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Channel: Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた
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Attention ! Easter Sunday Mass in Tokyo. Traditional Latin Mass SSPX Japan

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Ave Maria Immaculata!
My dearest Brethren!
Good evening!
This evening, the Japanese government declared state of emergency for seven prefectures including Tokyo and Osaka for the period of one month until May 6.
Please note that this declaration. based on a recently-enacted law, requests and instructs people in the affected areas to stay at home and many public and commercial businesses to close during the period, it does not stipulate penalties in most cases.
Accordingly, we are going to organize our Easter Sunday Mass in Tokyo.
We are contemplating to have Easter Masses at a bigger and more spacious place, in such a way that you are assured to have recommended social distancing while attending Mass.
Last Sunday, i.e. on Palm Sunday, 57 brethren, including small children, had grace to attend the Mass. Deo gratias!
For the Easter Sunday, we would like to organize three (3) Masses so that at each Mass, approximately 20 faithful would attend.
If Shinkansen train continues to serve, if all goes OK, I hope to have:9 am Sung Mass,11 am Low Mass,12:15 Low Mass.
I think many would want to attend the 11 am Mass and only few for 9 am Mass. To distribute the number of attendees even, I strongly encourage you to come to 9 am Mass.
However, I will confirm you later, when I got more information on Mass schedule.
I will tell you about the new venue for the Mass, when I know the precise details. As of now, there are uncertainties.
Please stay tuned. Come back here to check out often.
Please pray, by the way, for the eternal repose of the soul of our faithful's brother who passed away today. R. I. P.
Coming Good Friday, it is a day of fasting and abstinence! Be generous! Pray and offer penance for the rapid coming to end of the Coronavirus! Oh Lord! Have mercy on us!
So, my dearest Brethren and Friends! See you at Easter Sunday Mass!
God bless you always!
Fr Thomas Onoda




聖ピオ十世会の「聖トマス・アクィナス神学校」における昨年の枝の主日の動画

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
聖ピオ十世会の「聖トマス・アクィナス神学校」における昨年の枝の主日の動画を御紹介いたします。





シュナイダー司教はマーシャル・テイラーとのインタビューの中で聖ピオ十世会について語る

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
参考資料です。
シュナイダー司教様は、マーシャル・テイラーとのインタビューの中で、聖ピオ十世会について語っています。

シュナイダー司教は、新しいミサにより、カトリック生活の中心が、一種のプロテスタント化を受けた、私たちは極めて特別な時代に生きている、と言われます。
将来、私たちはルフェーブル大司教に感謝するだろう、と。「私は、この日の来ることを確信している。今、これが起こりつつある。それを見つつある。」


イエズスは罪に対する非常な憎しみを私たちに教える。しかし罪人に対しては愛と憐みに満ちた愛に満ちて赦そうとされる。

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
2020年3月21日(土)四旬節第3主日の後の土曜日のミサ聖ピオ十世会司祭 小野田神父 説教

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。今日は2020年3月21日、四旬節第3主日の後の土曜日のミサを行なっております。
今日このミサの後の感謝の祈りの後に、コロナウィルスの疫病の一日も早い終息を願って、短い御聖体降福式を行ないたいと思っております。どうぞいらして下さい。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、
⑴ まず指定巡礼教会に霊的に行きましょう。
⑵次に旧約聖書から、ダニエルとスザンナの話これを黙想して、
⑶次に福音の女について黙想する事にします。
⑷そして最後に、私たちは遷善の決心を立てる事に致しましょう。

⑴ 指定巡礼教会は、旧約聖書のスザンナと同じスザンナですけれども、これはローマの殉教者の聖スザンナから取られています。その祝日は8月11日です。
そしてこの聖スザンナは、教皇カリウスという方の姪御さんでした。とても高貴な生まれで、カトリックの熱心な信者で、美しい知性的な女性でした。
ところが、ローマ皇帝のディオクレチアヌスという、キリスト教を迫害する有名な皇帝がいたのですけれども、その息子ガリレウス・マキシムから求婚をされました。ところが聖スザンナは既に、「終生貞潔を守る」という誓願を立てていたので、「残念だけれども、結婚はできない」と、その申し込みを拒否しました。それに怒ったローマ皇帝によって聖スザンナは殉教しました。
今日その指定巡礼教会に、私たちは霊的に巡礼して、ミサをする事になっています。

⑵ 第2に、旧約のスザンナの話は有名です。
これは初代のカトリック信者はいつもこの事をよく知っていました。そしてカタコンベに行くと、スザンナと思われる祈りをする女性が、「オランテ」という、「祈りをする女性」という名前で、聖画がイコンに描かれています。
この旧約のこの話は、読めばすぐそのままですけれども、罪無く迫害を受け、罪無くユダヤ人あるいは異教徒たちから、ありもしない讒言、あるいは告発を受けて、迫害を受け、そして圧迫を受けていた、カトリック教会の象りでした。
「まさにこのスザンナのように、私たちは今圧迫を受けている。しかしイエズス様は、天主なるダニエルは、私たちカトリック教会を守って下さる。そして罪の無い霊魂たちを守って下さる」という強い信頼から、この聖スザンナがとても有名でした。
しかし、この旧約聖書のこの話だけを見ると、ここに、旧約時代の限界が見えてきます。旧約では、確かに罪の無い者を守る事はできたけれども、しかし罪を犯した者に対しては、死が待っていた。残酷な刑罰が待っていた。そしてそれへの恐れを以って、それを、罪を犯さないようにさせていた。

⑶ところが最後の第3の点、福音では、私たちの主のその愛と憐れみは、大きく表現されています。旧約ではできなかったその限界を、イエズス様は遙かに超えます。
「罪」に対しては、イエズス様がどれほどの事をするかという事は、ゲッセマニの園にてと、あるいは十字架の道行きと、この十字架に付けられたイエズス様を見れば分かります。罪に対する非常な憎しみと、そして罪の結果は恐るべきものである、という事を私たちに教えます。
しかしイエズス様は、愛と、憐みに満ちた愛に満ちて、「罪人」に対しては、それを赦そうとされます。ここに新約の、イエズス様の聖心の満ち溢れる愛が見えてきます。私たちもそれを垣間見る事ができます。
皆さんもご存知の通り、読めばすぐ分かる通り、幕屋祭の時に、ユダヤ人たちは現行犯で罪の女を逮捕してきました。おそらくこの女性は弱さから婚姻の約束を破って、罪を犯してしまいました。
そこでおそらく涙ながらに、ユダヤ人の前で連れて来られた時に、もうこのまま石殺しにされてしまう、死刑になるという事を覚悟していた事でしょう。涙を流しながらおそらく、痛悔の念と、自分の弱さを、至らなさを悔い、そして悲しんでいた事に違いありません。
そしてうなだれて、引きずられて来てユダヤ人たちに囲まれて来ると、ユダヤ人たちの心はイエズス様の目から見れば、この女性、弱さの為に罪を犯したこれよりも、更に邪悪だ、という事を知っていました。
この女性に対して全く関心が無く、ただ法律を守るという事にも実は関心がなく、実は律法を守る事に関心もなく、実はイエズス様を何とか告発したい、言葉尻を捉えて何か悪いところを見つけたい、それだけの為に、彼女は連れられて来たからです。
イエズス様はそのような人々を見て、その相手をしようとされなかったように思われます。地面に座って、何かを書いておられます、砂に。教父たちによると、「この告発をしてきた人々の犯した罪を、その心の中に隠れているその罪を、一つ一つ書いていた」と言われています。
そしてイエズス様は彼らに、「それでは、罪の無い者から最初に石を投げろ」と仰います。
そして、「ところで、この男は一体何を書いているのだろう?何をやってるんだろう?」と興味本意でこう見ると、自分がやった、あの日あの時のあの事を、よく書かれている、という事を見て、そして自分が石を投げる事ができない、「お前、これやっただろう」という事を、老人から一人一人、何も言わずに、「やばい。」
実はこの現行犯で捕まえられた女性よりも更に酷い事がある、という事を一人一人帰って行きます。
そしてしばらくすると、イエズス様は辺りを見回して、「誰もお前に石を投げないのか?そういう人はどこにいるのか?」と聞くと、「誰もいません。」
するとイエズス様は、もちろんイエズス様は、彼女を死罪にする事ができる裁判官でした。そして罪の無い御方でした。彼女に石を投げる事ができる、罪の無い方でした。
しかしイエズス様も仰います、「私も、お前を断罪しない。もう罪を犯すな」と、憐れみと愛に満ちて、彼女をそのまま家に帰らせます。
この女は今後一切、決して罪を犯さなかった事に違いありません。イエズス様のその憐れみにどれほど感謝した事でしょうか。

⑷ちょうど現代、コロナウィルスあるいはその他で、私たちは何か罰を受けようとしているようにも思われます。
しかし私たちは、イエズス様の御憐れみと、全能の力に信頼致しましょう。私たちを憐み、罪を赦して下さるイエズス様に、回心の実りを捧げる事に致しましょう。
イエズス様はそのような私たちを見て、「私ももう、お前たちを罰しない。もう、これで十分だ。コロナもこれで終息するだろう」と仰るに違いありません。そして、「もはやこれで罪を犯さずに、平和に生きるように」と仰るに違いありません。
マリア様に是非お祈り致しましょう。このイエズス様のその憐みに信頼して、罪の回心、罪を忌み憎む、そして罪を犯さない生活をする御恵みを、マリア様の御取り次ぎで受ける事ができますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。













Explanations for the next Sunday, April 12, 2020

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Ave Maria Immaculata!
My dearest Brethren!
Next Sunday, the Easter mass will take place at a special location - 'IRIYA Hall' near Iriya/Uguisudani/Ueno Stations.


AveMariaImmaculata!MydearestBrethren!Goodevening!Thisevening,theJapanesegovernmentdeclaredstateofemergencyforsevenprefecturesincludingTokyoandOsakafortheperiodofonemonthuntilMay6.Pleasenotethatthisdeclaration.basedonarecently-enactedlaw,requestsandinstructspeopleintheaffectedareastostayathomeandmanypublicandcommercialbusinessestocloseduringtheperiod,itdoesno...Attention!EasterSundayMassinTokyo.TraditionalLatinMassSSPXJapan


Explanations for the next Sunday, April 12, 2020
1. Special location for the measures taken due to Coronavirus.
1-a. Three(3) masses will take place at a special location - 'IRIYA Hall' near Iriya/Uguisudani/Ueno Stations.
1-b. Please remember to bring with you a piece of paper which has the access information to the special mass location and a map.
2. Mass of Easter Sunday
2-a. The celebrant will be Fr Onoda and the first mass will begin at 9:00 a.m.
2-b. We reserved the biggest room - we usually have less than 60 people attending the Sunday mass, including small children, but in order to secure recommended social distance, there will be three Masses (!).
09:00 Sung Mass11:00 Low Mass12:30 Low Mass
According to our experience, we expect (suspect) most of the faithful would like to attend the 11 am Mass. However, understanding the purpose of having three Masses, we recommend you to attend other Masses than that of 11 o'clock. This is only to secure your social distancing.
2-c. As the room we will use is essentially a conference room, it has a hard floor - carpeted concrete - and not tatami. If you think you might have a problem kneeling there, please bring some towel or cushion with you.
Please kindly inform your friends about this change. We also suspect that this kind of information does not spread as efficiently as we wish.
With many many thanks for your kind understanding and your cooperation, we look forward to seeing you at the Easter Mass!
God bless you!

東京では復活の主日のミサの会場:東京都台東区入谷1-27-4プラーズ入谷に変更

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様!
東京では、来る4月12日復活の主日のミサの会場が、いつもとは別の場所に変更になりました。ご注意ください!
東京都台東区入谷1-27-4 プラーズ入谷 『入谷ホール』の一番大きいお部屋を予約してあります。
社会的距離(隣りの人との距離)を保つ為に、一回ごとのミサが20名ほどになることを期待しております。
ミサの時間は、次の通りです。三回のミサのどれかをお選びになっていらしてください。
09:00 歌ミサ11:00 読唱ミサ12:30 読唱ミサ

今までの経験から、午前11時00分のミサに多くの方々が集まることが予想されています。
ミサが三回あるという趣旨をご理解の上、なるべく午前11時のミサ以外に与るようになさってください。😓🙇
12:30 読唱ミサには、あまり参加者がないことも予想されています。🤔😑🥺

私たちの主の御復活のミサが捧げられることにイエズス様、マリア様に、深く感謝いたします。
ミサの会場を準備して下さる愛する兄弟姉妹の方々には、深く深くお礼申し上げます。多くの祝福がありますように!
私も、愛する兄弟姉妹の皆様が御復活の喜びに満たされ、祝福を受けられるように、全力を尽くします。
その日は、大阪の聖母の汚れなき御心聖堂で復活の徹夜祭を祝った後、復活の主日の早朝一番の新幹線で東京に向かいます。この新幹線がまだ動いている限り、時間通りミサを執行いたします。
また、先日の経験から、多くの方々が告解の秘跡を望んでおられます。次のミサを時間通り行う為に、しばらくの間は秘跡を最優先して、準秘跡の祝福はお休みといたします。ご理解ください。コロナウイルスが終息して、ミサを複数しなくても良いようになりましたら、また祝福も再開いたします。宜しくお願いいたします。
現在さまざまな理由でミサに来られなかったり、あるいは韓国のように司祭がその地を訪問できない状況にある場所の信者の方々ために、先週と同じく、朝9時のミサをインターネットで生中継する予定です。
Next Sunday, the Easter mass will take place at a special location - 'IRIYA Hall' near Iriya/Uguisudani/Ueno Stations.
【詳しい道順】住所: 東京都台東区入谷1-27-4 会場の名前:プラーズ入谷 『入谷ホール』
( 南北に走る昭和通り(国道4号)の東側にある、「加瀬の貸し会議室」という黄色い看板のついた11階建のビル)
交通:東京メトロ日比谷線「入谷」駅3番出口より徒歩3分(またはJR山手線・京浜東北線「鴬谷」駅より徒歩11分)(またはJR常磐線・山手線・京浜東北線「上野」駅より徒歩15分)
地下鉄日比谷線入谷駅では 目黒方面行の側の出口「竜泉方面改札」から出ると、駅構内はおよそ徒歩6分、地上にでてからおよそ1分。(北千住方面行きの出口は、昭和通りの西側に、中目黒方面行きの出口は、昭和通りの東側にあるとのこと。ビルは昭和通りの東側。)
JR鶯谷駅では 南改札口を利用して南口から出ると駅と線路の南側に出るが、出口から左に曲がって陸橋を渡ると広い言問通りに出る。そのまま歩いていくと 昭和通り(西側)に出る。電車を降りてからおよそ16分。
なお、会場の床面は コンクリートの上に薄いカーペット敷きの可能性があります。床面が硬くて、跪きに困難な方もいらっしゃるかもしれません。クッション性のある敷物等をご持参することをお勧めします。











ミサの時に、5000人のみならず、イエズス様に従う私たちに御自分の体を増やし飽きるまで御恵みで満たし養う

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2020年3月22日(主日)四旬節第4主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 小野田神父 説教(東京)

“Laetare Jerusalem”「エルサレムよ、喜べ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン
愛する兄弟の皆さん、今日四旬節のど真ん中、第4主日、そして教会は、カトリック教会の信徒の私たちに向かって、「エルサレムよ、喜べ!」と言っています。
では今日はこのミサに従って、
(1)今日、指定巡礼教会「エルサレムの十字架」、一体これはどんな所なのか?
(2)次に書簡、書簡書ではやはり、エルサレムについて語られます。「新しいエルサレム」です。つまり「私たち」の事です。これについて黙想しましょう。
(3)そして次に、今日は福音では「パンの増加」について語られます。私の思うにはこれは「十字架」の事、十字架のいけにえの象りです。
ですから、この福音と書簡を合わせると、「エルサレムにおける聖十字架が見えてくる」、これを今日は、皆さんと一緒に黙想したいと思っています。

⑴「エルサレムの聖十字架教会」というのは、ローマにある、十字架の聖遺物を安置する教会です。
聖ヘレナが、つまりコンスタンティノ、ローマ皇帝のお母様が、聖地エルサレムに行って、イエズス様の架かった聖なる十字架の聖遺物を、ローマに持って来ました。そして自分の住んでいた家、その家は当時“Domus Sessoriana”と言われていたのですけれども、“Caelius”と言う丘の上に建てられていた大きな家を、これを聖十字架を安置する為の御聖堂に変えて、そしてこの家、自分の家を奉献しました。
それ以来その聖ヘレナの家は、「ローマにおけるエルサレム」、後には「エルサレムの聖十字架教会」と呼ばれるようになりました。
今日は霊的に私たちはそこに巡礼する事になります。ですから心をローマの聖十字架教会に馳せる事に致しましょう。
⑵第2に、書簡では、新約聖書の優位、素晴らしさを示す為に、聖パウロはモーゼが十戒を受けたシナイ山、そしてそこから受けたマンナや、あるいはモーゼがそこまで辿った紅海、海の水を渡っていた事など、それの中心地である「シナイ山」と、新約の私たちの母「新しいエルサレム、天のエルサレム」についての比較があります。
皆さんもよくご存知の通り、モーゼの紅海、渡った紅海は紅い海は、洗礼の象りでした。モーゼが受けたマンナは、御聖体の前兆でした。そしてモーゼがその上で受けた十戒、シナイ山、これは私たちが遂に新約で受ける聖霊の愛の炎、私たちの心に刻まれる愛の掟の前兆でした、前のしるしでした。
そしてモーゼの教えたシナイの旧約の教えは、隷属の奴隷の、恐れの教えでした。なぜ「奴隷の」というかと言うと、恐れには2つあるからです。
1つは「奴隷のような恐れ」、もう1つは「子供のような恐れ」。
奴隷のような恐れというのはつまり、「主人から罰せられるのが恐ろしいから、私はこれを守る、これをする」という恐れの事です。その隷属の奴隷のような恐れに基づくのが、旧約時代でした。モーゼの受けた教えでした。そして罪人を厳しく罰する掟でした
新約は、恐れは恐れですけれども、子供のような恐れであって、子供のような心であって、「天主聖父を悲しませる事を恐れる、罪を犯して、天主の聖心に背いてしまう事を恐れる」「罰ではなくて、その心に適わない事を恐れる」子供の愛の恐れであって、そしてしかもこの新しい教えは、新約の教えは、罪を罰するのではなく、罪を赦す、憐れみの教えでした。
そしてこの新約の優位はどこに現れるかと言うと、「来たるべき、本物のマンナであるイエズス・キリストの御体によって、御聖体によって私たちが養われ、イエズス・キリストと一致する」というところに最高に完成させられます。

⑶第3のポイントは、今日イエズス様が5000人の男の人々を、子供・女性を含まない男、“viri, quinque mília.” 男5000人を、たった5切れのパンと、そして2匹の魚で充分に満たして、そして更に、余ったその残りのパン・魚を集めてみたら、12の大きなカゴにいっぱいになった、満ち溢れたという、本当に起こった奇跡について、私たちは読みました。
もしもそのような今日光景に出会ったら、私たちは一生忘れない事でしょう。5000人の大群衆が、たったほんのちょっとのパン切れで養われた。たくさん食べて、食べて、食べて、そして満たされた。どれほど嬉しかった事でしょうか。
彼らは砂漠のイエズス様を付いて、イエズス様の聖心を聞こうとして、イエズス様の御跡を慕って、一体、将来の事も、あるいはどうするべきだろうか、という事も考えずに、おそらく信頼して、付いてきた事でしょう。
イエズス様はそのような人々を、決して空腹で野垂れ死にさせるような事はありませんでした。その御摂理と憐みとの心が、この奇跡に現れています。天主イエズス・キリストの全能の愛が、ここに滲み溢れています。「彼らはどれほどお腹が空いているだろうか」と、私たちの体の事をさえも心配して下さる、イエズス様。
ヨハネはこの事をよく覚えていました、「これは過越の少し前だった。」「座っている所には、草がたくさん生えていた」等々、詳しい事を覚えています。
もちろん私たちがよく知っているように、これは、来たるべき過越の時に、最後の晩餐の時に、イエズス様が成そう、成立しようとする、「御聖体の秘跡」のいわば象りでした。
イエズス様はこの砂漠に付いて来た5000人の男たちとその家族たちだけではなく、イエズス様に付いて砂漠のようなこの世を歩む、巡礼する、天国のエルサレムまで巡礼しようとする私たちの事をも、考えていました。
そして私たちを単なるパンで養うのではなく、御自分の御体と、御自分の流す御血によって養おうとされます。
この今日福音で読んだこの奇跡は、そのもっと素晴らしい事が、今日皆さんの目の前で、この祭壇の上で、実現します。何故かというと、この祭壇は、新約のカルワリオであって、今皆さんが与っているのは、「十字架のいけにえの再現」であるからです。
あたかも皆さんは、エルサレムのカルワリオの丘に居て、そしてイエズス様の十字架のその効果を、今受けようとしています。これがカトリックの教えです。ですから私たちは、どんな事があっても、このミサを挙げ続けたいと願っています。
パドレ・ピオは言いました、「地球が存在する為には、太陽よりもミサがある方がもっと必要だ。」もうちょっと正確な言い回しを使うと、「地球にとって、ミサが無いよりも、太陽が無い方がまだ存在できる」と。それほど、このミサの重要性を分かっていたのが、聖パドレ・ピオでした。
そしてこのミサの時に、イエズス様は5000人のみならず、無数の世の終わりに至るまでの、イエズス様に従う私たちに、御自分の体を増やして、飽きさせるほどまで御恵みで満たして、私たちを養ってくれようとしています。
このイエズス様のこの奇跡が、今この目の前で行なわれるという事を黙想すると、私たちの思い起こすものは、「何と、イエズス様の愛の深さ、イエズス様の憐みの深さか」という事です。
イエズス様は憐み深く更に、今日のジェスチャーを以って別の事も象徴しています。
それは、今日の福音では、イエズス様はパンの奇跡の時に、「弟子たち」を「使徒たち」を使ってなさいました。
新約時代において、カトリック教会の司祭を以って、イエズス様は、全く同じことをします。もしも使徒たちが配らないのならば、このパンの奇跡は起こりません。
もしも司祭が存在しないならば、新約のカトリック司祭が存在しないならば、この御聖体も作られる事ができられません。
最後の晩餐の時に、イエズス様は御聖体を制定しましたが、それと同時に、新約の司祭、新しい司祭職を制定しました。十字架のいけにえを日々私たちの祭壇の上で再現させる、実現させる、もう一度それを目の前に現存させる、その権能を持った司祭職を作りました。
ですから、カトリックの司祭というのは、「イエズス様のいけにえである、十字架のいけにえ、ミサ聖祭」と非常に深く結び付いています。
カトリックの司祭の最も核心的な能力は、まさにここにあります。イエズス様の御体を聖変化させる事、パンの実体を、全くイエズス・キリストの御体に聖変化させる事、「全実体変化」という大奇跡を行なって、今日福音で読んだ奇跡よりも、更に偉大な事を毎日、ミサの祭壇の上で行なう、という事です。
カトリックの司祭は、プロテスタントの牧師や、あるいは離教の教会の正教会等の司祭とは全く違います。イスラム教のイーマン等とは全くレベルが違います。
唯一、カトリック司祭だけが、イエズス・キリストの代理者であって、使徒たちから受けた、脈々と途切れる事なく受けた、司祭職を続けているものです。私たちがこのミサを捧げ続ける為には、この聖伝の司祭が、カトリックの教えを変えずに行ない、そしてミサを、聖変化をさせ続ける司祭がどれほど必要でしょうか。
これは、私たちが傲慢の為にこう言うのではなく、しかしイエズス様の御望みによって、私たちが天国のエルサレムに届く為にも、この秘跡が制定されたからです。「御聖体」と「司祭職」。
では今日、教会の精神に従って喜び、そしてイエズス様に感謝する事に致しましょう。
そして復活祭まで、ますますこの御聖体が毎週日曜日に主日にここで捧げられますように。そして私たちの間から、あるいは日本から、聖なる司祭たちがたくさん出てきますように。若い青年たちが、イエズス様の御業を続ける為に、自分をイエズス様に全く捧げて奉仕する事できますように。
その御恵みを、今日ミサでお祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。














Laetareの主日に、教会は私たちに何故喜ぶ事を求めているのか?その理由は?

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2020年3月22日(主日)四旬節第4主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 小野田神父 説教(大阪)

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。今日は2020年3月22日、四旬節第4主日のミサを捧げております。
今日、この聖伝のラテン語のミサに初めていらした方に、心から歓迎致します。
このミサの後に感謝のお祈りがありますけれども、聖体拝領後の祈りなどをして後に、この前の主日のように終課を、グレゴリオ聖歌による夜の最後のお祈りをラテン語で歌いたいと思っています。10分かそれぐらいのものです。もし時間がありましたらいらして下さい。どうぞそのまま残って一緒に聖歌歌って下さい、お祈りなさって下さい。
来週の3月29日も、御受難の第1主日のミサがあります。私がフィリピンに戻る事ができなくなったからです。
これから毎週、復活の主日までずっとミサがある予定です。もしも状況によっては、その後ずっと主日のミサがあるかもしれません。お祈り下さい。


「喜べ。」
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン

愛する兄弟の皆さん、今日四旬節の第4主日、四旬節のど真ん中に来て、教会は私たちに、「喜べ!」という叫びを聞かせてくれます。
その喜びのあまり教会は、普通は四旬節では紫の祭服を着ていますけれども、それに白を混ぜて、喜びの色を混ぜて、バラの祭服を着る事を願っています。
そしてこの喜びのあまり、伝統によると、ローマの教皇様は教会の公益者に、黄金で出来たバラの花を授けるのです。
けれども、私たちはマリア様に教会の最も偉大なる公益者、私たちを最も守って下さり、私たちにミサを毎週のように主日に下さり、ミサを捧げる事ができるように助けて下さっていらっしゃっているマリア様に、愛の心を、黄金のバラを捧げようという有志の方がバラを作って下さいました。私たちもマリア様に愛のバラを捧げたいと思っています。
今日、ではこの喜びの、“Laetare”の主日に、教会は私たちに一体何を、何で喜ぶ事を求めているのでしょうか?その理由を今日黙想しながらミサを捧げる事を提案します。
3つポイントがあります。
1つは、指定巡礼教会。これが喜びと関係あるからです。何故かというと、その指定巡礼教会の秘密は、
第2の点、書簡と、
そして第3の点、福音にあると私は思ってるからです。
そこで皆さんと一緒にこの事を黙想しつつ、教会と共に喜びに深く、そして特に「復活祭が近くなった」というこの喜びに深く入って行く事に致しましょう。

ではまず第1のポイント、指定巡礼教会、それは霊的に私たちがその教会に心を馳せるのですけれども、そして伝統によると、実際にそこに行って教皇様はミサを捧げる習慣があったのですけれども、それは今回は、ローマにある「エルサレムの聖十字架教会」です。
この教会は、元々はコンスタンティノローマ皇帝のお母様の家でした、“Domus Sessoriana”。そして“Caelius”という丘の上に建てられた大きな家ですが、聖ヘレナがエルサレムまで巡礼に行って、聖十字架の本当のイエズス様の架かった十字架の聖遺物をその大部分を、ローマまで持って来ました。
そしてそのあまりにも貴重な聖遺物を、どこに置こうか。自分の家を提供しました。そして自分の家を聖遺物を保管する教会として変えてしまいました。
今でもその教会はあります、“Santa Croce ”「エルサレムの聖十字架教会」ここはローマにとって、まさにエルサレムそのものでした。
ですから今日、この聖十字架教会に私たちは行くのですけれども、なぜかというと、私たちは、「新しいエルサレム」であるからです。そして喜びの元は「十字架」にあるからです。もう少しこの黙想を深めていきましょう。

⑵第2の点は書簡です。書簡は聖パウロが、旧約のモーゼと新約のイエズス・キリストの違いを比較して、新約がどれほど優位に立っているか、どれほど完成されているか、という事を強調します。
もちろん皆さんは、愛する皆さんは、四旬節の間、モーゼのやった40日間の断食や、あるいはモーゼが砂漠でユダヤ人たちにマンナを与えた、あるいは石を叩いて水を与えた、紅海を渡った、等という事を黙想してきました。これはもちろん、聖パウロによれば、来たるべき新約の前兆、象りでしかありません。
そしてそのモーゼが頂いた十戒は、シナイ山でのものでした。天主がまさにモーゼに姿を御見せになって、十戒を2つの石版に刻んで渡し、そしてものすごい恐ろしい天変地異のような、大自然をも震えるほどの恐ろしい光景をユダヤ人たちに見せてモーゼに見せて、もしも十戒に、そして天主の掟に背く事があれば、どれほど恐ろしい罰が待っているか、どれほど天主の御稜威は恐ろしいか、という事を教えました。
旧約の掟は、ユダヤ人たちをして、「恐れ」によって守らせるものでした。
しかも皆さんもご存知の通り、恐れには2種類あります。1つは「奴隷」のような恐れと、もう1つは「子供」のような恐れです。
奴隷のような恐れというのは、「ご主人様が、もしも命令通りしなかったらどれほど恐ろしい罰を与えるか、それを恐れて罰を恐れて、罰を受ける事を恐れて、それを守る」という奴隷のような恐れです。旧約が出来たのはまさにこれでした。
しかし、自由の、子供の私たち、新しいエルサレムの私たちは、聖霊降臨、エルサレムで聖霊降臨を受けました。つまり聖霊が私たちの心に愛の掟を、2つの掟を、「全てを超えて天主を愛し」「隣人も我が身の如く愛する」という2つの掟を、私たちの心に肉に刻んで下さいました。
私たちは確かに恐れますけれども、私たちの恐れは、子供のような恐れです、「天主を悲しませる事を、愛するが故に恐れる。もしもこのような事をしたら、三位一体は、天主聖父は、イエズス様は、聖霊は、御悲しみになるだろう。だからそれはだけは嫌だ。それを、天主を悲しませる事を恐れる」と、子どものような恐れを、愛を持っています。
そしてこの愛の完成は、御聖体によって与えられます。
モーゼが砂漠で与えたのはこの世の肉体のためだけのパンでした。しかしイエズス様は、「私は、天から降りる生けるパンである。私を食する者は死んでも死なない。永遠の命を持つ。」

⑶第3の点は、今日の福音です。
福音では、過越の近くになると、5000人の男性が、もしも子供や女性を含めると、更に大きい数の人々が、イエズス様を慕って、その御話を聞こうと、あるいはイエズス様から何か奇跡の御恵みを受けようと、砂漠に付き従います。おそらくその人数を見たら、甲子園さえも埋まって満席になってしまったに違いありません。
そしてそのような人たちが、何も食べるものも無く、そして砂漠にいるのを見て、イエズス様は彼らの肉体の事も、健康の事も、お腹の事も考えます、「ああ、どうしよう。」何と優しい天主でありましょうか。「イエズス様の御配慮は、私たちの全てに及ぶ。霊的な、そして肉体的な善に及ぶ」という事を、これを以って表しています。
何故かというと、イエズス様はたった5切れのパンと、2匹の魚によって、5000人の大群衆を充分食べさせて、満腹させて、しかもそれを残りを集めたら、大きなカゴに12個、それが溢れるばかりになった、とあるからです。
何と寛大で、何と私たちにたくさん与えようと願っている方でしょうか。全能の憐み深い愛でしょうか。
もちろんこれは序の口です。
実は、愛する兄妹の皆さん、今日ミサに与っていらっしゃる皆さんは、それよりも更に素晴らしい奇跡を、今日受けようとしているからです。
霊的に私たちは、砂漠のようなこの世を、天のエルサレムまで巡礼をしています。そして私たちを養おうと、たとえ私たちが何万人であろうと何百万人であろうと、大阪のあるいは日本国民の全てであろうと、イエズス様はそれを全て養って、更に十分余るほどの力を持っています。
どのようにするかというと、「御聖体」を以って私たちを養おうとされます。今日のこのパンの奇跡は増加の奇跡は、まさに来たるべき過越、復活祭の直前で、もうすぐイエズス様が制定されようとする「御聖体の秘跡」の前兆でありました。その予告でありました。
そればかりでなくイエズス様は、「弟子たち」を通じてこれを配りました。使徒たちによって配りました。
それと同じように、最後の晩餐の時、その御自分の御復活のすぐ近くになると、御聖体の秘跡、このミサ聖祭を制定する、そして私たちを養おうとするのみならず、使徒たちの後継者をも私たちに残そうと考えられました。それが「叙階の秘跡」です。「カトリックの司祭職」です。
カトリックの司祭というのは、その核心はどこにあるかというと、「ミサ聖祭を立てる事」にあります。
もっとはっきり言うと、「ホスチアを、パンを、イエズス・キリストの御体にそのものに変えてしまう事」です。「パンの実体を、イエズス・キリストの実体に変える事」です。これをカトリックの用語で、「全実体変化」と言います。聖変化させる事です。
まさにこの事に、カトリックの司祭の最も高貴な、最も最高の権能が、力が現れます。これを以ってこそ、カトリックの司祭は、天使たちよりもはるかに大きな、偉大な者となります。
何故かというと、真の天主イエズス・キリストを、天におられて復活されているイエズス様を、この祭壇に来て下さるように命ずる事ができるからです。
そしてその瞬間、司祭がそうした瞬間、聖変化の言葉を唱えた瞬間、イエズス様は天から本当に、それに従って、私たちの目の前に降って下さるからです。そしてパンは、イエズス・キリストの本当の体になるからです。
そして司祭のこの人間の儚い手を以って、イエズス様が御自分を、皆さんの元に与えられて食されようと望んでおられます。そして御自分の御体を以って、御血を以って、私たちを養おうと、そして私たちと1つになろうと願っています。
今日福音で読んだ歴史上の事実、このパンの増加の奇跡は、私たちが今目の前で行なわれるこのミサ聖祭の大奇跡の予告に過ぎません。私たちはそれよりも更にすごい事に与っています。
そして「その制定の日がもうすぐやって来る」という事を、イエズス様は教えています、教会は教えています。ですから、「喜べ!」と私たちを招いています。
御聖体の尊さ、そしてそれと同時にカトリック司祭職の偉大さ、イエズス・キリストの使命を続けるそのカトリック司祭の崇高さ、これはプロテスタントの牧師さんや、あるいはイスラム教のイーマンとか、あるいはその他と全く比較になりません。
何故かというと、カトリックの司祭こそが、新約の司祭であって、イエズス・キリストの制定した十二使徒の後継者を、脈々と、途切れる事なく、その司祭職を唯一続けているものであるからです。
このイエズス・キリストの使命を続ける為に、どれほど私たちにとって司祭が必要である事でしょうか。イタリアで多くの方がコロナウィルスによって亡くなっている。1日に何百人何百人と亡くなっている、そして若いお医者さんたちが命を懸けて、看護士と共にその看護に当たっている、というのを見ると、非常に感動的な話があります。
しかし、イエズス・キリストの命を与える為に、イエズス・キリストの御体を私たちに与える為に、イエズス・キリストの真理を私たちに伝える為に、洗礼を以って超自然の命を私たちに与える為に、永遠の死から私たちを救う為に与えられた霊的な医者である司祭、この司祭はどれほど高貴で、どれほど必要とされている事でしょうか。
愛する兄弟の皆さん、どうぞ教会と共に、喜びの中に深く入って下さい。そして私たちに御聖体が与えられる、という事を心から感謝致しましょう。
そしてまた私たちに聖なる司祭たちが、聖伝の信仰を守る、このミサを守る司祭たちが多く与えられますように、お祈り致しましょう。
そしてマリア様に是非、イエズス様の御母、天主の御母であるマリア様に、司祭職の母であるマリア様に、お願い致しましょう。
どうぞ、私たちがこの奇跡よりも、今日福音で読んだ奇跡よりも更に偉大な奇跡が、いつも、世界中でどこでも与えられる為に、多くの聖なる司祭を送って下さい、とお願いする事に致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。












イエズスは、御自分が約束されたメシアであるという事を全てを以って証明した

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2020年3月29日(主日)御受難の主日のミサ

聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教
聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。今日は2020年3月29日、御受難の主日です。 今日このミサの退場の歌はありませんが、日本語のいつもの歌はありませんが、司祭はミサの直後、退堂の直前に、諸聖人の連祷を唱えます。特にコロナウィルスの疫病の一刻も早い終息をお祈り致しましょう。
司祭が退場する時には、特別にStella Caeliを歌いましょう。
また今日、ミサの後の感謝の祈りの後に、終課を一緒に歌う事を提案します。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日の指定巡礼教会は、バチカンの丘にある聖ペトロ大聖堂です。ローマ皇帝ネロが、聖ペトロを十字架につけた所です。つまり、キリストの最初の代理者が十字架に付けられた所です。 今日の私たちの黙想は、この典礼に従って、「聖なる方が、最も邪悪な迫害を受けて苦しむ」ということに集中しましょう。今日ミサの典礼に従って、その私たちの黙想を致しましょう。
罪のないイエズス・キリストは、ユダヤの衆議所(サンヘドリン)から憎しみを受けます。イエズスは、御自分を擁護する人々からも、友人たちからも切り離されてしまいます。誰もイエズス様を守る人はいません。
今日の入祭誦は、キリストが御父に向かって、信頼を込めてする祈りです。グロリア(栄唱:栄光唱)は省略されます。
これからイエズス・キリストが捧げようとする犠牲(いけにえ)は、旧約の生け贄の完成です。
聖パウロは書簡の中で、旧約に対して新約がどれほど優位に立っているか、という事を説明します。なぜかというと、旧約と新約の比較をするからです。
旧約では、大司祭が一年に一度、唯一大司祭のみが入る事ができる、エルサレムの神殿の最も奥にある至聖所に入り、罪の赦しのために動物の生け贄の血を祭壇に注いでいた事に言及します。
しかしこれは、新約の大司祭であるイエズス・キリストが、たった一度だけで、全人類のため、アダムの全ての子孫のために、永久の贖いを成し遂げる、という事の前兆に過ぎませんでした。
そして皆さんが今、今日与っているこのミサ聖祭では、カルワリオのこの決定的で完成された同じ唯一の犠牲(いけにえ)が、私たちの眼の前で実現します、再現致します。
トラクトゥスと言われている詠誦では、イエズス様の御誕生の時からすでに、ヘロデから殺害されようとしてきた事を黙想します。「彼らは、私の若い時から、絶えず私に対して戦い続けた。」
そしてその同じ彼らは、その戦いに成功する事ができなかったので、この彼の、イエズス・キリストの背中をむち打ち、茨の冠を押し被らせることになります。「罪びとは私の背中を打ち叩いた。彼らは長らくその悪を続けた。」と。
しかし、悪は続きません、イエズス・キリストは必ず復活します。
キリストと衆議所の対立は、決定的になります。これは公に宣言されます。
イエズス・キリストはもはや排除されて、イスラエルの遺産から除かれます。イエズス様の側に立つ者も、イエズス様の味方をする者は誰であっても、破門されます、非国民扱いにされます、隔離されます、村八分、いじめに遭います。
そのような状況を見て、イエズス様は言います、「自分のうちに誰か罪を見いだす者があるのか?」と。
私たちの主は、ユダヤの衆議所の盲目に対して嘆きます。イエズス様がなさった事は、善であり、福祉であり、善業でした。イエズス様が仰った事は、全て真理であり、預言の成就でした。しかし理由も無く、衆議所は、イエズス・キリストを断罪します。
イエズス様は真理を言い続けます、「私は在る。アブラハムが在ったその時、私は在る。」御自分が天主であることを宣言します、断言します。
オッフェルトリウムと言われる奉献文では、イエズス様の祈りが代弁されます。キリストは、この世の死から逃れるのではなくて、永遠の命・栄光の命に生きることを祈っています。
密唱では、キリストの犠牲によって私たちが、「罪の鎖」から「不義の鎖」から解放されることを祈ります。なぜかというと、「罪を犯す」ということは、本当の自由ではなくて、かえって情念の奴隷状態になっていること、恥ずかしい悪魔の奴隷状態にあることだからです。なぜかというと、罪を犯す人はすべて、罪の奴隷だからです。“Omnis qui facit peccatum, servus est peccati.”
この罪から私たちを解放しようと、イエズス様は喜んで、御自分の身に、私たちの罪の結果、全ての罰を、全ての苦しみを、受けようとされます。
聖体拝領唱では、私たちが御聖体拝領をする時に、新約の犠牲(いけにえ)に参与することが実現する、と歌っています。「これは、あなたたちのための、私の体である。この杯は、私の血における新しい契約である。これを飲むごとに、私の記念として行え。」
私たちはただ単に、御聖体を拝領するだけでは足りません。この御聖体のいけにえに私たちも参加し、私たちのいえにえを交じ合わせなければなりません。戴いた御恵みを使って、イエズス様の御恵みを成長させなければなりません。 ではこのイエズス様の苦しみ、ユダヤの衆議所から受ける迫害を黙想した後に、私たちはどのような遷善の決心をしたらよろしいでしょうか?
私たちは、キリストと衆議所の対立の後ろに、天主とサタンの対立、真理と偽りの対立、善と悪の対立を垣間見ます。私たちは、「キリストの側に付こう」と遷善の決心を立てましょう。
現代では、このキリスト側に付こうとしようとする私たちに、「それでも、悪魔の方にも一緒に同時に付く事ができるのではないか?」と誘惑をしています。悪と善を曖昧に、真理と誤りを曖昧にさせようとする傾向があるのではないでしょうか。キリストの教えと世俗の精神と妥協させようと。
私たちを待っている永遠のことを考えさせずに、あるいは考えずに、永遠に在し給う天主のことを考えずに、人間の世間体、あるいは噂話、あるいは世論を忖度して、それに傷付けないように、むしろ世間体の方を大切にして、イエズス・キリストを蔑ろにしてしまう、天主の真理をうやむやにしてしまう誘惑に満ちています。
しかし、イエズス様の今日の態度を見ると、私たちにこう教えています。「本当の愛徳とは、人々に真理を伝えて永遠の続く命へと、天主の命へと行くことを助けることにある」と。「その為に、時には自分がたとえ理解されなかったとしても、本当のことを言う必要がある時がある」と。もしもそうでなければ、「キリスト教」という名前だけが付いた、実は偽物のキリスト教、世俗主義に陥ってしまうからです。
イエズス様は、御自分が約束されたメシアであるという事を、全てを以って証明しました。預言を成就することによって、奇跡を為すことによって、善を為すことによって、人々に奇跡を以って治癒することによって、あるいはパンの増加の奇跡を以って、あるいは真理の教えてによって。しかし、闇はそれを、真理を光を理解できませんでした。
しかし、イエズス様はこの真理を証明するが為に、その真理が為に、御自分の命を懸けます。御血を流しても、それを証明されます。
私たちもぜひ、イエズス様の側に常に付くことができますように、お祈り致しましょう。そのためにも、常にイエズス様と共に居た、最後まで、十字架の下にまで、最後の最後までもイエズス様と共に居た、マリア様にお祈り致しましょう。
聖母の汚れなき御心の御取り次ぎによって、私たちも常にイエズス様の側に留まりますように。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。








Live stream Traditional Latin Mass in Japan for Holy Week 2020

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Ave Maria Immaculata!
My dearest Brethren!
The schedule and the location of the upcoming Easter Sunday masses in Tokyo will be the following:
Mass times in Tokyo:
09:00 - Sung mass11:00 - Low mass12:30 - Low mass
Mass location:
Iriya Hall 3FAddress: Plars Iriya 3F, 1-27-4, Iriya, Taito-ku, Tokyo (near Metro Iriya, JR Uguisudani and JR Ueno stations)Map and directions: Please see the pdf file.Special Mass Location-0412.pdf

Read also:- Attention ! Easter Sunday Mass in Tokyo.
AveMariaImmaculata!MydearestBrethren!Goodevening!Thisevening,theJapanesegovernmentdeclaredstateofemergencyforsevenprefecturesincludingTokyoandOsakafortheperiodofonemonthuntilMay6.Pleasenotethatthisdeclaration.basedonarecently-enactedlaw,requestsandinstructspeopleintheaffectedareastostayathomeandmanypublicandcommercialbusinessestocloseduringtheperiod,itdoesno...Attention!EasterSundayMassinTokyo.TraditionalLatinMassSSPXJapan

- Explanations for the next Sunday, April 12, 2020AveMariaImmaculata!MydearestBrethren!NextSunday,theEastermasswilltakeplaceataspeciallocation-'IRIYAHall'nearIriya/Uguisudani/UenoStations.SpecialMassLocation-0412.pdfAveMariaImmaculata!MydearestBrethren!ExplanationsforthenextSunday,April12,20201.SpeciallocationforthemeasurestakenduetoCoronavirus.1-a.Three(3)masseswilltakeplaceataspeciallocation-'IRIYAHall'ne...ExplanationsforthenextSunday,April12,2020

It would be great if you can attend the 12:30 mass, or if not, the 09:00 mass, so that the number of faithful will bedistributed as evenly as possible among the three masses and we can thereby maintain proper social distancing.
Barring unforeseen events, but by grace of God and with the help of Our Lady, after completing the Holy Week ceremonies in Osaka, I will travel from Osaka to Tokyo on Sunday morning, offer three masses in Tokyo and then return to Osaka to offer another Easter Sunday mass for the faithful there. 😊☺️💪
These are the links for those of you who wish to watch the Holy Week masses and liturgies live on the internet:
DECREE In time of Covid-19 (II)(...) The faithful should be informed of the beginning times of the celebrations so that they can prayerfully unite themselves in their homes. Means of live (not recorded) telematic broadcasts can be of help. In any event it remains important to dedicate an adequate time to prayer, giving importance above all to the Liturgia Horarum. Decree - In time of Covid-19 (II) (25 March 2020)

1. SSPX Japan Youtube channelYouTube SSPX Japan

Liturgical schedule of Osaka: April 10: Holy Thursdaymass: 18:00
April 10: - Good Friday Matines and Lauds at 9:00Stations of the Cross at 15:00Liturgical Action at 18:00.
April 11: Holy SaturdayMatines and Lauds at 9:00 Easter Vigil at 18:30
April 12: Easter Sunday Mass at 18:00
April 13: Mass at 6:00
Current schedule for live streaming from Osaka:- Holy Thursday mass: 18:00- Good Friday liturgy: 18:00- Holy Saturday mass: 18:30Through SSPX Japan Youtube channelYouTube SSPX Japan


2. Facebook live https://www.facebook.com/arata.nunobe

Current schedule for live streaming from Tokyo:- Easter Sunday mass: 09:00
We wish you a fruitful remainder of the Holy Week. Please pray that as many people as possible may be able to attend, either physically or remotely, all the Holy Week masses and liturgies.


聖ピオ十世会日本のYouTubeチャンネルでは、聖週間の典礼をライブで生中継する予定です

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
聖木曜日です!
聖ピオ十世会日本のYouTubeチャンネルでは、聖週間の典礼をライブで生中継する予定です。
ローマの聖座からもライブストリームの生中継によって信徒の方々が祈りを一致して捧げることが勧められています。
DECREE In time of Covid-19 (II)(...)The faithful should be informed of the beginning times of the celebrations so that they can prayerfully unite themselves in their homes. Means of live (not recorded) telematic broadcasts can be of help. In any event it remains important to dedicate an adequate time to prayer, giving importance above all to the Liturgia Horarum.Decree - In time of Covid-19 (II) (25 March 2020)

1. SSPX Japan Youtube channelYouTube SSPX Japan

大阪でのライブの予定は、次の通りです。- 聖木曜日のミサ: 18:00- 聖金曜日の典礼: 18:00- 復活の徹夜祭: 18:30
聖ピオ十世会日本YouTubeチャンネルYouTube SSPX Japan


2. 東京のミサのライブ放送は、次のチャンネルで行なわれます。https://www.facebook.com/arata.nunobe

多くの兄弟姉妹が、典礼と一致して祈ることができるようにお友達にも御紹介ください。
宜しくお願いいたします。
なお、東京では、復活祭以後、緊急事態宣言が出されている間、別の会場を使用し、特別のミサ時間でミサを執行する予定です。
詳しくは、次のリンクをご覧下さい。

アヴェ・マリア・インマクラータ!愛する兄弟姉妹の皆様!東京では、来る4月12日復活の主日のミサの会場が、いつもとは別の場所に変更になりました。ご注意ください!SpecialMassLocation-0412.pdf-Googleドライブ東京都台東区入谷1-27-4プラーズ入谷『入谷ホール』の三階(一番大きいお部屋を予約、ということでしたが一番大きいお部屋については窓による換気が不十分と分かりましたので、大きく換気が一番良い部屋)を予約してあります。社会的距離(隣りの人との距離)を保つ為に、一回ごとのミサが20名ほどになることを期待しております。ミサの時間は、次の通りです。三回のミサのどれかをお選びになっていらしてください。09:00歌ミサ11:00読唱ミサ12:30読唱ミサ今までの経験から、午前11時00分のミ...東京では復活の主日のミサの会場:東京都台東区入谷1-27-4プラーズ入谷に変更

次のミサを時間通り行う為に、しばらくの間は秘跡を最優先して、準秘跡の祝福はお休みといたします。ご理解ください。コロナウイルスが終息して、ミサを複数しなくても良いようになりましたら、また祝福も再開いたします。
宜しくお願いいたします。

聖母よ、我らの為に祈り給え!


2020年秋田巡礼は延期させていただきます

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アヴェ・マリア・インマクラータ!

 

愛する兄弟姉妹の皆様、来月に予定されていた 「聖ピオ十世会日本公式秋田巡礼」は、新型コロナウイルスの感染拡大回避のための

緊急事態宣言が発令され、巡礼はその対応期間となってしまったために、状況を鑑みて、延期とさせていただきます。

できれば、今年の8月15日被昇天を含む、数日間を検討しています。

ホテルの確保などの調整もあり、決定しましたら、みなさまにお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

 

主イエズス・キリストの聖心に、御受難に深く一致しましょう

悲しみに満ちた聖母の汚れ無き御心よ、われらのために祈りたまえ。

天主様の祝福が豊かにありますように。

聖ピオ十世会司祭 小野田神父

 

マリアは十字架の下で佇んでおられた。その意味は?何故?どのようにして?

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2020年4月3日(初金)聖マリアの七つの御悲しみのミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。今日は2020年4月3日、御受難の第1主日の後の金曜日、そして聖ピオ十世会では一級の大祝日で祝う、マリア様の七つの御悲しみの祝日を祝っています。
今日初金曜日ですので、本来ならば聖時間を行なうのですが、1時間の聖時間を短縮して、コロナウィルスの対策として、御聖体の前でロザリオを唱えて、そして御聖体による祝福を受けて、聖時間とする事に致します。
“Stabat Mater Dolorosa.”
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する姉妹の皆さん、マリア様は、十字架の下で佇んでおられました。この事は私たちに、3つの事を教えています。
1つは、天主の御摂理によって、イエズス様がお生まれになった時、御幼年の時、あるいはイエズス様の人生の最初だけではなく、イエズス様の人生の最も大切なその時である、「御受難」の時にも、マリア様がいらしたという事です。
これこそ、御摂理がお望みになった、という事です。マリア様は、十字架から決して離れる事はありませんでした。
第2のポイントは、マリア様は一体なぜ、十字架の下に佇んだのでしょうか?その動機は何でしょうか?
それはイエズス様の、イエズス・キリストの聖心の動機と全く同じです。
イエズス様は、聖父の栄光と、そして人類の罪の赦しの為に、十字架に喜んで架かりました。イエズス様の聖心は愛に燃えていました。聖霊の愛に燃えていました。そしてイエズス様が望んだ事は、ただひたすらに聖父の栄光であって、罪の償いを果たす事によって、天主聖父に栄光を帰すという事でした。
マリア様もやはり、聖霊の愛に燃えて、聖父の栄光を求めてのみ、そして私たちの罪の償いの為に、イエズス様と共に御自分の苦しみを、十字架の下で捧げていました。
ですからマリア様は、天主の栄光を、苦しみの中で歌っていた事になります。苦しみの中で、主を讃美していた事になります。
苦しみの中において、苦悩の中において、苦痛の中において、主の御旨を讃美し、それに栄光を帰していました。
ですから普通、もしかしたらイエズス様と離れた、あるいは聖心の愛に燃えていない人たちが、絶望したり、悲しんだり、イラついたり、あるいはむかついたり、あるいはその他「自尊心が傷付いた」等と、あるいは「俺の思い通りにいかなかった」等と言って腹を立てる、苦しむ、嫌になる、という事とは、全く別の事でした。愛に燃えていました。
第3の点は、イエズス様と同じ愛に燃えていたが為に、マリア様のこの外見の表れも、平和で、そしてある意味で、愛と喜びに満ちていたものでした。
矛盾するかもしれませんが、しかし「イエズス様と共に苦しむ」という事によって、マリア様の心には平和と、そして朗らかさがありました。これは愛に燃えていたからです。
ですからマリア様は、この苦しみの極致にもかかわらず、十字架の下で立ち留まっている事ができました。嘆き苦しんで、地面にのたうち回る事もありませんでした。

今日このマリア様の七つの御悲しみで、私たちもマリア様と共に、十字架の下に佇む事ができますように、イエズス様の御下に佇む事ができますように、御取り次ぎを乞い願いましょう。
特に聖ピオ十世会のシスターたち、奉献修道女たちは、マリア様のこの御悲しみを保護者としていますので、シスターたちの為にたくさんお祈り下さい。
シスターたちは、司祭、イエズス・キリストの代理者である司祭を助ける為に、祈りと、犠牲と、苦しみと、黙想を以って助ける為に、またその他の奉仕によって助ける為に、イエズス様の下に佇もうと、マリア様に倣っておられます。
どうぞこのシスターたちの為にたくさんお祈り下さい。そしてこのようなマリア様に倣う霊魂たちが日本の地からもたくさん出ますように、お祈り致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。











「ダヴィドの子にホザンナ!」ユダヤ人からも異邦人からもローマ当局からもイエズスは真の王として宣言される。

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2020年4月4日(初土)御受難の主日後の土曜日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教

聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。今日は2020年4月4日、御受難の主日の後の土曜日のミサをしております。
今日は初土曜日ですから、このミサの直後に、初土の信心を御聖体の前で致しましょう。短い御聖体降福式があります。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日福音で、ユダヤの人々がイエズス・キリストを、「ダヴィドの子にホザンナ!」そして枝を持って、王として迎え受ける様子が読まれました。
ラザロを死者から復活させた事、それによって大奇跡を行ない、多くのユダヤ人たちが、イエズス・キリストを「真のメシアだ」と信じた事、そして旧約の預言をまた1つ成就させながら、エルサレム中が、イエズス・キリストを、「王だ!」として、歓迎して受け入れた事。
これを以って、イエズス・キリストの殺害の計画は、ますます本物になっていきます。
イエズス・キリストは、真に王です。それは大天使聖ガブリエルがマリア様に預言された通りです、「ダヴィドの座を、王座を、永遠に、永久に支配する。」
ちょうどイエズス様がお生まれになった時に、3人の博士がはるばる、異邦人を代表して、東の国からやって来て、イエズス・キリストに王として、そして救い主として、真の天主として、礼拝と讃美とを捧げました。
こんどは、イエズス様の御死去の直前、天主の御摂理によって、イエズス様は全ユダヤから、ユダヤ中から、エルサレムに集まって来た、過越の為に集まって来たユダヤ人たちから、王として大歓迎を受け、預言を成就させるべきでした。
イエズス様は弟子たちに命令して、雌ロバと、そしてその子供、子ロバを持って来させます。
教父たちによると、「雌ロバ」はもちろん、長い間、人の軛の下に働いた動物で、「ユダヤ人」を表しています。また生まれたばかりの、何の軛(くびき)を受けていないこの「子ロバ」は、「異邦人」の象徴でした。
イエズス様は、この「異邦人」を象徴するこのロバに、誰も乗った事のないこのロバの上に、王としてお乗りになります。
その軛は布であり、服であり、とても優しいものでした。イエズス様の軛は軽く、そして快いものであるからです。この子ロバは何と幸せなロバでしょうか。
イエズス様は、真の王として明日宣言されます。たとえこの事によって、イエズス・キリストの死を決定的になすものとされようと。
ポンシオ・ピラトは、ローマ権威を以って、イエズス様を宣言しました、「ナザレトのイエズス、ユダヤの王」と。
私たちもこれを宣言します。イエズス・キリストこそ、私たちの真の王、全ての人々の王、私たちの心と、そして知性と、そして愛と、全てを支配する王。
この私たちも、このユダヤの子たちと心を合わせて、イエズス様を王として宣言する事ができますように、いつも、終わりなく、宣言する事ができますように。
真の王イエズス・キリストを、私たちも王として迎え入れましょう。
特にマリア様に、その御恵みを乞い求めましょう。「ダヴィドの子にホザンナ!」

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。




私はどれほどイエズス様を口では「王」と言いつつ、実際には世間体で人の目を気にしてイエズスを無視してきた事か。

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苦しみの玄義 第4玄義黙想
2020年4月4日(初土)御聖体降福式にて聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父
『苦しみの玄義 第4玄義:この一連を捧げて、主が十字架を担い給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて、苦難を甘んじ受くる恵みを乞い願わん。』
御聖体の内に真に在すイエズス様の聖心の御前で、初土の信心として、15分間、15のロザリオの玄義の1つを黙想致しましょう。
特に昨日は、悲しみのマリア様、イエズス様の十字架の下を、イエズス様の御跡を慕って、十字架を担がれるイエズス様と共に歩かれたマリア様を黙想する事を提案致します。苦しみの玄義、第4玄義を黙想する事を提案します。
聖金曜日のエルサレム。5日前はあれほど王として受け入れた、この同じエルサレム。突如として、同じイエズス・キリストを、「十字架に付けよ!」と叫び、その騒ぎは、マリア様の元に伝わってきます。
マリア様は、イエズス・キリスト、御自分の御子が、十字架を担いでおられるのをご覧になり、目も当てられないその御姿に、心は叫ぶほど悲しみ給います。
マリア様は一言も不平不満を仰らずに、イエズス様と共に、イエズス様のすぐ傍で、十字架の道を共に歩まれます。
昨晩から一睡もしておらず、殴られ、足蹴にされ、食べ物も与えられず、疲れ果てたイエズス様。鞭打たれ、血を流され、その傷の痛みと、喉の渇きで苦しんでおられるイエズス様。
十字架の重さ、その重量、また茨の冠、茨の一つ一つが頭に差し貫かれ、イエズス様は力尽き、マリア様の目の前で、倒れてしまいます。
イエズス様は敵に囲まれ、友は、味方は誰1人おらず、皆逃げてしまいます。
悪口や讒言、嘘の告発、冒瀆、嘲笑い、辱め、唾き、イエズス様をかわいそうだと思う人も、近寄って助けようとする人も、1人もいません。マリア様はそれをご覧になっています。
マリア様の胸はどれほど、悲しみで張り裂けんとしていた事でしょうか。
ユダヤ人は、心の中では、イエズス様を真のメシア、奇跡を行なってくれた救い主と知っていたかもしれませんが、理解していたかもしれませんが、周りの目があまりにも怖かったので、世間体がありました。
「皆から何と言われるか。」「嫌がらせをされるのではないか。」「後でどんな仕打ちに合うか。」「都合が悪くなるんじゃないか。」「仕事が無くなるんじゃないか。」「もうここに住めなくなるんじゃないか。」
そこで、一緒になって、イエズス様をからかい、嘲ります。
それでも、ベロニカと言う女性は、イエズス様を決して馬鹿にする事ができませんでした、「どんな事があっても、イエズス様を慰めたい」と思って近寄りました。
イエズス様はどれほど大きな慰めを受けた事でしょうか。マリア様はどれほどこれを、このベロニカに喜んだ事でしょうか。
私はどれほど、イエズス様を口では「王」と言いつつ、実際には、世間体で、この人の目を気にして、イエズス様を一緒になって無視してきた事でしょうか。
キレネのシモンのように、ベロニカのように、イエズス様をお助けする事ができる勇気と力を、マリア様、与えて下さい。
イエズス様は、この十字架を担い給う間、ひたすらに、聖父の栄光、罪の償い、私の事を、愛を込めてお考えでした。
十字架の重さに倒れても、屈辱を受けても、体がどれほど痛んでも、痛みを感じても、ひたすらに、聖父の栄光と、霊魂の救いの為に、捧げて下さいました。
マリア様は同じ心で、イエズス様の後を慕い、歩まれます。憎しみも恨みも全くなく、愛に満ちて、この十字架の道を歩まれます。
「私の弟子になりたいならば、自分の十字架をとって、私に従え」と、私たちを招いておられます。





今日は聖金曜日です

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
今日は、私たちの主イエズス・キリストが、私たちの罪を贖う為に十字架で亡くなられた聖金曜日です。
カトリック教会の掟による大齋・小齋を捧げましょう!



聖ピオ十世会にとっては初めての日本での聖週間、聖金曜日でした

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
聖金曜日がもうすぐ終わろうとしております。
聖ピオ十世会にとっては初めての日本での聖週間、聖金曜日でした。この恵みを天主に深く感謝いたします!
美しい典礼にするために協力を惜しまずお手伝いしてくださった、侍者、聖歌隊、メンテナンス、お花係、録画係、写真撮影係、オルガニスト、その他多くの方々に感謝いたします❢
日本での、第二第三のキレネのシモン、ベロニカたちに感謝いたします。
日本中から、心を合わせてお祈りくださっている方々に感謝いたします。
朝課は初めてとは思われないほど上手く行うことができました!😊






午後三時からは十字架の道行を行いました。










夕方六時からは、聖金曜日の典礼を行いました。天主に深く感謝いたします!
明日は、聖土曜日。また特別な典礼があります。
悲しみの聖母よ、我らの為に祈り給え!


スタバト・マーテル Stabat Mater トマス小野田神父からの聖金曜日のメッセージ

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
トマス小野田神父からの聖金曜日のメッセージです。









今日は、聖土曜日です

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
私たちは大阪の「聖母の汚れなき御心聖堂」で、朝課、賛課を歌い終えたところです。
あとは、復活の徹夜祭を待ちつつ、その準備をしております。
徹夜祭は大阪で、午後6時30分からです。
明日の復活祭のミサは、東京では、午前9時00分、午前11時00分、12時30分です。
午前11時のミサには比較的に多くの方々が予想されています。
社会的距離を十分とる為に、なるべく午前9時或いは12時半のミサに与るようになさってください。
ミサの会場も、いつもとは別のところです。まだ気づいていないお友達もいらっしゃるかも知れません。知らせてあげてくださいね。😉😊
アヴェ・マリア・インマクラータ!愛する兄弟姉妹の皆様!東京では、来る4月12日復活の主日のミサの会場が、いつもとは別の場所に変更になりました。ご注意ください!SpecialMassLocation-0412.pdf-Googleドライブ東京都台東区入谷1-27-4プラーズ入谷『入谷ホール』の三階(一番大きいお部屋を予約、ということでしたが一番大きいお部屋については窓による換気が不十分と分かりましたので、大きく換気が一番良い部屋)を予約してあります。社会的距離(隣りの人との距離)を保つ為に、一回ごとのミサが20名ほどになることを期待しております。ミサの時間は、次の通りです。三回のミサのどれかをお選びになっていらしてください。09:00歌ミサ11:00読唱ミサ12:30読唱ミサ今までの経験から、午前11時00分のミ...東京では復活の主日のミサの会場:東京都台東区入谷1-27-4プラーズ入谷に変更




アヴェ・マリア・インマクラータ!愛する兄弟姉妹の皆様!聖木曜日です!聖ピオ十世会日本のYouTubeチャンネルでは、聖週間の典礼をライブで生中継する予定です。ローマの聖座からもライブストリームの生中継によって信徒の方々が祈りを一致して捧げることが勧められています。DECREEIntimeofCovid-19(II)(...)Thefaithfulshouldbeinformedofthebeginningtimesofthecelebrationssothattheycanprayerfullyunitethemselvesintheirhomes.Meansoflive(notrecorded)telematicbroadcastscanbeofhelp.Inanyeventitremainsimportan...聖ピオ十世会日本のYouTubeチャンネルでは、聖週間の典礼をライブで生中継する予定です









【参考資料】十字架の道行のエルサレムの動画です

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アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
十字架の道行のエルサレムの動画です。







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