかという事を、子供たちはすぐ理解しました、「人類が犯している罪の為に、マリア様が傷付いている。そして冒辱されている。悲しんでおられる。だからこの御心は汚れなき御心は、私たちに罪の償いを要求している」という事が子供たちに分かりました。
これがファチマを研究する人々の中で一致した意見ですが、「この6月のこのマリア様の汚れなき御心のビジョンが、一番大切なメッセージで、そしてこのこれが子供たちの、二人の子供の人生を変えた」と言います。
2つのタレントのもう1つは、子供たちはそのビジョンを見ただけではなく、それを深く理解して、その償いをする為の力を得たという事です。その償いのお恵みを得たという事です。
フランシスコは言うのです、「あぁ、天使を見たのは本当にきれいだった。天使の事が僕は好きだ。それでもマリア様の方がもっときれいだ。マリア様が好きだ。」「イエズス様、イエズス様も好きだ。イエズス様が一番きれいだ。でもマリア様も天主様も、とても悲しんでおられた。本当に悲しそうだった。だからその天主様を慰めたい。祈りと犠牲で慰めたい。あぁ、慰めたい。」これだけでした、この事で頭がいっぱいでした。
フランシスコは御出現の後にすぐに病気になるのですけれども、長い病気で苦しむのですけれども、ルチアがフランシスコに聞くのです、「フランシスコ、苦しい?苦しいの?」するとフランシスコは、「うん、とっても苦しい。でもいいの、大丈夫。何故ならこれで、マリア様とイエズス様の悲しみをお慰めするから。」
子供たちの逸話はたくさんあります。近くに住んでいた貧しい子供たちがいたのです。この子供たちは食べ物がなくて、いつも御貰いに来ました。すると、「ああ、ちょうど良い機会だ」と言って、自分の持っていたお弁当とか水筒をみな子供たちにあげてしまうのです。そして自分たちは暑い夏に、飲み物も食べ物もなくて、ハアハアしながら耐えているのです。
そして、あまりにも小さなジャシンタもフランシスコも苦しそうで、苦しそうで、もうゼーゼー言っているので、ルチアが心配して、「じゃあ隣の家に、このおばさんにお水を貰いに行って来るからね。」「うん。」と言って、するとおばさんがとても親切で、「ああ、じゃあ冷たいお水とご飯もあげるから。」ルチアが持って来ると、「いらない。食べない。」「え?食べなさいよ。」「マリア様をお慰めするから、罪人の回心の為に捧げします。」どうしても食べませんでした。
そこでルチアはせっかく貰ったお弁当を羊にやったり、羊にやるように水を石に注いだりしなければなりませんでした。
この二人の子供たちは機会があると、何かの機会で苦しまなければならないと、「罪人の回心の為に、天主様をお慰めする為に、罪によって悲しんでいる主を慰める為に」と言って、それを犠牲に捧げていました。
ある時ジャシンタが、あまりにも小さいのでとても苦しくて、「もうダメだ」と泣き出している時には、フランシスコは、「あっ!イエズス様には捧げないの?」「あっ捧げる!捧げるから!」と、思い出したように捧げる。それから「じゃあ、一緒に歌を歌おう」とか、いつも小さな苦しみ、或いは祈りをたくさん捧げていました。そのこの事によって、この子供たちは大聖人になりました。
ではこの私たちはどのように、この聖バルバディーコ、或いはこの聖ジャシンタと聖フランシスコの生涯を見て、どのような今日は遷善の決心を立てたら良いでしょうか?
私たちもこのマリア様の、ファチマのマリア様のメッセージや、マリア様の汚れなき御心の要求されている事をよく知りました。ですから「タレントを頂いた」という事に等しいのです。このタレントをこのまま土の中に埋めてしまってはいけません。何とかしてこの受けた知識を、この秘密を使わなければなりません。そしてそれを倍にして、イエズス様にマリア様にお返ししなければなりません。
どうしたら良いでしょうか?
ぜひ今日は、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、またイエズス様の御聖体に対して犯される罪を償う為に、どうぞ御聖体拝領をなさって下さい。
今から100年前の1917年6月13日には、子供たちはマリア様とその御心だけを見ました。しかしルチアはそれの12年後に、トゥイという所でそのバックグラウンドを見ます。
実はマリア様のその御心の光の、自分たちが受けた光のそのバックグランドは、十字架のイエズス様と、三位一体の聖父と聖霊と、そしてその聖心から流れる御血と、御聖体とカリスと、そこから光がマリア様へと全て出て、実はマリア様のその汚れなき御心のバックグラウンドには、三位一体の神秘と、御聖体の神秘と、イエズス様の聖心の神秘が隠れていた、入っていた。そしてそれを全てマリア様の汚れなき御心を通して、光として与えられているのだ、という事を、今から88年前の6月に見るのです。これがファチマの最も深い核心でした。
二人の子供たちはそれを見ずに聖人になりましたが、私たちにはその知識も与えられています。ですから今日はどうぞ、償いの意向で御聖体拝領をなさって下さい。
また私たちの日常の生活で起こる苦しい事や悲しい事、嫌な事、侮辱された事、嫌がらせをされた事、辛い事、悲しい事、たくさん起こります。「何でこんなに親切をしたにもかかわらず、理解されなかった。」「ほんのちょっとした事なのに、何か全部が悪いように言われた。」或いはもう、「親切で言ったら、悪口が返ってきた。」或いは「意地悪があった」等々、そのようなものを私たちは、「あっ!」イエズス様をお愛しする為に、罪人の回心の為に、教皇様の為に、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、という意向でどうぞお捧げ下さい。私たちもこの二人の子供たちと同じように、あっという間に大聖人になります。
第3は、これはもしもよかったら、という事で提案したいのですけれども、私たちは8月15日に聖母行列を、ファチマのマリア様の聖母行列を企画しています。何故かというと、マリア様は私たちの家庭や私たちの教会だけのものではなくて、日本の国の全ての人々の母として私たちを祝福して下さるように、この公道を通って歩いて頂いて、そして私たちの為に日本全国の為に、お祈りと祝福を下さるように、マリア様のご同行をお願いしたいと思っているのです。
それで警察にも届け出て、その「公道を、8月15日にマリア様と共に聖母行列をします」という事で許可を取ってあります。是非このマリア様の聖母行列に、皆さんに是非来て頂きたいなぁと思っています。
特に日本では、多くの子供たちがお母さんの胎内で殺されています。2015年の1年だけで、3分に1人の赤ちゃんが殺されたのだそうです。本当は日本の刑法では、それは犯罪なので罰しなければならないのですけれども、或る法律があって、「何かの理由があれば、そうしてもよい」という抜け道ができているのです。それが1948年7月13日に作られました。
その後約70年ほど、ずっと赤ちゃんがお母さんの中で、叫びの声もあげられずに亡くなっていて、そしてその数は、第二次世界大戦で日本の軍人や民間人が亡くなったよりも12倍も多くの赤ちゃんたちが、罪のない子供たちが亡くなっています。それを全部計算すると、おそらく30秒に1人の赤ちゃんとか、そのような数になるのだと思います。
夜も昼もほんの数分の間に、何人もの子供たちが、日本の国民が亡くなっているという大戦争が今、知らないうちに行われています。
ですから8月15日には、「その戦争が終わりますように、是非マリア様にお祈りをお願いしたい。そしてまた私たちもその罪の償いをしたい」と思っています。ですからもしもよろしかったら、皆さんそしてお友達の方と一緒に、マリア様と共に、この罪の償いの為に、聖母行列ができたらと思っています。
では今日は、聖グレゴリオ・バルバディーコと、聖ジャシンタ、聖フランシスコ、またマリア様の汚れなき御心に、私たちもその頂いたタレントを上手く利用して、倍に生かして、マリア様にイエズス様にそれをお返しする事ができますように、お祈り致しましょう。そしてそうする事によって、イエズス様からこの言葉を聞く事ができますように。
「よしよし、よくやった。良い忠実なしもべよ。お前は小さなものに忠実であったので、大きなものを委ねよう。お前の主の喜びの中に入れ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
2017年6月17日(土)に大阪で聖伝のミサを捧げました。そのときの説教をご紹介いたします。
2017年6月17日(土)証聖者司教聖グレゴリオ・バルバディコのミサ
小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は2017年6月17日、聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日を祝っています。聖バルバディーコというのは、1625年にベニスで生まれ、非常に古くからの貴族の家に生まれました。
博士号を2つ取って、当時戦争で、特にプロテスタントの戦争で苦しんでいたヨーロッパは、ウェストファリア条約で平和を築こうとしていました。その法律家として、弁護士として参加したところ、教皇大使のキジ枢機卿に、「お前は法律家よりも司祭となった方が良いのではないか」と言われて、司祭になり聖職者となるのです。けれども、後に自分を司祭になるように勧めて下さった方が、教皇アレクサンダー七世となると、自分は司教様となりパドワの司教様となり、そして自分の司教としての務めを一生懸命務め、そして特に貧しい人の為に心を使い、神学生の教育や、特にトリエント公会議での平和を一生懸命守ろうとして、最後に72歳で霊魂を天主に返して、ヨハネ二十三世によってつい最近列聖された大聖人です。
特にこの聖グレゴリオ・バルバディーコは、子供たちに貧しい人たちに特に親切を尽して、自分の家具や服や持ち物を皆与えてしまったほどでした。
今日この御ミサの後に、いつものように公教要理があります。公教要理では聖書の地理を、少しだけ皆さんと復習したいと思っています。
来月のミサの予定です。6月30日・7月1日にミサがあります。
6月30日には求道者の女性の方が洗礼を受けようとされるので、どうぞお祈りなさって下さい。7月1日にはこのここで結婚式があります。結婚式に皆さんどうぞいらして下さって、この結婚なさる新しいカトリックの家庭を築こうとする方の為に、たくさんお祈り下さい。
7月はレネー神父様がまた主日にミサをして下さいます。それから7月13日の木曜日から14・15日と、特にファチマのマリア様の御出現のお祝いをしたいと思っています。皆さんがいらっしゃる事をお待ちしております。
「よくやった。お前は良い忠実なしもべだ。お前は少ない事に忠実であったから、お前にたくさんのものを委ねよう。お前の主の喜びの中に入れ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日を祝って、福音の中で、5タレントを委ねられた人と2タレントを委ねられた人が、この自分の頂いたタレントを生かして、「さあ、見て下さい。5タレントを下さいましたけれども、もう別の5タレントを儲けました。どうぞ全部受けて下さい。」「良いしもべよ。」そしてその報いとして、5タレントをはるかに超える巨大な富を委ねられて、主の喜びの中に永遠の命の中に入る、という逸話が例えが読まれました。
この5タレント2タレントの話を読んでいると、ベニスのとても有名な貴族で、先祖代々頭も良いし、とても体力が堅固で、大富豪の家に生まれたグレゴリオ・バルバディーコの、その5タレントを受けた、そして更にそれを使って多くを儲けた霊魂がいると思えば、実は2タレント、少ししか与えられなかったけれども、例えば田舎の貧しい羊飼いに生まれて、そして学校にも勉強にもろくにずっと行かなかったけれども、しかし自分が与えられた、マリア様から受けた特別のお恵みを一生懸命使って、その血筋も、健康も、知性も、長く生きたわけでもないのだけれども、ほんのちょっとした人生だったにもかかわらず、頂いたタレントを使って、たくさんの功徳を積んで、大聖人になった小さな子供たちの事を思い出しました。
教皇様がファチマに行って列聖して下さった、聖ジャシンタと聖フランシスコという二人の子供たちです、二人の羊飼いの子供たちなのです。マリア様の御出現を受けて、たった2年と2年半の内に、病気の内にもう病気で頭が痛くて、苦しくて、お祈りもできなかったにもかかわらず、射祷を唱えたり、短いお祈りをたくさん唱えたり、苦しみを捧げたりして大聖人になりました。死後100年も経たない内に、聖人として全世界の人から称賛を受けるほどになりました。本当の小さな子供だったにもかかわらず、大聖人になりました。
そこで、今日聖グレゴリオ・バルバディーコの祝日です。が、この子供たちが受けた2タレントのお恵みを黙想する事を提案したいと思っています。
この子供たちは、受けた2タレントをどうやって使って、どうやって大聖人になったのだろうか?そして聖グレゴリオ・バルバディーコさえも羨むようなあっという間の聖徳を積んで、あっという間に聖人になってしまって、列聖されて、そしてその秘密は何だったのか?という事を黙想したいと思っています。
2タレントの1つは、それはマリア様の特別のお恵みでした。それはマリア様がこの子供たちに6回お現れになって、ファチマで今から100年前にお現れになって、ご自分のお姿をお見せになったという事です。特にこの子供たちにとって決定的だったのは、この6月だったのです。100年前の6月13日でした、2回目の御出現でした。子供たちはもう「天国に行く」という事を約束されていました。マリア様が6月13日に現れた時に、ルチアは子供たちを代表してこう聞きます、「あなた様は私に何をお望みですか?」
ルチアの素晴らしいところは、マリア様がお現れになるとすぐに、「あなたのお望みは何ですか?」と聞く事でした。いつも私たちはお祈りする時にマリア様に、「これをして下さい。」「これをして下さい」と言いがちですけれども、ルチアは、「マリア様のお望みは何ですか?」とまず聞きました。
そうすると、マリア様は3つの事を言いました、「毎月13日にここに来て下さい。それから毎日ロザリオを唱えて下さい。第3に、読み書きの勉強して下さい。私が望んでいる事は後で言いましょう」と言いました。
すると今度は、このマリア様が望んでいる事を聞いたので、自分は自分の望み言います。といっても、自分の個人的な望みではなくて、人から頼まれた事でした、「病気の人が一人いるので、この方を治して下さい。」するとマリア様は、「もしもその方が回心するならば、罪を捨てて天主様の元に行くならば、今年中に治るでしょう。」
それを聞くと、今度は自分の事を言います、「マリア様、私たちを天国に連れて行って下さい!」ルチアの関心はこれでした、「天国に行きたい。この素晴らしい美しいこの御方のいらっしゃる、『私は天国からの者です』と仰ったこの元に行きたい。」これでした。
するとマリア様は答えます、「はい、ジャシンタとフランシスコはすぐに天国に行けますよ。でもあなたは、もう少しこの地上に残らなければなりません。何故かというと、イエズス様があなたを使って、私が人々に知られて愛されるように、あなたを使う事を望んでおられるからです。イエズス様はこの地上に、私の汚れなき御心の信心が確立される事を希望されています。」
マリア様はここで非常に謙遜に、「希望されています」という、「願っています」という事を言うのです。でもイエズス様は後に、「私は熱くこれを望む」「要求する」とはっきりと仰るのですけれども、マリア様は「そのように御望みなのです」と、この時は言います。
するとルチアはちょっと残念がって、「えっ、私一人、ここで一人で残らなければなりませんか?お友達たちと別れなければならないのですか?」という事を心配します。すると、「おぉルチア、がっかりしないで下さい。そんなにあなたは苦しんでいますか?がっかりしないで下さい、悲しまないでほしい。私は決してあなたを見捨てたりしません。私の汚れなき御心はあなたの避難所です。」もちろんルチアのみならず、私たちすべての人々の避難所です。「そして天主様へと導く道となるでしょう。がっかりしないで下さい。決して捨てません、見放しません。」マリア様は、ルチアの傍にいつもいて助けて下さるという事を約束しました。
「もしもこの汚れなき御心の信心を実践する人には、私は救いを約束します。そのような人は、天主様にとってとても大切に思われて、私によって天主の玉座の上に飾られた、天主の玉座をきれいに飾る花のように大切にされるでしょう」と言って、マリア様はこの6月のお話を終えました。
するとこの6月には、お話を終えると同時に、そしてこのビジョンが終わる直前に、マリア様は手を広げて光を出すのです。マリア様からたくさんの光が出ました。その光はルチアはすぐに、「これは天主様の光である」という事が分かりました、「天主様御自身の中である」という事が分かりました。するとこの子供たちは、「自分がこの光に包まれていて、天主様の光の中に浸って、浸り込んでいる」という事が分かりました。
そしてマリア様はご自分の手に、自分の御心を初めてお見せになりました。人類の歴史の中で、マリア様がご自分の御心をこうやって皆の前に見せたのは、この時が初めてです。6月のイエズス様の聖心の月でした。マリア様もこの月にご自分の御心を見せました。そしてこの御心は、イエズス様の聖心と同じように茨の冠で被せられていて、棘が刺さっていました。そして炎が轟々と燃えていた御心でした。
何で棘が刺さっているかという事を、子供たちはすぐ理解しました、「人類が犯している罪の為に、マリア様が傷付いている。そして冒辱されている。悲しんでおられる。だからこの御心は汚れなき御心は、私たちに罪の償いを要求している」という事が子供たちに分かりました。
これがファチマを研究する人々の中で一致した意見ですが、「この6月のこのマリア様の汚れなき御心のビジョンが、一番大切なメッセージで、そしてこのこれが子供たちの、二人の子供の人生を変えた」と言います。
2つのタレントのもう1つは、子供たちはそのビジョンを見ただけではなく、それを深く理解して、その償いをする為の力を得たという事です。その償いのお恵みを得たという事です。
フランシスコは言うのです、「あぁ、天使を見たのは本当にきれいだった。天使の事が僕は好きだ。それでもマリア様の方がもっときれいだ。マリア様が好きだ。」「イエズス様、イエズス様も好きだ。イエズス様が一番きれいだ。でもマリア様も天主様も、とても悲しんでおられた。本当に悲しそうだった。だからその天主様を慰めたい。祈りと犠牲で慰めたい。あぁ、慰めたい。」これだけでした、この事で頭がいっぱいでした。
フランシスコは御出現の後にすぐに病気になるのですけれども、長い病気で苦しむのですけれども、ルチアがフランシスコに聞くのです、「フランシスコ、苦しい?苦しいの?」するとフランシスコは、「うん、とっても苦しい。でもいいの、大丈夫。何故ならこれで、マリア様とイエズス様の悲しみをお慰めするから。」
子供たちの逸話はたくさんあります。近くに住んでいた貧しい子供たちがいたのです。この子供たちは食べ物がなくて、いつも御貰いに来ました。すると、「ああ、ちょうど良い機会だ」と言って、自分の持っていたお弁当とか水筒をみな子供たちにあげてしまうのです。そして自分たちは暑い夏に、飲み物も食べ物もなくて、ハアハアしながら耐えているのです。
そして、あまりにも小さなジャシンタもフランシスコも苦しそうで、苦しそうで、もうゼーゼー言っているので、ルチアが心配して、「じゃあ隣の家に、このおばさんにお水を貰いに行って来るからね。」「うん。」と言って、するとおばさんがとても親切で、「ああ、じゃあ冷たいお水とご飯もあげるから。」ルチアが持って来ると、「いらない。食べない。」「え?食べなさいよ。」「マリア様をお慰めするから、罪人の回心の為に捧げします。」どうしても食べませんでした。
そこでルチアはせっかく貰ったお弁当を羊にやったり、羊にやるように水を石に注いだりしなければなりませんでした。
この二人の子供たちは機会があると、何かの機会で苦しまなければならないと、「罪人の回心の為に、天主様をお慰めする為に、罪によって悲しんでいる主を慰める為に」と言って、それを犠牲に捧げていました。
ある時ジャシンタが、あまりにも小さいのでとても苦しくて、「もうダメだ」と泣き出している時には、フランシスコは、「あっ!イエズス様には捧げないの?」「あっ捧げる!捧げるから!」と、思い出したように捧げる。それから「じゃあ、一緒に歌を歌おう」とか、いつも小さな苦しみ、或いは祈りをたくさん捧げていました。そのこの事によって、この子供たちは大聖人になりました。
ではこの私たちはどのように、この聖バルバディーコ、或いはこの聖ジャシンタと聖フランシスコの生涯を見て、どのような今日は遷善の決心を立てたら良いでしょうか?
私たちもこのマリア様の、ファチマのマリア様のメッセージや、マリア様の汚れなき御心の要求されている事をよく知りました。ですから「タレントを頂いた」という事に等しいのです。このタレントをこのまま土の中に埋めてしまってはいけません。何とかしてこの受けた知識を、この秘密を使わなければなりません。そしてそれを倍にして、イエズス様にマリア様にお返ししなければなりません。
どうしたら良いでしょうか?
ぜひ今日は、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、またイエズス様の御聖体に対して犯される罪を償う為に、どうぞ御聖体拝領をなさって下さい。
今から100年前の1917年6月13日には、子供たちはマリア様とその御心だけを見ました。しかしルチアはそれの12年後に、トゥイという所でそのバックグラウンドを見ます。
実はマリア様のその御心の光の、自分たちが受けた光のそのバックグランドは、十字架のイエズス様と、三位一体の聖父と聖霊と、そしてその聖心から流れる御血と、御聖体とカリスと、そこから光がマリア様へと全て出て、実はマリア様のその汚れなき御心のバックグラウンドには、三位一体の神秘と、御聖体の神秘と、イエズス様の聖心の神秘が隠れていた、入っていた。そしてそれを全てマリア様の汚れなき御心を通して、光として与えられているのだ、という事を、今から88年前の6月に見るのです。これがファチマの最も深い核心でした。
二人の子供たちはそれを見ずに聖人になりましたが、私たちにはその知識も与えられています。ですから今日はどうぞ、償いの意向で御聖体拝領をなさって下さい。
また私たちの日常の生活で起こる苦しい事や悲しい事、嫌な事、侮辱された事、嫌がらせをされた事、辛い事、悲しい事、たくさん起こります。「何でこんなに親切をしたにもかかわらず、理解されなかった。」「ほんのちょっとした事なのに、何か全部が悪いように言われた。」或いはもう、「親切で言ったら、悪口が返ってきた。」或いは「意地悪があった」等々、そのようなものを私たちは、「あっ!」イエズス様をお愛しする為に、罪人の回心の為に、教皇様の為に、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、という意向でどうぞお捧げ下さい。私たちもこの二人の子供たちと同じように、あっという間に大聖人になります。
第3は、これはもしもよかったら、という事で提案したいのですけれども、私たちは8月15日に聖母行列を、ファチマのマリア様の聖母行列を企画しています。何故かというと、マリア様は私たちの家庭や私たちの教会だけのものではなくて、日本の国の全ての人々の母として私たちを祝福して下さるように、この公道を通って歩いて頂いて、そして私たちの為に日本全国の為に、お祈りと祝福を下さるように、マリア様のご同行をお願いしたいと思っているのです。
それで警察にも届け出て、その「公道を、8月15日にマリア様と共に聖母行列をします」という事で許可を取ってあります。是非このマリア様の聖母行列に、皆さんに是非来て頂きたいなぁと思っています。
特に日本では、多くの子供たちがお母さんの胎内で殺されています。2015年の1年だけで、3分に1人の赤ちゃんが殺されたのだそうです。本当は日本の刑法では、それは犯罪なので罰しなければならないのですけれども、或る法律があって、「何かの理由があれば、そうしてもよい」という抜け道ができているのです。それが1948年7月13日に作られました。
その後約70年ほど、ずっと赤ちゃんがお母さんの中で、叫びの声もあげられずに亡くなっていて、そしてその数は、第二次世界大戦で日本の軍人や民間人が亡くなったよりも12倍も多くの赤ちゃんたちが、罪のない子供たちが亡くなっています。それを全部計算すると、おそらく30秒に1人の赤ちゃんとか、そのような数になるのだと思います。
夜も昼もほんの数分の間に、何人もの子供たちが、日本の国民が亡くなっているという大戦争が今、知らないうちに行われています。
ですから8月15日には、「その戦争が終わりますように、是非マリア様にお祈りをお願いしたい。そしてまた私たちもその罪の償いをしたい」と思っています。ですからもしもよろしかったら、皆さんそしてお友達の方と一緒に、マリア様と共に、この罪の償いの為に、聖母行列ができたらと思っています。
では今日は、聖グレゴリオ・バルバディーコと、聖ジャシンタ、聖フランシスコ、またマリア様の汚れなき御心に、私たちもその頂いたタレントを上手く利用して、倍に生かして、マリア様にイエズス様にそれをお返しする事ができますように、お祈り致しましょう。そしてそうする事によって、イエズス様からこの言葉を聞く事ができますように。
「よしよし、よくやった。良い忠実なしもべよ。お前は小さなものに忠実であったので、大きなものを委ねよう。お前の主の喜びの中に入れ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。